「仕事は全てコミュニケーション」――Facebookで働いて気付いた、世界中の人から愛されるサービスを作る上で最も大切なこと
仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。

Facebook Japan株式会社
丸山 祐子さん
大学卒業後、人材会社で法人広告営業担当に就き、その後、広告会社でソーシャルメディア営業を担当。主に、Twitter, Facebookをはじめとする新規海外メディアの日本での広告ローンチに従事。2013年5月より、FacebookのClient Solutions Managerとして主に広告主向けのデジタルマーケティングに関わる
今回紹介するワーキングビューティーは、SNS界のリーディングカンパニーFacebook Japanの丸山祐子さん。ネット広告の面白さを実感し、憧れの職場への切符を掴んだ彼女が仕事をする上で最も大切にしていることとは?
あえてハードな現場に飛び込み、
自分を鍛錬した3年間
編集部:丸山さんは新卒時代から一環してネット広告の仕事に携わってきたそうですが、元々Web業界で働くことを希望されていたのでしょうか?
学生時代はファッション・マーケティングを専攻していたので、実はWeb業界には全然興味がありませんでした。でも、「社会人3年目くらいまでがビジネスパーソンとしての基盤を作るはずだ」と思っていたので、自分を鍛えてくれる環境があると感じた人材系の会社に入社したんです。そこで「一番ハードな部署にしてください!」と志願したところ、ネット広告の営業を行う部署に配属されました。実際に働き出したら確かに大変だったのですが、学ぶことも多く、ネット広告の面白さもだんだん分かってきて。発展を続けるネット業界のポテンシャルの高さにワクワクするようになりました。
編集部:そして、Facebook Japanに転職されたんですね。きっかけは何だったのでしょうか?
営業の仕事をしていた関係で、取引会社としてFacebookの方々と会う機会があったんです。そこでお会いした方たちと話をしたときに、皆が全力で仕事を楽しんでいる様子が伝わってきて、自分もその一員になりたいと思うようになりました。それで、前職で関わっていたプロジェクトが一段落したタイミングで、Facebookの方から声をかけてもらったのがきっかけです。
編集部:実際に憧れの職場で働くチャンスを掴み、仕事への向き合い方に変化はありましたか?
前職では“自分の仕事が達成できればいい”という個人主義的な部分が強かったのですが、当社はまだ成長過程の会社ということもあり、皆で一個のものを作っているという感覚がすごく強いです。なので、一緒に働くメンバーとのコミュニケーションを大事にするようになりましたね。また、以前の職場では“上司の言うことが絶対”という印象があったのですが、Facebookは年次や部署に関係なく社員同士がフラットに意見を言い合える環境。人事制度にも「360°評価」を取り入れているので、部下も上司のことを厳しく見ています。こうした職場環境の変化はとても新鮮だったので、私自身も周りの人の働き方をよく観察するようになりました。
悩むよりも先に動く!
“Move Fast”の精神で、課題解決に取り組む

編集部:社内でのコミュニケーションを図る上で、丸山さんが特に大事にしていることは何ですか?
「自分にとって当たり前のことも他の人にとっては新しい発見になる」という意識を常に持ち続けることです。たとえば、私の部署では当社の広告主様に『Facebook』を利用したWebマーケティングの課題解決提案やメディアプランニングを行っているのですが、同僚や後輩が少しでも提案内容に興味を持っているようだったら、営業に同行してもらうよう誘うことがあります。そうすると、私のノウハウや知見を共有できますし、それを他の仕事で活かしてもらえることもあると思うので。
編集部:働く環境が変わり、丸山さん自身も周囲からたくさんの刺激を受けていることが伝わってきます。
そうですね。Facebookには“Move Fast”「悩むより先に動け」という社訓があるのですが、これは私のモットーにもなりました。何か問題が起こったとき、何も行動せずに悩んでいるだけでは事態は変わらない。変化のめまぐるしいWeb業界ならではの精神かもしれませんね(笑)。
編集部:フットワークの軽さが大事なんですね。その原動力はどこから来るんですか?
私は、出社してパソコンをオンにしたらスイッチが入るというよりも、“オールウェイズオン”というタイプの人間。どこにいても『Facebook』を開けば常に仕事につながる最新の情報を確認することができますし、常にお客様にベストな情報を届けたいという責任感もあるので。でも、決して重荷にはなっていないですよ。生活の中で自然にこなしていることなので。
仕事のちょっとした不満も
メンバー同士のコミュニケーションで解決
編集部:常にお仕事のことが頭にあるとのことですが、リフレッシュのためには何をされているのでしょうか?
まずは睡眠ですね。平日は帰りが遅くなることもあるので、休日を使ってたくさん寝るようにしています。疲れもストレスも、溜めないことが大切です。それから、よく同僚と飲みに行きます! 私にとって、仕事とは全てコミュニケーションで成り立つもの。「この人が仕事をやってくれない」とか「あの人の仕事のやり方は良くない」といった社員同士の不満も、お互いにとことん話して課題をすり合わせれば解決するものです。なので、飲みの席の自然なコミュニケーションの中で、お互いの考えをシェアするようにしています。あと、同僚と一緒に旅行にも行きますし、本当にいつも同じメンバーが側にいる感じですね(笑)
編集部:本当に仲が良いんですね! 旅行もストレス発散の一つですか?
そうですね、海外出張も多いので、その合間に買い物を楽しむこともよくあります。シンガポールが大好きなので、一人で旅行に行くこともありますよ。
編集部:息抜きをうまくしていらっしゃるんですね。最後に、今後の目標を教えてください。
新しく入社したメンバーも多いので、皆がそれぞれの個性や得意分野を磨き、輝けるようにサポートしていきたいです。その結果として、当社のお客様にもたくさん喜んでもらいたい。そして、遠い未来のことはまだ分かりませんが、50歳頃にはハワイに移住していたい(笑)。目標というよりは夢ですが、それに向けて今は頑張って働かなくてはいけません!
仕事を心から愛し、時には自分を追い込みながらも自然なワークスタイルを築いている丸山さん「Facebookを通して皆がハッピーになる場を届けたい」と語る彼女の今後の活躍が楽しみだ。


取材・文/掛谷 泉 撮影/赤松 洋太
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