お礼品の用意は必須? デキる女は抑えている“最終出社日”のマナー

挨拶、言葉遣い、身だしなみ、所作――。もう新人ではないという人の中にも、ビジネスマナーで困った経験があるという人は多いのでは? そこで、マナーのプロ・美月あきこさんが皆さんの悩みにキッパリ華麗に回答していきます。
美月あきこ
■FB:https://www.facebook.com/Akiko.Mizuki ■ブログ:http://ameblo.jp/lucille/

今回の質問
転職をするため、もうすぐ今の会社の最終出社日です。当日は、職場の上司や同僚に向けてスピーチをすることになりそうなのですが、何を話せばいいのでしょうか。あと、お礼の品などを用意する必要があるものですか?(一般事務/26歳)
プロの回答
職場の方に向けてのスピーチは、長過ぎても短くし過ぎても印象が良くありません。2~3分程度で完結にこれまでの感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。例えば、下記のような内容です。
【例】
本日はお忙しい中、最後の挨拶の場を設けて下さりありがとうございます。
××部署で働いた×年間、皆様と出会い、多くを学ばせていただきました。
昨年の●●プロジェクトは私にとってはじめての経験で、
メンバーの皆さんにご迷惑をおかけしてしまいました。
無事成功し、メンバー全員で喜び合った時の達成感はこれまで感じたことのない貴重なものでした。
これからの人生の大きな励みとなるに違いありません。
育ててくれた皆さま、本当にありがとうございました。
最後になりましたが、今後の皆さまのご活躍をお祈りしております。
今の会社で経験した仕事のことなど、具体的なエピソードを交えながら今の会社での思い出を話せるといいですね。今日、あなたのために忙しい仕事の合間を縫って時間を作ってくれたことへの感謝の言葉も添えると、よりいっそう丁寧な印象になりますのでぜひ試してみてください。
退職理由は人それぞれだと思いますが、このような場で絶対に口にしない方がいいのは「会社の愚痴」や「同僚の悪口」ととられてしまうようなことです。また、新しい会社の自慢話なども同僚を不愉快な気持ちにさせかねないので避けるようにしましょう。
また、お礼の品の用意は義務や決まり事ではありませんが、お世話になった方々への「気持ち」として持参することをオススメします。お渡しするものとしては、お菓子が無難。先輩や上司にだけ高級なものを用意したりする必要はなく、全員分同じもので用意する方が角が立ちません。個包装されていて仕事の合間に食べていただけるもの、賞味期限に余裕があるものなら気がきいています。お渡しするのは同じ部署や近い部署で働いている人、同じフロアで仕事をしている人、個人的に仕事でお世話になった人など。お礼の品は人数よりも多めに準備しておき、直属の上司からお渡ししていきましょう。
最終出社日は、これまでお世話になった方たちへの感謝の気持ちを伝える日です。心のこもったお礼の品と前向きなご挨拶で、あなた自身も気持ち良く次のステージへ進んでいきましょう!
取材・文/栗原千明(編集部)
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