28 OCT/2015

穴あけパンチを投げ付ける!? 予想以上に大人げない「職場のケンカ」の実態

売ったり買ったり、突然起きてしまう、ケンカ。友人や恋人、家族に対して感情的になってしまうことはありますが、冷静に仕事をこなすべき職場でも戦いは勃発してしまうのでしょうか。

穴あけパンチを投げ付ける!? 予想以上に大人げない「職場のケンカ」の実態

働く女性309名に、職場でケンカを見たことがあるかを聞いてみると、なんと6割の人が目撃経験あり! 人間関係に嫌気がさしたり、仕事上で意見がぶつかることはありますが、「ケンカ」と言えるレベルの争いとはどのようなものなのでしょうか。

詳細を聞いてみると、小さな言い争いから命の危険すら感じる修羅場まで、「社会人としてどうなのよ……」といったエピソードがずらり。とても会社での出来事とは思えない体験談をご覧ください。

【下手すりゃ死ぬ】
「上司がミスを隠した部下に穴あけパンチを投げ付けた!」(38歳/営業企画)
「社内恋愛中の彼と、お客さんとして来ていた元カレの殴り合いの喧嘩」(35歳/未就業)
「お客さんが逆ギレをして他のお客さんに包丁を突きつけた」(34歳/介護ヘルパー)
【スーツで取っ組み合い】
「お互いの仕事の方向性の違いで不満が積もり続けていた上司2人が、ちょっとしたきっかけで怒鳴りあって胸ぐらのつかみ合いが始まり、片方は吹っ飛ばされていた……」(30歳/営業事務)
「男性社員同士が喧嘩をして、ワイシャツが破れた。後で上司が新しいワイシャツを買ってあげていた」(38歳/経理・財務)
【醜い女の戦い】
「お土産を配っていた人に『私ダイエット中なの!』とキツく言い放った人がいた。それをキッカケに冷戦に突入……」(33歳/秘書)
「受付の女性同士が胸ぐらをつかみ合って殴り合いの喧嘩をしていたのが衝撃過ぎた……」(38歳/接客・販売)
「新人研修を通して、次期お局候補の2人が水面下で張り合っていた。新人たちは仕事の質問が気軽にできなかった」(23歳/一般事務)
【社内恋愛のとばっちり】
「付き合っているであろうと思われる同僚2人が、大したトラブルでもないのにそれにこじつけて個人攻撃していた」(35歳/接客サービス関連)
「社内恋愛中の彼のシフトが急に変更になったことに対して、彼の上司に泣きながら『おかしくないですか』とつっかかった彼女。デートの予定でもあったのかな……」(20歳/接客・販売)

本来仕事をすべき職場でのケンカは、予想以上に大人げがないようです。

社内でのいざこざがあると、当事者だけではなく、周りにも支障が出てしまうもの。そこで次に「そのケンカを目撃したとき、あなた自身はどのような行動をとりましたか?」と聞いてみました。

最も多かったのは、「放っておく」という声。「こんな大人になりたくないと冷めた目で見ていた」(29歳/インストラクター)、「触れられない雰囲気だったため口出しせず、放置。急遽打ち合わせを入れて離席した」(27歳/システム開発)という意見から分かるとおり、職場での争いはスルーが基本のよう。野次馬心が刺激されたり、イライラが伝染してしまうなど、心の中ではいろいろと思うことはあるものの“触らぬ神に祟りなし”を肝に銘じておきましょう。

また、他に「上司に助けてもらった」という人も目立ちました。他人の面倒なケンカに巻き込まれたくない!という時は上司の権力を賢く利用したいものですね。

「スルー」と「上司に対応してもらう」。その2つが定番のようですが、中には「その二人が喧嘩している間の止まっている仕事をひたすら代わりにやった」(22歳/調理)と、ケンカを避けながらも自分にプラスになる方法で対処する人もいました。また、「お酒が入ったはずみでお客さんがヒートアップしてケンカが始まった。おさまらなかったときのために防災センターに連絡しておきました」(32歳/接客・販売)と、次の展開を予想して行動した賢い人も。

ただ、「ケンカに巻き込まれ、その後関係が悪化」(35歳/クリエイティブ関連職)という人もいたので、介入するときは注意が必要です。

余計な争いに参加せず、やるべき業務をきちんとこなすことが社会人としてあるべき姿。「触らぬ神に祟りなし」作戦をとりつつ、決してケンカする側にはならないようにしたいものですね!

【アンケート調査概要】
●調査方法:転職サイト『女の転職@type』の20代~30代女性会員およびWebマガジン『Woman type』サイト読者へのWebアンケート
●調査期間:2015年9月10日~9月15日
●有効回答者数:309名
取材・文/大室倫子(編集部)