タイミングを見誤ると年収ダウンも! 会社の「辞め時」見極めメソッド

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今の仕事を続ける? それともそろそろ次のステップへ……。
働く女性の多くが、「転職」を意識したことがあるだろう。だが、今が本当に辞めるべき時なのか、見極めるのは難しい。

「辞めるタイミングを誤ると、良い転職ができないばかりか、場合によっては今より環境が悪くなってしまうこともあります」

そう警鐘を鳴らすのは、type転職エージェントでアドバイザーとして活躍する今田千穂子さん。

今田さんが実際に接した転職者の中にも、辞め時をうまく見極められず年収がダウンしてしまったり、いたずらに転職回数が増えて企業から敬遠されてしまうケースがあるそう。

それでは、どんなときであれば良い辞め時といえるのだろうか。実際に女性転職希望者からよく相談されるケース別で、「辞め時」と「非・辞め時」を判別してもらった。

【ケース1】上司が大嫌いで会社に行きたくない
→一過性の状況でなく、また感情的になっていないのなら○

「特定の人と何かトラブルがあって、感情的になっているだけという場合は、今一度冷静になるべきです。しかし例えば、上司が信頼できず仕事に影響したり、何かの相談もできない状況で、しかもそれが長く続きそうなのであれば、長期的に見て、キャリアに良い環境とは言えません。辞め時の1つとなるでしょう」

ただし次のことに気を付けるべきだと、今田さんは話す。

「環境が変われば本当に大丈夫なのかはもう一度確認したいところ。どういう人間関係であればもっと成長できるのか、本当に今の職場でその関係性は築けないのかしっかり考えてから行動しましょう」

【ケース2】給与・労働時間が不満。もっと良い条件のところを探したい。
→本当に悪い待遇なの? 客観的に見つめ直すべし

待遇面での不満は、実際の転職者でもかなり多い辞職理由だという。明らかなブラック企業である場合や、不当な評価が続く職場なのであれば、すぐに行動するべきだが、そうでない場合も多いそう。

「同業他社の給与や評価などを調べてみると、実は悪くない待遇だったことが分かるというケースも多いです。今一度、自分の『主観』だけで判断していないか調べてみてください。辞めてから『前の方が良かった』と相談に来られる方もいますよ」

客観的にふさわしい待遇を理解しておけば、いざ転職となった際の給与交渉にも役立つ。まずは、自分の適性な年収額を調べてみよう。

【ケース3】ひとまず3年続けてみたけどどうしても今の仕事を愛せない
→よく頑張りました!いい辞め時です

「一定期間頑張ってみてもどうしても仕事自体を好きになれない場合、そのまま続けても良い結果にはなりづらい」と今田さん。キャリアを損なうことに繋がる場合もあるという。

「大事にしたいのは、今の仕事の『何が合わなかったのか』『どうだったら良かったのか』を把握することです。この振り返りが出来ているか否かが、次の転職を成功させるための非常に大切なポイント。次にやりたいことが見つかっていないとしても、「やりたくないこと」が分かっていると、非常に良い転職軸になりますよ」

【ケース4】女性のロールモデルがいなくて不安
→この理由だけでは危険。長期的視野で何が不安なのかとらえよう

ロールモデルを求める人に多いのが、なんとなく周りを見渡して「なりたい人がいない」、「女性が活躍する制度がない」と思いこんでいるケース。「こうなりたい」というものがない状態で職場を変えても、行った先で同じ悩みを抱えることになりやすい。

「自分のライフプランを長期的に見つめ直し、なんとなくでも良いので目指したい像をイメージしてから、今一度会社や周りの人を見つめ直してみてください。その上で今の職場ではどうしてもかなえられないと思えば、辞めるべき。しかし、そうでないならもう少し頑張ってみては?人に個性があるように、キャリアのあり方もさまざま。完全に理想と一致する人を探すのではなく、『仕事面ではこの人』『人間関係の構築の仕方はこの人』など、部分的なロールモデルを見つけて、良い部分だけ取り込んでいく、というのも1つです」

【ケース5】今の職場では成長を感じられない。
→目に見える成果を出し、「やりきった」と感じられるなら○

「『やりきった』という感覚を持つことができ、しっかりした結果も出して、その上で周りを見渡して成長できないと感じたなら、きっと次のステップに行くタイミングなのだと思います。社内で評価されている時は、他社の選考でも高く評価されやすいですし、年収アップもかないやすい。ステップアップになるような良い転職ができやすい好機と言えます」

より良い転職につなげるには、「どういう状態であれば成長できるのか、なぜ今の職場は成長できないと感じたのかをしっかり振り返ってみること」も大切だと今田さんは話す。

辞めた先の未来を描けたときこそ、良い辞め時

どのケースでも共通して「注意すべき」だとして今田さんが挙げたのが、「転職すれば全てが楽になる」という幻想を抱いている場合だ。

「転職先でどう仕事をしていくか、イメージをしていない人は意外と多いものです。中途入社の場合、即戦力と見なされることも多く、業務で目に見える成果をしっかり出さなければ評価はされませんし、人間関係も構築し直すことになるので、決して『楽』ではありません」

中には、今の環境を脱したいと転職スピードを重視するあまり、転職先のことをよく調べずに入社、結果的に前職と同じ悩みを抱えて、また相談にくる転職者もいるそう。

「ネガティブな理由で『辞めよう』と考えている場合は、特に、自分がおかれている環境の嫌なところしか目につかなくなってしまい、視野が狭くなりがちです。その状態で行動すると『辞めること』が目的になってしまい、次の転職が良いものになりません。何が嫌だったのかを棚卸しする冷却期間を必ず取りましょう」

そのために、今田さんがオススメしたいのは他者視点を取り入れることだという。

「私たちのような転職エージェントや、客観視してくれる友人に相談をしてみる。環境への不満が原因でないなら、上司でももちろん良いです。自分一人で考えないことがコツ。また、女性の場合、長く働き続けたいと考えているのに、具体的なビジョンがない方も多く、長期的に見て今辞めることがどういう結果になるかイメージできていない場合があります。2~3年先ではなく、10年、20年単位で人生をイメージしながら、他者の意見を取り入れてみてください。実はさまざまな選択肢があることに気付きますよ」

女性に特化した転職サービスも増え、転職が珍しくなくなった今だからこそ、辞め時をしっかり見極め、ハッピーなキャリアを築く第一歩にしたい。

タイミングを見誤ると年収ダウンも! 会社の「辞め時」見極めメソッド

【お話を伺った方】
株式会社キャリアデザインセンター『type転職エージェント
キャリアアドバイザー 今田千穂子さん

typeの人材紹介の法人営業を2年、マーケティングを2年経験した後に、キャリアアドバイザーに転向。特にIT業界に強く、年間400名以上の転職希望者の相談にのっている。「転職者の『本当にかなえたいこと』をかなえる」ためのアドバイスがモットー
■type転職エージェント:https://shoukai.type.jp/