後輩を見てハッとする! 今思えば恥ずかしい「若手だった私」の言動

新入社員が入社してきましたね。一生懸命頑張る彼らの姿は初々しいものですが、不慣れな様子を見て、時には「昔の私を見ているよう!」と恥ずかしくなる瞬間もあるのではないでしょうか?

そこで今回は「今思えば恥ずかしい、若手だったころの言動」に焦点を当ててみました。

後輩を見てハッとする! 今思えば恥ずかしい「若手だった私」の言動

まずは後輩の姿を見て「恥ずかしい」と思ったことがあるかどうかをクエスチョン。アンケートの結果、20代では約3割の人が、30代ではおよそ4割の人が「ある」と回答しました。オトナになればなるほど、後輩たちの言動を客観的に見ることができ、さらに自分が若かりしころの言動を振り返る余裕ができるのかもしれません。

では実際に、後輩のどんな姿を見て「恥ずかしい」と思ってしまうのでしょう? まずは「私もそんな言い方していたかも」と思い当たる人も多そうな、後輩たちの発言編をどうぞ。

「朝礼の一分スピーチ当番の際、『お客さまに対してはこういったことが効果的なので、皆さんも実践してみてください』という背伸びスピーチ。『皆さん』は君より10年以上もベテランなんだが……。でも私も、そんな発言していたかもしれないな」(34歳/営業事務)
「以前、語尾を伸ばして話してしまう癖を、よく注意されていました。同じような子を見るとイライラするしゃべり方だなと、昔の自分が恥ずかしくなります」 (30歳/エステティシャン)
「やたら英会話が得意だと言ってくる子がいます。でも外国人に道を聞かれた時、英語が通じてなかった(笑)。でも、私もそんな事あったかも」(31歳/接客・販売)
「先輩の愚痴を偉そうに言っている後輩を見たとき。私も同じようなことを言っていたけど、後輩ができて上と下に挟まれている立場の気持ちを経験し、1番下だからこそ感じることだなーと思いました」(27歳/一般事務)
「恐ろしい形相で上司の悪口を話しているのを見て、自分もあんな顔をしてしゃべっていたことがあるはず、と反省した」(29歳/営業)

背伸びをした物言いや、学生気分が抜けていない話し方、上司や先輩への悪口などに反応する人が多いようです。では続いて、「マナー編」を見てみましょう。

「新人の電話応対。横柄に、友達相手のような話し方をしているのを見ると、かつての自分を思い出して恥ずかしい」(38歳/営業)
「後輩が堂々とタメ口でしゃべってくるのを聞いて、私もそうだったかなと思ったり、あそこまでひどくはなかったよねと思ったりします。でも、変な敬語は使っていたな……」(39歳/一般事務)
「飲み会で大量に飲む後輩を見たとき。私も、あの頃は飲み過ぎてたっけ」(29歳/人事・総務)

多く挙げられたのは、タメ口や敬語といった口の利き方。その他、社内行事での立ち回り方も、若気の至りでやってしまった過去の自分の行動を思い出すきっかけになるようです。
また、他に多数寄せられたのが恋愛や結婚に関する言動でした。

「後輩が『私、結婚したら、いつでも辞められるから~』と言っていたのを小耳に挟んだ。昔の自分も同じことを言っていた。しかしまだ、会社にお世話になってるな……」(一般事務/31歳)
「恋人の自慢話をしている後輩を見ていて、誰も聞きたくないと思っていることを痛感。あの頃は分からなかった……」(31歳/営業)
「新卒女子がテレビを見ながら『この女優、もう40? なのに結婚してないって、ヤバいね』と言った一言。自分も昔はそう言ってたけど、今は……」(37歳/一般事務)

結婚観、とくに年配の独身女性についての発言には「恥ずかしいポイント」が潜んでいるよう。30代の方からの意見が多かったことを考えると、20代ではそのデリケートさに、なかなか気付けないのかもしれません。

それ以外にも、「上司への報告に、自分がその時どう思ったかなど、細かな描写まで入れて一生懸命話しているのを見たとき、私もこうだったなと懐かしくて恥ずかしかったです」(36歳/法務・知財・特許)という後輩の報告の仕方に対するものや、「自分もあまりできてない後輩が、新卒社員に向かって注意している姿に、自分も偉そうに教えていたなーと反省」(36歳/コールセンター、スーパーバイザー)と、新人の指導の仕方を見て、過去を振り返る人もいました。でもその恥ずかしさこそが、自分が成長している証と言えるかも。後輩たちもいつか、気恥ずかしさと共に、過去の自分を振り返る日が来るはず。温かい目で見守ってあげたいものですね。

【アンケート調査概要】
●調査方法:転職サイト『女の転職@type』の20代~30代女性会員およびWebマガジン『Woman type』サイト読者へのWebアンケート
●調査期間:2014年7月17日~23日
●有効回答者数:302名
取材・文/萩原はるな