21 NOV/2023

キャリアアップを目指す女性に「ビジネススクール」が選ばれる理由とは? 学び直しで転職・スキル向上をかなえた4名に聞いてみた

KIT虎ノ門大学院

社会に出て仕事を覚え、20代はがむしゃらに走り抜けてきたーーそんな人は少なくないだろう。

しかし、経験や年齢を重ねるごとに、新しいチャレンジや成長を感じる機会は少なくなりやすい。そんな時に不意に覚える、キャリアの“停滞感”

その突破口の一つとして注目されているのが「学び直し」だ。

社会人になってから新しい専門知識やスキルを身に付ける方法として、今や数多くのビジネススクールやオンライン講座が開講されている。

そんな中、「本気で学び直し、キャリアアップにつなげたい」と熱い思いを抱える女性たちの注目を集めているのが、KIT虎ノ門大学院(以下、KIT)。近年の入学者は女性が半数を占めるという。

ビジネスにおける実践的かつ専門的なプログラムを強みとし、MBAや知的財産、ビジネス法務、AIなどの実務スキルを学ぶことができる社会人向けの大学院だ。

しかし「具体的にどんなことを学べるの?」「本当に自分のキャリアに役立つの?」と、いまいちイメージが湧かない人もいるだろう。今回は、KITを卒業した女性たちの事例を四つ紹介しよう。

※記事内の情報はすべて取材当時の内容です。数字の一部は概数、およその数で記述しています

Case 1:学び直しで転職に成功「KIT入学が、やる気の証明につながった」

KIT虎ノ門大学院

ソフトウエア企業の法務部に勤務する清水靜帆さん(32歳)。KITに入学したのは前職に勤めていた時。急激に業務量が増えたことで、自らのスキル不足を感じたのがきっかけだと言う。

「私の目標は『法務と知財に詳しいビジネスパーソン』になること。法務だけでは武器不足ですが、そこに知財を加えれば厚みが出ると考えました。そしていつかは企画する、作る、売る、というすべての工程が分かる本物のビジネスパーソンになりたいと思っていた時に、偶然KITを見つけたんです」

KITの説明会に参加した清水さんは、マーケティングと知財を学べることと、ビジネス志向の授業に引かれてすぐさま入学願書を提出した。

「最初は授業で使われる言葉を理解できないことも多く、ついていけるか不安でした。でも、幅広い職種・年代のビジネスパーソンの中でもまれているうちに少しずつビジネスの理屈が理解できるようになったんです。

自分の市場価値が高まっている実感が得られたタイミングで、思い切って転職にチャレンジしてみようと決めました」

転職エージェントで事業会社の法務担当の募集を見かけ、早速応募。

エージェントの担当者は「大企業かつ弁護士出身者もライバルになるため、超激戦だ」と難色を示したが、清水さんは見事内定を勝ち取った。

「内定をいただけた理由の一つは『社会人大学院に通っていた』ことだと言われました。

キャリアを築いていくためには実務経験や知識は重要だけど、自発的に学ぶ姿勢や伸びしろも重要。

社会人大学院に通ったことが『やる気の証明』につながり、理想の転職をかなえることができました」

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Case 2: 育休中に入学→復職後に希望部署へ「やりたい仕事にトライできた」

KIT虎ノ門大学院

2人の子供を育てながら外資系大手コンサルティング会社に勤務する、小田原 文子さん(40歳)。

前々から自分のキャリアに問題意識があり、育休をきっかけにKITに入学した。

「シニアマネジャーに昇進した時、壁にぶつかりました。以前はプレーヤーとして成果を上げれば良かったけど、シニアマネジャーはスタッフをまとめ上げ、チームとして成果を出さなければいけない。

自分はそれが不得手で、部下にそっぽを向かれてうちひしがれることもありました。

また、当時の私が担当していた分野に成長性が見いだせず、この先のキャリアを考えると同じ仕事だけを続けることに危機感を覚えました。一度現場を離れてでも、AIなど『これからの技術』について学び直した方が良い。そう思ったんです」

そんな時、妊娠が発覚。一時的に職場を離れるタイミングで新しい知識を吸収しようと学び直しを決意した。

「スクール選びの際には、自分なりにいくつかの条件をつけていました。育休中に通うため『1年で修了できること』、他業界で頑張っている人たちと交流して刺激を受けたかったので『通信制は不可』。

実業のバックグラウンドを持つ講師に教わりたかったので、アカデミック系は除外しました。

そして、自分と同年代、あるいは年上の『先輩』の中で、会社の看板や職位を捨てた状態で議論するため、学生の年齢が自分よりも低い人が多いスクールも避けました」

いくつかのビジネススクールと比較検討した結果、KITを選択。AIやSDGsなど先端トレンドに関する授業を主に受講した。

「同じ環境に長く居ると、どうしても価値観が“タコツボ化”してしまいます。一方でKITは、各業界の第一線で活躍しているビジネスパーソンが集まり、さまざまな視点から一つの課題についてとことん議論できる機会がある。

多様な価値観をぶつけ合う中でアウトプットを練り上げていく過程で、対人コミュニケーション力を高めることができました」

1年間で修了した小田原さんは、復職後に会社に希望を伝えて、ビジネストランスフォーメーション部門に異動。

その際に、KITで学んだ知識と経験が大いに役立ったと話す。

「『なぜその部門に移りたいのか』『自分なら新しい部門でどんな貢献ができるのか』などをきちんと説明することができました。KITでの学び直しがあったからこそ、キャリアを一歩前進させることができたのだと思います」

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Case 3: 仕事で行き詰まった時、「KITでの学び」が助けてくれた

KIT虎ノ門大学院

データ統合・活用サービスを提供するITベンチャー企業でマーケティングを担当している熊谷博子さん(40歳)は、33歳でKITに入学した。

当時、熊谷さんは機械部品商社で海外販促支援や国内販促を担当。仕事内容は刺激的だったものの、4年半ほど勤めた頃からキャリアへの不安を抱くようになったと言う。

「『この会社で働き続けるのと、新しい会社で働くのと、どちらの方が成長のチャンスがあるだろう』と考えるようになったんです。

知識を付けるため、それなりにビジネス書を読んできたつもりでした。でも、上司と話すと、彼らは一段階上の知識や広い視野を持っている。自分もそんな人になりたいと考え、ビジネススクールに入ろうと思いました」

調べる中で、少人数制かつ修了に修士論文が必要であることから「研究課題が深掘りできて良い」と考え、KITに入学を決めた。

「入学して思ったのは、授業のすばらしさ。講師は長年実務経験を積んで各業界の第一線で活躍してきた方ばかりなので、説得力があるんです。

授業では戦略や財務などを学び、知識の幅をどんどん広げていくことができました」

修士論文では「BtoB製造業におけるバリューマーケティング」をテーマにした熊谷さん。KITで学んだことは、現在属するマーケティング部の仕事にも役立っていると話す。

「会社の売り上げ目標は毎年変化しますが、それに従って私たちの仕事にも変化が求められます。

前年より5%程度伸ばすなら今の発想の延長線上で問題ないかもしれませんが、数十パーセントとなると同じ発想では戦えない。根元から見直して、新しい取り組みをする必要があるのです。

そんなとき、KITで学んだ知識や発想法が大いに役に立っています。

仕事が行き詰まった時、KITの授業で習ったことを思い出すと、思わぬ糸口が見つかる。そんな経験にいつも支えられています」

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Case 4: モヤモヤの突破口を見つけ、入学を決意「学ぶなら今しかない」

KIT虎ノ門大学院

外資系半導体メーカーでマーケティング・営業に携わる小島あかねさん。複数社で経験を積み、海外を飛び回る仕事を通じて順調にキャリアを築いていた。

一方で、「ソリューション提案」という言葉を耳にする機会が増えたことで、「半導体業界でそれを行うには、これまでの経験だけでは難しい」と考えるようになったと話す。

「仕事でさらに先に進むためには、今の延長線上にある努力だけでは不十分かもしれない

そう思って今の自分に足りないものを模索していた時に、たまたまインターネット上でKITの公開講座を見つけて。講師の三谷宏治さんの授業を受けたとき、目からうろこが落ちるような体験をしたんです。

授業では本当にいろんな話をしてくれました。例えば、江戸時代の商売の話や錯視を確認する方法の話。全てが衝撃的で面白く、『当然だと思って調べもしなかったことが、視点や発想を変えるだけでこんなにも違う答えになるんだ』と驚きました。

これまで私が培ってきたコミュニケーション力、人脈、インスピレーションに、KITで学んだことを加えれば、もっと成長できる。そう確信しました」

入学への決意を固めた小島さんだったが、当時を振り返り「正直、仕事と両立できるか不安だった」と打ち明ける。

「仕事で大きな案件を抱えていた上、海外出張も多くありました。ですがある日、『落ち着く時がきたら本当にやるのかな? その時はその時で別の理由をつけて先延ばしにしちゃうかも』って思ったんです。それなら自己投資として、『今やっちゃおう!』と踏み切りました。

私がKIT入学を決めたきっかけである三谷先生は、いつも『机の前で座って考えるだけなら、何もやってないことと同じ。動かなきゃ』と言っていました。少しでも学び直しに興味がある方には、『今やるしかないよ』って伝えたいですね」

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構成・編集/Woman type編集部