『虎に翼』脚本家・能條桃子×太田啓子・元鈴木さんインタビュー「理不尽さに声を上げられないモヤモヤ」に背中をおしてくれる記事3選

理不尽さ、モヤモヤに背中を押してくれる記事

女性であることにより嫌な思いをしたり、理不尽さに腹が立ったりしても、その場の空気を読んでつい自分を抑え込んでしまう……。

Woman typeでは、そんな働く女性のモヤモヤした気持ちに「声を上げていこう」と背中をおしてくれる記事を多数発信してきました。

今回はその中から、特に反響の大きかったインタビュー記事を3つピックアップ。読者に向けたメッセージと合わせて紹介します。

『虎に翼』脚本家・吉田恵里香さんと考える「はて?」と声を上げる意味

虎に翼 吉田恵里香さん

今より女性差別が色濃く存在した時代に、男性社会である法曹界に飛び込んだ主人公・猪爪寅子の半生を描いた、連続テレビ小説『虎に翼』。

脚本家である吉田恵里香さんによると、『虎に翼』のテーマの一つは「声を上げること、口にして言葉にすること」だそう。

声を上げるのにためらいを抱える人たちが、心理的ブロックを外すにはどうすればいいのでしょうか?

吉田さん

自分に聞いてみるといいと思います。「声を上げる自分と、声を上げない自分、どっちが好きか」って。

繰り返しますが、声を上げる余裕がない時はあるもの。だから、声を上げられなかった自分を責める必要はありません。

それでも、10年後、20年後に振り返ったとき、声を上げた自分の方が好きだと思えるなら、少しは勇気も湧いてくるんじゃないかな。

時代は変われど変わらない「女性だから」の理不尽の数々に、私たちはどう立ち向かっていけばいいのか。吉田さんが背中を押し続けてくれる記事です。

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【共同親権問題から考える】変化の過渡期にある日本で、女性たちにできること

太田啓子さん 能條桃子さん

先月、「離婚後の共同親権」を導入する法案が、可決されました。

反対署名が23万を超えたにも関わらず、異例のスピードで進んだ法案可決の背景には、日本の社会に根深く残る「男女不平等」の意識がある。

そう話すのは、離婚やジェンダーの問題に精通する弁護士・太田啓子さんと、日本のU30世代の政治参加を促進する『NO YOUTH NO JAPAN』代表理事の能條桃子さん。

彼女たちもまた、すぐには変わらない世の中でも「声を上げ続ける」「おかしいと思うことは我慢しない」ことの重要性を訴えていました。

太田さん

自分たちの社会を、自ら良くすることはできる。それは強く言いたいですね。

小さなことでも、声を上げれば変わることは結構あるんですよ。現に私が弁護士になってからの約20年間で、ジェンダーの問題は確実に良くなっています

能條さん

現状を変えるには仲間が必要で、小さな社会変革はそれぞれの足元で起こせます。

例えば会社でおかしいと思うことに対し、自分だけで我慢したり対処しようとしたりするのではなく、「どうしたら他の人が同じような目に遭わずに済むか」という視点でみんなで考え、変えていく。

そういう小さな変化が大きな変革につながっていくのだと思います。

記事の中では、声を上げづらいとモヤモヤする女性が具体的にできる“ハードル低め”なアクションについても、お二人に語ってもらいました。

続きを読む>>【共同親権問題】不平等社会で身を守る盾になるのは「経済力」。変化の過渡期にある日本で、女性たちにできること

前編の記事はこちら>>離婚後の共同親権は「弱肉強食」を加速させる? すべての女性にとって「ひとごと」ではない男女不平等政治の闇

元鈴木さん「愛想笑いで流しちゃうと何もなかったことになっちゃう」

元鈴木さん

「事業を通じた女性の自立支援」をテーマに掲げ、コルセットとアパレルブランドを手掛ける元鈴木さん。

日々、SNSで大暴れしている彼女のように「私はこれでいいんだ!」と、ありのままの姿で生きられたり、言いたいことを言えたりするのは理想だけれど、人と違うことをするとたたかれたり、マウントを取られたりするのもつらい……。

そこで元鈴木さんは、「面倒だと思われても、相手に立ち向かう」ことの大切さを教えてくれました。

元鈴木さん

愛想笑いで流しちゃうと何もなかったことになっちゃうから、できそうな人はやれる範囲でできるといいと思いますね。

面倒だと思われたら同じことはされなくなるし、そういうリアクションを取る人が増えて、みんなで面倒くさくなれば、変な態度を取ってくる人も減っていくじゃないですか。

Xでは、「声を上げられる者は上げ、作れる者は作り、そして女性であることで諦め疲れ何もできなくなった者の分は、動ける者が動けば良い」という発信もしていた元鈴木さん。

彼女のとにかく明るいパワーに、元気をもらえる記事です。

続きを読む>>コルセット&巨大ポケットの元鈴木さんが「女性の声を聞いて、ちゃんともうける」を大事にする理由

文/Woman type編集部