30代働く女子の約8割が在職中の転職活動経験あり! 一番大変だったことは?
「いまの仕事を一生続けられるかな?」
「そろそろ転職を考えた方がいい年齢かも……」
「でも、仕事が忙しくて転職活動なんてできない!」
自分の将来のキャリアパスについて、本当に身近な友だちと話すことはあっても、世の中の働く女子がどのくらい考えているのかってなかなか知る機会ありませんよね。
ズバリ、今回のテーマは「転職活動」についてです。
一般的には、離職期間を空けずに転職できるのが理想とされていますが、みんなどうやって仕事をしながら転職活動しているのでしょう?
上のグラフは働く女性242人に聞いた「在職中に転職活動をしたことがありますか?」という質問の回答を20代と30代に分けてグラフにしたもの。
「ある」と答えた人は、20代では約50%にとどまりましたが、30代ではなんと約80%! 全体では7割の働く女性が、在職中に転職活動をしたことがあるという結果になりました。
そこで、「ある」と答えた方に、転職活動中大変だったことを聞いてみると、約7割の人が「面接の日程が組めないこと」を選びました。やはり、平日フルタイムで働いている場合、会社を抜け出して面接を受けるのは至難のわざみたい。
その次に多かったのが「ゆっくり企業を探せないこと」。インターネットで検索すれば、採用をしている会社はたくさん見つかるかもしれませんが、自分に合った条件の会社を探し出すには、じっくり検討しなければなりませんものね。
「周囲にばれないようにすること」を選んだ人は意外と少なく、みんなうまくやっているようご様子。
昔ほど転職すること自体がネガティブに受け取られなくなったことで、「絶対ばれないようにしなきゃ」という意識がそこまで高くなくなった、という側面もあるかもしれませんね。
では、実際に転職に至った人はどのくらいいるのでしょう?
上のグラフをご覧ください。
60%の人が、在職中に転職活動して実際に転職しています。
上記のような難しい状況を乗り越えている人が半数以上もいるのですから、「離職せずに転職活動した方が良い」とされるのも納得ですね。
ただ、逆に言えば、残りの約40%の人は、転職活動をしたのにも関わらず転職するには至らなかったということでもあります。
Q,3で「しなかった」と答えた人にその理由を聞いてみたのが以下になります。
大きく「希望の転職先に出会えなかった」「現職がやっぱり良いと判断した」「中途半端になって活動を中断してしまった」「内定が出なかった」の4つの分類に分かれるようです。
・近くに希望職種が見つからない。(36歳/一般事務)
・行ってみたい会社に出会えなかった。(31歳/カスタマーサポート、オペレーター)
・お給料が低くなるから。(37歳/その他事務・企画関連職)
<現職がやっぱり良いと判断した>
・新たな目標ができ、今は転職しなくて良いという結論になったから。(35歳/営業)
・とりあえず、残って頑張ろうと思いなおしたので。(38歳/その他職種)
・最終的には保守に回った為。(31歳/経理・財務)
<活動を中断してしまった>
・実技など含め一社当たり三回位面接がある為、在職中では時間がなかった。(34歳/パタンナー)
・日々の忙しさに追われて活動が中途半端になった為。(32歳/未就業)
<内定が出なかった>
・結局仕事が決まらず離職が先になってしまった。(33歳/キャリアアドバイザー)
転職活動してみることで、いまの仕事の良いところや、自分が仕事に何を求めているのか、改めて気付く機会になりそうですね。
もし迷っているなら、実際に転職するかしないかは置いておいて、試しに転職活動してみるのもよいかもしれません。
【アンケート調査概要】
●調査方法:転職サイト『女の転職@type』の20代~40代女性会員およびWebマガジン『Woman type』サイト読者へのWebアンケート
●調査期間:2012年3月2~14日
●有効回答者数:242名
取材・文/根本愛美(編集部)
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