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JUN/2016

日本の働く女性たちが“幸せじゃない”2つの理由――「母親に可能性を縛られていませんか?」

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逃げたい娘 諦めない母
仕事はそこそこ楽しいけれど、まだ“自分がなりたい何か”にはなれていない――。

「仕事ばかりして……」
「いつ結婚するの?」
母親の言葉にビクビクしながら、いい娘でいようとしてしまう……。

そんな女性は、きっと少なくないはず。

特に、人生のあらゆる局面で焦りや不安を抱えがちな20~30代の女性は、もしかしたら無意識のうちに“いい娘”でいるべきという呪縛にとらわれ続けているのかもしれない。

愛する母の言葉がストレスになっている。けれど、どう対処したらよいか分からない。幸せになりきれない娘の問題について、『逃げたい娘 諦めない母』(幻冬舎)の著者、朝倉真弓さんが解説してくれた。

どうしても幸せになれない……
母との距離が近すぎる娘の特徴

こんにちは。フリーライターの朝倉真弓です。この度、『逃げたい娘 諦めない母』という本を出版しました。

さっそくですが、働く女性のみなさんに質問です。下記のような症状に、心当たりはありませんか?

□ 親に会うと、やたら疲れる
□ 親からの不在着信がストレス
□ 親の反対にあうと、決断が揺らぐ
□ 母のようになりたくないと、何となく思う
□ 何かある度に「自分が悪い」と考えるクセがある

こういった症状がある女性は、母との精神的な距離が近すぎる可能性があります。一人暮らしをしていて実家と物理的な距離を取っている人であっても、精神的な距離が近ければ近いほど、母からうける小さなストレスやモヤモヤをスルーすることができなくなってしまいます。

母は娘に対し、理想の人生を歩ませようとします。それは、「自分と同じ幸せな人生を送らせたい」という場合もあれば、「自分のように不幸ではない人生を送らせたい」という場合もあります。

いずれにせよ母の影響力は大きく、娘は、自分が本当は何をしたいのかを見失ってしまう場合もあるのです。すると、女性たち自身の人生に対する納得感や幸福感は薄れていってしまいます。

特に、女性たちから幸せを奪っていると感じるのが、「母の善意」と「理想」の2つです。

「母の善意のアドバイス」に将来が閉ざされる

逃げたい娘 諦めない母
就職、転職、結婚、出産……。女性には、人生を左右するさまざまなライフイベントが存在します。本来はそのときどきの判断を自ら下し、結果に対しても責任を負うべきなのですが、いつまでも親の庇護下に置かれ続けていると、人生の判断まで親にゆだねてしまいかねません。

たとえば転職を考えたとき。「せっかく大手企業に入社できたのに」、「ベンチャー企業だなんてとんでもない」、「あなたはおっちょこちょいだし、ハードな働き方は無理」などという親のアドバイスによって、挑戦してみたい仕事をあきらめてしまった経験はないでしょうか?

親が娘に与えるアドバイスは、よほどの毒親でない限り、善意の気持ちから出た言葉に違いありません。ただし、親が見てきた娘の姿は幼いころの姿であり、当時の娘がおっちょこちょいで頼りないのは当たり前。本当のあなたは、すでに立派な大人の女性なのです。誰のものでもない自分の人生、自分自身で生きる道を選択してほしいと思います。

「母親の理想」と「自分の意思」が切り離せない

時代によって、女性の生き方は変わっていきます。現代の働く女性の母親世代は、高度成長期に青春時代を過ごすことができた世代です。モーレツに働く夫を支え、家庭を守る妻が理想の生き方であり、模範的な姿であったのは間違いありません。

しかし今は、女性も働き、家庭は夫婦で共に支えあう生き方が多数を占めています。この先どういう生き方を選ぶのかを決めるのは、母親ではなく、娘自身です。

現代の20~30代の女性は、母世代に教えられた「女らしさ」と、働く女性を取り巻く現実との間で引き裂かれているのかもしれません。そんな状況のなか、幼いころから母に言われ続けた「理想の女性の生き方」や「あなたはこうあるべき」という教えに縛られ、自分自身はどうありたいと考えているのか、判断することができなくなっている女性も多いのです。
しかし、あなたなりの軸で生き方を選択しなければ、一向に幸せになることはできません。納得感のある人生を築くためには、愛する母であっても物理的・精神的に“適正な距離”を取るべきなのです。

母から自立した人生は、もっと楽しく、もっと満足できるものになる

とはいえ、生まれてからずっと“いい娘”であり続けた女性が、母に向かって“NO”を告げるのは容易なことではありません。けれど、少しずつ“NO”を伝え、距離を取っていくステップを踏んでいかないと、自立した人生はあなたからますます遠ざかっていきます。

また、親の生きてきた時代や環境を見つめ直し、親がどんな人生を歩んできたのかを知ることも、自分のアイデンティティを知るうえで重要な参考になります。どんなに否定しようとも、20~30年あまり植え付けられてきた思考のベースは変わりません。母親の人生を研究することで、「こんな母に育てられた自分には、こういった思考のクセがある」ということを理解し、少しずつ軌道修正をしていくことが大切です。

始めは葛藤があるかもしれませんが、自立した人生を生きられるようになると、娘は変わります。自分が本当に望むものを手にすることができるようになり、将来への漠然とした不安も消えていきますよ。

『逃げたい娘 諦めない母』は、母との適正距離に悩む主人公の物語を読み進めていきながら、上手な“NO”の伝え方や、母親研究の行い方を身につけていくことができます。親の目が気になって一歩が踏み出せないという“いい娘”のみなさんに、ぜひ手に取っていただきたいと思います。

 『逃げたい娘 諦めない母』(幻冬舎)

『逃げたい娘 諦めない母』(幻冬舎)

娘にとって小さなストレスとなりがちな母親との適正距離を築くために、娘が取るべき対処法を小説仕立てで解説。具体的な解決法については、親子問題に詳しい信田さよ子先生が担当しています。既存の母娘本にありがちな暗い読み心地は一切なく、読後すぐに実践したい内容が盛りだくさんです
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 『逃げたい娘 諦めない母』(幻冬舎)

朝倉真弓さん

青山学院大学を卒業後、一般企業、出版社、編集プロダクションを経て、1999年にフリーランスライターとして独立。一般誌やビジネス誌、ウェブサイトなどで取材および執筆を手がける。実用書やビジネス書の分野では、企画やブックライティングを数多く務める。自著に『女子の幸福論』、『たまらない女 ためられる女』、『好き⇔お金 ネットで「やりたいこと」を「お金」に変える方法』、『ストーリーでわかる! 今までで一番やさしい相続の本』がある

文/朝倉真弓

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