店舗は舞台、スタッフは役者。パリ発の総合美容専門店「ビュリー」が紡ぐ唯一無二の仕事哲学

店舗は舞台、スタッフは役者。パリ発の総合美容専門店「ビュリー」が紡ぐ唯一無二の仕事哲学

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パリの劇場を思わせる空気と、静かに満ちる豊かな香り。扉を開けた瞬間から、「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」の店舗は、日常とは異なる時間が流れる舞台へと変わる。

そこで迎えるスタッフは、販売員ではなく“役者”たちだ。スタッフが届けるのは商品そのものではない。1803年の創業以来、200年以上にわたりビュリーに受け継がれてきた美の哲学と物語を、自らの感性を通して語り、手渡していく。

なぜビュリーは、時代を超えて人を惹きつけるのか。理由は、歴史や意匠の美しさだけにとどまらない。ブランドの世界観を体現しながら、自身の美意識と響き合わせて働く人の存在にある。

代官山本店のブティックマネージャー・桐山小百合さんに、その唯一無二の仕事哲学を聞いた。

桐山小百合さん

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー代官山本店 ブティックマネージャー
桐山小百合さん

ウェディングプランナーを経て、良品計画(無印良品)にてインテリア関連の接客・販売に従事。2021年2月にBuly Japan株式会社へ入社。日本橋店、新宿店、丸の内店などを経て、25年10月より代官山本店ブティックマネージャー

自然体であること。それが、美しさの原点

桐山さんは、20代から一貫してサービス業の現場に立ってきた。ウェディングプランナー、インテリア関連の接客・販売を経て、2021年にビュリーへ。転職のきっかけは、同社で働く友人のひと言だったという。

桐山さん

個性的ですごく面白い会社だよ、と聞いて。実際に店舗を訪れてみると、クラシカルで華やかな空間なのに、使われている成分は自然由来のものがほとんど。

見た目の華やかさと商品の優しさが同居しているところに惹かれました。入りたてのスタッフの声にも耳を傾けてくれそうな風土を感じたのも、決め手の一つです。

40歳を前に、これからの働き方を見つめ直したいという思いもあり、入社を決意。日本橋店を皮切りに複数店舗で経験を重ね、現在は代官山本店のブティックマネージャーを務めている。

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー代官山本店 ブティックマネージャー 桐山小百合さん

ビュリーの創業は1803年。調香師ジャン=ヴァンサン・ビュリーがパリでその歴史の第一章を開いた。

その後、時代の波にのみ込まれ、一度は忘れられた存在となる。だがヴィクトワール・ドゥタイヤックとラムダン・トゥアミ夫妻がその名を再び世に蘇らせ、2014年にパリで「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」として新たな歩みを始めた。

かつての処方を活かしながら、革新的なアイデアと技術で再構築する。その象徴が、水性香水〈オー・トリプル〉だ。

桐山さん

ビュリーの水性香水は植物由来の成分でつくられていて、アルコールを含まないため揮発せず、肌にやわらかくなじみます。周囲に強く主張するのではなく、近くにいる大切な人にそっと届くような香り

実は私自身、アルコールアレルギーで香水を諦めていたのですが、ビュリーと出会って世界が広がりました。

ビュリーの〈オー・トリプル〉は、アルコールやエタノールを一切含まない、肌に優しい水性香水。素肌の香りかのように馴染み、自分と向き合うリチュアルとしても。

ビュリーの〈オー・トリプル〉は、アルコールやエタノールを一切含まない、肌に優しい水性香水。素肌の香りかのように馴染み、自分と向き合うリチュアルとしても。

ブランドの根幹にあるのは、こんな言葉だ。

「美しさとは、シンプルであること。そして、自分に誠実であること。必ず自然体で自分を慈しむことほど、明快で豊かな美のかたちはありません」

年齢を重ねることを否定するのではなく、生きてきた時間を肯定する。それがビュリーの姿勢だ。

桐山さん

シミやしわが増えたとしても、それは生きてきた証し。ネガティブに捉える必要はありません。

流行に振り回されるのではなく、重ねてきた時間を受け入れながら、今の自分にふさわしいものを探し続けることが大切なのだと考えています。

今の自分を受け入れ、慈しむこと。それは、ブランドの哲学であると同時に、桐山さん自身の働き方の指針にもなっている。

店舗という舞台で「物語」を届ける

ビュリーにおいて、ショップスタッフはブランドの哲学を体現する“役者”であり、ブティックはその舞台だ。

届けるのは、プロダクトだけではない。200年以上にわたって紡がれてきた美の歴史や情熱を、物語として手渡していく。

桐山さん

私たちは“ものを売る”会社ではないと思っています。先人たちが築いてきた美学を、お客さまとともに体験したい。新しい発見や驚きを、分かち合いたいと考えながら働いています。

店頭では、水性香水〈オー・トリプル〉を始めとした約20種類の香りを自由に試すことができる。なかには1時間以上かけて、ゆっくりと香りと向き合う顧客もいるそうだ。

購入の有無に関わらず、希望があればカタログにカリグラフィーで名前を書き添える。入社時の研修で全員が習得するこの技術もまた、ブランドの世界観を支える大切な要素だ。

桐山さん

ビュリーで過ごした時間の余韻を、少しでも持ち帰っていただけたらうれしい。そんな思いで接客をしています。

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー代官山本店 ブティックマネージャー 桐山小百合さん

ビュリーの接客に“正解”はない。かつて桐山さんは、丁寧にお辞儀をし「ありがとうございました」と型通りにお見送りをした際、上司から「ビュリーらしくない」と言われたことがあるという。

桐山さん

今は、「気を付けて」「またお待ちしています」と自然な言葉を添え、手を振ってお見送りしています。

最初は自分でも少し照れくさかったですが、驚きながらも笑顔で手を振り返してくださるお客さまもいらっしゃって。ここで働いていると、不思議と自然に振舞えてしまうんですよね。

「いらっしゃいませ」という決まり文句もない。扉を開けた瞬間からそっと歩み寄り、「ようこそ」と声をかけるのも、ビュリーならではだ。

桐山さん

何気ない会話から始まり、お客さまの心がほどけたところで、香りや哲学の話へと移っていく。一方的に説明するのではなく、丁寧に対話する中で物語を立ち上げることを心掛けています。

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー代官山本店 ブティックマネージャー 桐山小百合さん

ブティックという舞台の上で、それぞれの感性が重なり合い、一つの体験が生まれる。それこそが、ビュリーならではの接客なのだ。

個性が重なり合うとき、舞台は豊かになる

代官山本店で働くメンバーは7名。20代半ばから40代まで年齢もキャリアもさまざまだ。桐山さんはブティックマネージャーでありながら、自身も店頭に立ち続けている。

桐山さん

皆がどんなふうにお客さまと向き合っているのか、すぐそばで感じていたいんです。それぞれの接客には、その人らしさが出ますから。せっかくなら、チーム全員でお客さまをお迎えしたいと思っています。

ビュリーのフィロソフィーはシンプルだからこそ、伝え方は一つである必要はないと桐山さんは言う。

桐山さん

根底にある哲学を共有できていれば、表現は自由でいい。言葉の選び方も、距離の縮め方も、その人の感性に委ねています。その方が、お客さまとの関係も自然に深まっていく気がするんです。

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー代官山本店 ブティックマネージャー 桐山小百合さん

スタッフの接客を見ていて、印象に残っている場面があるという。

急いでいる様子のお客さまに、あるスタッフが応対していた。相手のペースを尊重しながら、無理なく会話を重ねていく。やがて場の空気がやわらぎ、「ついでに、これも」と次々に商品を手に取ってくださった。

桐山さん

“ついでに”という言葉は、お客さまの小さな信頼の証のように感じました。押しつけるのではなく、選択肢をそっと添える。そういったコミュニケーションの積み重ねが信頼につながったのでしょう。メンバーの姿から学ぶことは、本当に多いですね。

チームを支えるために、桐山さんが大切にしているのは、日々の小さな対話だ。

毎朝、「昨日はどんな一日だった?」と声をかける。接客の手応えや、ささやかな違和感、体調の変化。わずかな揺らぎを見逃さないことが、穏やかな空気を保つ土台になる。

桐山さん

褒めることも、感謝を伝えることも、必要なら素直に謝ることも。簡単なようで難しいけれど、丁寧に言葉を重ねることが大切だと思っています。

何かあったときに、相談しやすい関係でありたいので、密なコミュニケーションは欠かせません。

効率化の時代に、あえて“時間”を重ねる幸せ

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー代官山本店 ブティックマネージャー 桐山小百合さん

効率やスピードが重視される時代にあって、ビュリーはあえて時間を惜しまない。

一文字ずつ綴るカリグラフィー、ずっしりとしたガラスのボトル、丁寧に包まれるラッピングペーパー。そのどれもが、合理性だけでは測れない価値を宿している。

桐山さん

手間をかけている、という感覚はあまりないんです。それがビュリーにとっては自然なことだから。むしろこの時代だからこそ、手書きの文字やガラスの重みには意味があるのだと思います。

香りを選ぶ時間、言葉を交わす時間、余韻を持ち帰る時間。ブティックで過ごすひとときそのものが、日常から少し離れ、自分と向き合うための静かな贅沢になる。

桐山さん

「また会いに来るね」「あなた、いつもここにいるの?」と声をかけていただくことがあります。そんなとき、お客さまに想いが伝わったのだと感じて嬉しくなりますね。

ここで過ごした時間が、お客さまにとって小さな支えになっていたら幸せです。元気になれたり、自分を好きになれたり。そんな瞬間に立ち会えることが、この仕事の喜びです。

取材を終え、店を後にする際、桐山さんは自然な笑顔で手を振ってくれた。その仕草には、つくりものではない温度がある。

哲学や歴史は、確かにビュリーの礎だ。だが、唯一無二の体験を生み出しているのは、いまこの瞬間を楽しみながら舞台に立つ彼女たちなのだろう。

その姿こそが、ブランドの物語を、今日も静かに更新している。

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー 採用情報 buly1803.co.jp
オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー 採用情報

取材・文/古屋江美子 撮影/赤松洋太 編集/大室倫子(編集部)