05 JUL/2017

「ラクして楽しく稼ぎたくない?」伝説の営業ウーマン和田裕美さんが20代で年収4000万を実現できたワケ

和田裕美

「‟普通の女の子”にこそ、営業マンとして稼ぐスキルを身に付けてほしい」と語るのは、自身も外資系企業で世界142カ国中2位の営業成績を収めた実績を持つ、営業コンサルタントの和田裕美さん。

和田さんいわく「営業は女性がハッピーに稼げて、自立しやすい仕事」なのだという。「ハッピーに稼げる」とはどういう意味だろうか? また、和田さんが女性に営業職をすすめる理由とは?

2017年7月1日(土)、渋谷ヒカリエで行われたWoman typeセミナー「かしこくて愛される!世界No.2営業ウーマンに学ぶ、自分の“市場価値”を高める方法」の講演の一部から紹介しよう。

>>From 『営業type
※この記事は姉妹サイト『営業type』に掲載された記事を一部編集の上転載しています

子育てや介護で一度キャリアを中断しても、営業職なら復帰しやすい

和田裕美

HIROWA代表取締役 作家・営業コンサルタント 
和田 裕美さん

京都府出身。英会話学校の事務職を経て、外資系教育会社に入社し営業職に。日本でトップ、世界142カ国中2位の成績を収めた女性営業のカリスマ。短期間に昇進を重ね、女性初、最年少で2万人に1人しかたどりつけないといわれる支社長となる。その後独立し、営業・コミュニケーションなどの講演、研修を国内外で展開。著書に『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』(ダイヤモンド社)など

女性って、働かなくても食べていけることも多いじゃないですか。いざとなったら実家に帰ればいいとか、パートナーの収入があるからとか。そういった収入を誰かに依存したい気持ちって、人間なら当然のことだと思います。

でもね、もういろんなところで言われているけど、いつ何があるか分からない今の時代は女性でも自分の足で立って歩いていく必要がある。「自分のことは自分で何とかしなきゃいけない」というハングリー精神を持ってほしいんです。一生食べていける。一生お金に困らない。そんな‟稼ぎスキル”を自分の人生のために身に付けておくべきではないでしょうか。そのために今はいろんな選択肢があると思うけど、私は自立のためのスキルとして営業職を提案したいと思います。

なぜかというと、私も今でこそこうやって「世界No.2営業マン」なんていわれて講演もしているけど、もともとは普通の事務職だったから。とても引っ込み思案で、本当にどこにでもいる人間だったんですよ。

大学が英文科だったので、転職活動の時は軽い気持ちで英語教育系企業の会社説明会に行ったんです。そしたら人事の担当者に「あなた、人は好き?」って聞かれたんですよ。そりゃあ好きですって答えるしかないでしょ(笑)。それが私の営業人生のスタートでした。

何となく始まった営業職のキャリアでしたが、なったからには頑張ろうと思って努力しました。すると、20代で年収4000万円くらい貰えるようになって。今は自分の会社を起こして、誰とでも肩を並べて仕事ができるようになりました。どこにでもいる普通のOLだった私でも、そうなれたんです。

さらに子育てや介護などでキャリアを中断したとしても、営業ならすぐに復帰できることも強み。“売る”スキルは、ビジネスの絶対スキルです。だから私は、ぜひ普通に働く女性たちにこそ営業スキルを身に付けてほしいと思うんですよ。

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「笑顔5秒間キープ」ができれば“売れ営業”への第一ステップをクリア

それでも、「私はお客さまのところでうまく話す自信もないし、営業が向いていません」と苦手意識を持っている人って多いですよね。そんな方に向けて、私が実践してきた「誰でもできる」売れる営業女子になるためのテクニックをお教えしましょう。

まず基本は、「笑顔5秒間キープ」を実践すること。目の前にどんな人がいても、第一印象が決まる5秒間は必ず笑顔をキープできるように! どんなに前にいる人が怖かったとしても、「ああ、怖いなぁ(笑)」なんて心の中で思いながらやってみて。それだけでも、見違えるほどに売れるようになります。

では次に、売れる営業マンが必ずやっている3つのことをご紹介します。

1.知識(商品知識)の差別化
商品スペックなどの知識は、会社が研修で教えてくれますね。でも、それだけでは他の営業マンと差を付けることができません。

特に個人相手の営業なら、私はお客さまによって必要な商品知識は異なると思っているんです。お客さまによっては、海外旅行が好きだったり、エステで自分磨きをするのが何よりも好きという人がいるでしょう。それはつまり、お客さまは私が提案する商品と何かを比べて、購入を検討するということ。

例えばお客さまが大好きなエステと比較する人だったら、エステ業界の知識だって商品知識なんですよ。英会話の商材を売る時なら「エステでいくらをかけて肌をきれいにするのも良いけど、同じくらいの値段で英語を学んで自信をつけて、あなたの笑顔が素敵で美しくになれる方が良いと思いませんか?」と言えます。そうやって他の営業マンと知識の差別化をしていくんです。

2.愛され力を磨く
人間力とも言いますけど、情緒能力が高くて愛される力=営業力なんです。それにはまず、「私はあなたに興味があって、話を聞きたい」という態度を練習してみてください。「あ、この人は私の話に興味ないな」という態度って、意外とバレてしまうもの。それでは人に愛されませんよね。私は鏡の前で「話にうなずく」練習をしたこともあるくらい、人に対する態度というのは大事なことだと思います。

そしてお客さまとお話しするときは、「圧倒的に明るい人」だったり、人に好かれるような雰囲気を持っている人になりきってください。営業女子になったからには、「あの人は素敵な雰囲気があって、憧れだなぁ。羨ましいなぁ」なんて二度と言わないで。羨ましがっているうちは何も変わらないから、自分がそういう人になると思って目標設定することが大事です。そうすれば自然と、自分もそういう雰囲気を持てるようになりますから。

3.プロ意識を忘れない
営業は、ノルマや競争があるから嫌だって人が多いですよね。でもよく考えてみてください。目標がない人で、成功している人っているのでしょうか?

例えば、ダイエットで何キロ痩せたい、TOEICで何点取りたいと思って努力するのは、ノルマみたいなものです。何も考えずにズルズルと痩せていったり、点数を伸ばすことができる人なんてほとんどいません。こういった自己ノルマをつくることで、パフォーマンスは特段に変わっていきます。目標を持って取り組んでいる人とそれをしていない人では、1年後の結果がどれだけ違うと思いますか? こういう風にノルマって、自分を磨くためには絶対に必要なことなんですよ。

営業の世界はただ単に厳しいのではなく、自分を磨く場所なんです。そのためには、目標を達成するというプロ意識が何よりも大事です。目標を達成したら、自信という火が燃えるんですよ。自信がついたら次は資格取ってみようかなとか、起業しようかしらなんて考えて、どんどん新しい自分にアップデートしていけるんです。

どれも、簡単なことだと思いませんか? 売るスキルは特別な能力ではなく、どんな女性にでもチャンスがあるということです。

営業は誰かに物を“売りつける”仕事ではない。困っている相手を助けてあげる仕事

和田裕美

皆、幸せになりたいと思うでしょう。そして本音を言えば、ラクして楽しく稼ぎたくない?(笑)

それって実は簡単なことだと思います。営業で、お客さまとの縁を繋いでいくことで実現するんです。自分のお客さまが困っていることを解決してあげて、幸せにしてあげるの。そうすればお客さまが自分のファンになってくれて、今度は自分を助けてくれるような縁ができるんですよ。

もちろん仕事をしていればお客さまから怒られたり嫌なこともあるかもしれません。でも努力していれば必ず、あなたを愛してくれるお客さまとの縁が繋がっていきます。そうしたらその縁が「円」になって1周まわって自分に返ってくるんです。そうすれば自然とお金の縁も生まれていきますよ。それって、楽しくて仕方ないこと。「楽しくて稼げる」、最高に良いスパイラルが生まれるんです。これがまさに営業職の醍醐味でもありますね。

「営業ってつらそう」というネガティブイメージに縛られてしまうのはもったいない。そういう人は一度、縁と円がつながって‟ハッピーに稼いでいる自分”を思い描いてみてください。きっと、新しい一歩を踏み出すことに、ワクワクできるはずです。

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取材・文・撮影/大室倫子(編集部)


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※この記事は姉妹サイト『営業type』に掲載された記事を一部編集の上転載しています