「アパレルでは長く働けない」って誰が決めたの? 転職で“好きな仕事を諦めない人生”を叶えた女性の話【Theory事業コーチ 関口亮子さん】
服が好き。ファッションに関わる仕事がしたい。
でも、アパレル販売の仕事をずっと続けていくのは難しそう……。
そんなイメージを持つ女性は多いだろう。
しかし、どんな環境で働くか、どんな意識で働くか、
その二つを見直すだけで、好きな仕事を諦めなくて済むとしたら?
アパレル販売歴約20年、結婚・出産を経て現在リンク・セオリー・ジャパンのコーチとして活躍する関口亮子さんのキャリアが良い事例だ。彼女は現在、同社が展開する各種ブランドにおける店長の人材育成業務をメインで担っている。
関口さんも20代の頃は「アパレル業界で長く働けるのか」と悩んだ一人だった。しかし、転職や、自身の工夫によって、アパレル販売職の女性がぶつかる「壁」を乗り越えてきた。
好きな仕事を諦めず、子育てと両立しながらキャリアアップを続けてきた彼女に、これまでの道のりを教えてもらった。
『Theory』の服に一目惚れ。
年齢を重ねても、自分が売り場にいるイメージが持てた
「せっかく働くなら、好きなことで、しっかり稼げる仕事がしたい」
そう考えたことが、アパレル業界で働こうと思ったきっかけです。前職では、カジュアルなアイテムを多く扱うブランドで販売の仕事を経験しました。でも、27歳になる頃、「30代、40代になった自分がこの売り場に立っているイメージができない」と感じるようになったんです。
これから結婚・出産したら、そもそもアパレルの仕事を続けられるのだろうか、という不安も一度は頭をよぎりました。家族と生活リズムが合わなくなってしまうのではないか、体力的にきつくなるのではないかといったことが、心配だったのです。
でも、私は結局、自分が「好きなこと」を仕事にし、それを続けるという決断をしました。だって、「やりがい」をないがしろにしてしまったら、それこそ長く働けなくなってしまう。福利厚生がいくら整っていても、自分が仕事を楽しめなかったら、結局仕事を辞めることになってしまうのではないかと考えました。
そこで、年齢を重ねても働けるブランドはないか、販売職であってもきちんとキャリアアップできる職場はないかという視点で転職先を探し始め、出会ったのがリンク・セオリー・ジャパンでした。
『Theory』の上質でシンプルなデザインを一目見て、「ここだ!」と思いましたね。30代、40代と年齢を重ねても、売り場に立っている自分の姿がすんなり想像できたのです。
それに、リンク・セオリー・ジャパンでは『Theory』、『Theory luxe』だけでなく、『PLST(プラステ)』や『HELMUT LANG(ヘルムートラング)』など、オールエイジのブランドを扱っています。自分の提案の幅も広がり、スキルアップができそうだと感じたことも入社の決め手になりました。
産休育休を取得したことで、自分の働き方を見つめ直した
転職してみて驚いたのは、30代、40代はもちろん、50代になっても活躍している女性の先輩たちが社内にいたことです。幅広いブランド展開があることも彼女たちが長く働いてこられた理由の一つですが、その他、休暇が取りやすい環境や、産育休の取得、時短勤務制度の活用が進んでいることも、それを後押ししていると思います。
私もこの会社に入社した後に、結婚・出産を経験しました。ワークライフバランスに大きな変化があったのは、やはり出産をしてからですね。当時、私は入社5年目で、『Theory luxe』のエリアマネジャーになっていました。仕事がすごく楽しくて、365日24時間、常に仕事のことばかり考えていた時期です(笑)。一方で、「仕事ばかりの人生でいいの?」という迷いも胸の内にはあって、まさにそのタイミングで子どもを授かりました。思いがけず産育休を取得し、一度職場から離れたことで、自分が今後どう働いていきたいのか、何をすべきなのか、考え直すきっかけになりましたね。
育休から復帰した後は、時短勤務の限られた時間の中で、いかに高い成果を上げて働くかが私の課題になりました。そこで徹底して行うようになったのが、事前のスケジューリングです。今日、今週、今月に何をするのか、前もって固めておくことで、効率よく働けるよう工夫しました。思い通りにいくことばかりではありませんが、いつまでに、何をどこまでやればいいのかが明確になっていると、自分を追い込み過ぎず、無理なく働けることが分かってきました。
上司にも、自分の状況はよく話し、相談してきました。そのおかげで、適切なタイミングで、適切なフォローをしてもらえたと感じます。例えば、子どもが保育園に入れず家庭のことに多く時間を割かなければいけなかった時期も、勤務日数を減らすなど柔軟な対応を取ってもらえました。自分一人で抱え込むと躓いてしまうことも、社内で相談してみると解決策が見つかるものです。
こうやって育児を経験してみて思うのは、やっぱり20代の時に「好きなこと」を仕事として続けてきて良かったなということ。自分が好きで選んだ仕事だからこそ、育児との両立が少しくらい大変でも、「頑張ろう」って思えるんですよね。
後輩たちには、仕事を通した成長をずっと実感してもらいたい
今は、『Theory』を中心とした9店舗の店長教育や、新人研修にも携わっているのですが、人材育成の仕事を通じて後輩たちのサポートにも、もっと力を入れていきたいです。
当社の研修は、販売マナー等の基本的なものから、販売心理学の理論を取り入れた接客スキル向上を目指すものまで、多種多様。「販売」についてここまで体系的に学べる環境は他ではほとんどないと思うので、積極的に活用してほしいなと思っています。
その他、プロの販売職としてずっと店頭に立ち続ける、店長として店舗経営を担う、本部で働くなど、キャリアの選択肢もいろいろ。一人一人が自分の志向性や適性を見極め、高い実績を出しながら働き続けられる道を、一緒に探していきたいですね。
後輩たちが好きな仕事を諦めず、成長を実感しながら働き続けていけるように。
現場から本部まで、いろいろな人に働きかけながら、「自分のキャリアを自分で考えるカルチャー」をつくっていけたらと思います。
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取材・文/上野真理子 撮影/masaco