介護・医療・福祉に関する資格の種類や取得方法から、勉強方や難易度まで分かりやすく解説。
ホームヘルパー1級
どんな資格?
在宅の高齢者や障害者など、日常生活で介護が必要となる人の家を訪問して、介護サービスや家事援助を行い、家族や介護者の負担の軽減を目的としている。ヘルパー1級を取得することで所属の訪問介護事業所で「サービス提供責任者」として、業務に携われるようになる。サービス提供責任者になれるのは、原則ヘルパー1級取得者と介護福祉士なので就職にも大変有利。
資格を取得するには?
資格を取得するには、まず各都道府県が年1回実施している「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなければならない。そして、引き続き、実務研修を受講・修了した後、資格認定を受けられる。ただし、「実務研修受講試験」を受検するには、医療・介護・福祉・保健の分野において5年以上の実務経験があることが条件になる。無資格者の場合は、介護に関する業務に5~10年以上従事した経験があれば、受検することが可能。
学習内容
各受講期間によって異なるが、講義(自宅学習の制度を設けている養成機関も多い)を受講するのみ。
社会福祉関連の制度とサービス、介護の展開と技術の向上、困難事例の検討、チームケアとチームワークなど、2級ホームヘルパーよりさらに実践的な内容の学習となる。
※看護師・準看護師の資格をお持ちの方については、訪問介護員・居宅介護従業員(1級課程)を全科目免除することが可能。
受検資格
2級ホームヘルパーを取得し、介護の実務経験が1年以上ある方
難易度 |
★★ |
合格率 |
講座のカリキュラムを全て修了すれば、100%資格を取得できる。 |
取得期間の目安 |
平均6ヶ月程度 |
高齢者や身体障害者の自宅または入所施設などで、身体介護サービスや家事援助サービスを提供する。
ホームヘルパー2級と職場としてはほぼ同じ職場になるが、ホームヘルパー1級を取得することにより、上位資格として現場の管理職など、幅広くサービスを提供することが可能。
最近では、行政や医療・保健の分野の職員とチームを組んで働くことも多くなり、関係機関との連絡や調整能力も求められるようになってきている。
※施設での採用も、1級修了者は2級よりは常勤や正社員で雇用されやすいが、介護福祉士のほうがアピール度は高い。