介護・医療・福祉に関する資格の種類や取得方法から、勉強方や難易度まで分かりやすく解説。
介護福祉士
どんな資格?
高齢者や障害者などの介護を必要とする人に対し、食事、排泄、入浴、着替えなどを手伝い、さまざまな生活援助を行う専門職。介護職で唯一の国家資格であり、現在介護職として働く人の多くがこの資格を取得している。昨今では、介護福祉士の資格を求める職場が増えてきており、厚生労働省でも介護職員を有資格者で統一、介護の質の向上を目指す方針を打ち出している。
資格を取得するには?
国家試験を受検する方法と、専門の養成施設で学ぶ方法がある。国家試験を受検する場合は、福祉施設などの介護職員やホームヘルパーとしての実務経験が3年以上あれば受検資格を得られる。(※実務経験の範囲は、関連法規に基づき細かく定められているので、事前に確認しておく必要があります。)その他、高校の福祉系学科で所定の科目を修めて卒業した人にも受検資格が認められる。養成施設に進む場合は、2年以上の福祉系専門学校や短期大学の卒業と同時に資格取得、もしくは福祉系大学などで指定科目を履修後、1年家庭の養成施設に進学することにより、試験を受けずに資格を取得することが可能。
学習内容
試験は筆記試験と実技があり、筆記試験合格者のみが実技試験を受けることになる。地域によっては、自治体などが受検対策講座を行っていることもあるので、積極的に活用することをおススメします。なお、2005年度からは介護実技講習が導入され、受講したものは筆記試験のみの合格で資格を取得することが可能。
受検資格
介護施設で介護業務に3年以上(在職期間が3年以上、実動日数が540日以上)従事した方
高校または中学(専攻科を含む)で福祉に関する所定の教科目および単位を修めて卒業した方、または卒業見込みの方
上記を満たしていない方は、介護福祉士資格取得講座にて介護福祉士の受験資格を得ることも可能
難易度 |
★★ |
合格率 |
40~50%程度 |
取得期間の目安 |
2年以上 |
高齢者や障害者などの自立を助けるため、専門的な知識や技術をもって、身の回りの介護を行うのが介護福祉士の仕事。職場は、施設介護と在宅介護の2つに大別される。
施設に勤務する場合、特別養護老人ホームや身体障害者施設などの行政機関が中心。最近では、ケアつきマンションなど、民間企業のニーズも増加している。在宅介護の場合は、区市町村や社会福祉協議会、または民間事業者のヘルパーとして活躍できる。
具体的な仕事内容は、介護を必要としている方の入浴、食事、着替え、排泄などの身体介護や掃除、洗濯、調理などの家事援助を行う。また、通院の付き添いや、介護計画の立案、家族に対する介護方法の指導も行う。