【転職の常識を見直し】自己PRで何話す? 転職できる年齢は? 女性たちの疑問にキャリアのプロが回答!
これまでのカウンセリング件数は2万件以上! 女性に大人気のキャリアカウンセラー水野順子さんへの連載取材で、長く働き続けたい女性に役立つ転職・キャリアの情報を発信していきます。初めての転職活動に役立つノウハウも盛りだくさん! 長期的な視点で今後のシゴト人生を考える上でも参考にしてくださいね。
初めての転職活動では、分からないことがたくさん出てくるもの。会社の人に相談するわけにもいかないし、どうすれば……?
Woman type読者の皆さんから寄せられた“転職にまつわる疑問”に、キャリアカウンセラー水野順子さんに回答していただいた。
疑問1
転職できるのって、20代までですか?(26歳/事務職)
「全くそんなことはありません。30代以降でも転職はできます。未経験転職だって大丈夫。年齢にとらわれず、自分が望む生き方や働き方を実現するためにチャレンジを続けていくことが必要な時代です。
ただ、企業に就職する際に大事なのは、『自分が転職先にとって役立つ存在である』ことをしっかり採用担当に伝えることです。成果を出してくれる人であれば、年齢は関係ない。それが、これからの転職です」(水野さん)

疑問2
応募書類の自己PR欄って何を書けばいいの?(25歳/総務)
「応募書類の自己PRには、あなたがいかに転職先企業で活躍できる人なのか証拠となる要素を書く必要があります。しかし、自分では『自分の良さ』がなかなか分からないもの。悩む人も多いと思います。
そこでオススメしたいのが、PRできるポイントを客観的に見て伝えてくれる第三者に相談すること。あなたの仕事ぶりをよく知る友達や同僚に、自分の強みになりそうなことを聞いてみると良いですね。また、転職市場をよく知る転職エージェントにも相談するのもオススメ。ビジネスパーソンとしてのあなたのアピールポイントを、現在の求人市場に合わせて客観的に判断してくれるはずです」(水野さん)
疑問3
皆、日中は仕事があるのにいつ面接に行ってるの?(29歳/営業)
「基本的には、平日の夜に面接を受ける人が多いです。応募者が現職に就いていることを前提に企業も対応をしているので、面接日時の調整などでは平日日中の面接が難しいことを正直に伝えてOKです。ただ最終面接や役員面接などは、夜の時間での設定が難しい場合もあります。その際は有給を取って伺いましょう。
自分で面接の日程等を調整する時間もない、希望を伝えにくくて困るという人は、転職エージェントを活用することをオススメします。キャリアアドバイザーがあなたの代わりにアレンジしてくれます」(水野さん)
疑問4
面接の場ですべき自己PRって何?(25歳/営業事務)
「相当すごいことをしていなければ、PRにならないというものではありません。毎日コツコツやっていることや、自分が当たり前に思っていることの中にあなたの強みはたくさんあります。他の人と比較する必要はありません、自分がやってきたことを棚卸しして、どのように仕事ができる人なのかを話せば大丈夫です。
また、自己PRで普段の仕事ぶりについて話す際は、具体的な数字を用いて成果を表現することをオススメします。事務職なら、請求書を毎月どれくらいの時間で何枚処理するのか、販売職なら毎日何人のお客さまに対応をし、何日でどれくらいの売上げに貢献しているのか、Web系の人なら自分が担当しているサイトは何万PVあって、どんな工夫でどれくらい数字を伸ばしたのかなど。これらはあくまで一例ですが、仕事の成果を数字にして、自分が普段やっていることを客観的に伝えることを意識するのが大事です」(水野さん)


【お話を伺った方】
キャリアカウンセラー
水野順子さん
株式会社キャリアコレクション代表取締役、All About女性の転職ガイド。公務員・外資系大手人材サービス会社を経て独立。キャリアカウンセリングや研修・講演を通じ、メンタルケアや人間関係の築き方などを含めた女性のキャリア支援を行っている。過去に20,000人以上へのキャリアカウンセリングと、60,000人以上への講演・研修によるキャリア支援実績がある
■ホームページhttp://www.careerlabo.com/
取材・文/栗原千明(編集部)
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