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JUL/2019

【筋肉アイドル・才木玲佳】“ツインテールでムキムキ”な自分が好き。「かわいい」よりも「力こぶへのどよめき」が快感!

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いまだ世の中にこびりつく「女性は女性らしく」幻想。女性はか弱い方がかわいいとか、家庭的な女性の方がモテるとか、そんなことを言い出す人たちに「昭和かよ」と思いつつも、いちいち傷付けられてしまうのもまた本音。

いつになったら私たちは世の中の「こうあるべき」という呪いから自由になれるんだろう。

そうため息をつきたくなるストレスフルな毎日にドロップキックを決めるように、我が道を突き進んでいる女性がいる。それが、筋肉アイドルの才木玲佳さんだ。

才木玲佳
才木 玲佳さん
1992年5月19日生まれ。埼玉県出身。2014年12月、慶應義塾大学在籍中に、プロレス団体「WRESTLE-1(レッスルワン)」の公式サポーターを務める応援ガールズユニット「Cheer♡1(チアワン)」に加入。翌年3月、格闘技大会「Krush(クラッシュ)」のラウンドガールとして、新生Krushガールズに選抜された。これをきっかけに、同年8月、「第1回K-1チャレンジ全日本大会」に選手として出場。10月にはWRESTLE-1の設立したプロレス専門学校・プロレス総合学院に一期生として入学。以降、アイドル活動と並行してプロレス選手としても活動。19年3月、Cheer♡1を卒業。現在は、WRESTLE-1唯一の女性所属選手として多彩な活動を展開。今年7月、ドラマ『焼肉プロレス』で女優デビューを果たす。
■Twitter:@saikireika
■Instagram:saikireika
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慶應卒の才媛かつ男心をくすぐるキュートなビジュアル。モテのエリートコースを歩んでいるかのように見えた才木さんだけど、ある日突然格闘技の面白さに目覚め、アイドル活動と並行しながら自らもプレイヤーに。

愛らしい顔立ちとはギャップがありすぎる立派な上腕二頭筋は今や才木さんのトレードマーク。2019年の春には、長年在籍したガールズユニット『Cheer♡1(チアワン)』を卒業し、プロレス団体『WRESTLE-1(レッスルワン)』に正式入団するなど、ますますプロレスに夢中になっている。

「一般道」というルートがあるとしたら、才木さんの生き方は完全に規格外。でも、そんなコースアウトした道を、才木さんはむちゃくちゃ楽しそうにドライビングしている。

自己中でオッケー。他人に興味は一切なし。そう胸を張るゴーイングマイウェイな才木さんの話を聞いていたら、何だか「呪い」なんてバカバカしく思えてきた――。

筋肉への目覚め。みんなのどよめきが快感になった

お風呂上がりとか、服を着替えるときとか、鏡が目に入りますよね。そこで、鏡に映る自分の全身を見るたび思うんです、「今の自分の体、好きだな」って。

もちろんもっと腹筋を割りたいとか、願望はいろいろありますよ。でも少なくとも、私は今の自分の体に自信を持っている。おかげで人生がめちゃくちゃ楽しくなりました。

でも、ほんの数年前まではこんな筋肉ムキムキじゃなかったんですよ。体型も今とはまったく違っていて。二言目には「痩せたい~」って言ってるような、ダイエット女子でした。

それがお仕事でラウンドガールをやらせてもらうようになって。近くで試合を観戦するうちに、観るより自分でやりたいとK-1デビューすることにしました(その後、プロレスに転向)。

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i want to be strong…..

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すごく覚えているのが、K-1の出場会見。私、力こぶを披露したんですね。そしたら皆が一斉にざわついて。そこで気付いたんです。そうか、これは他人から驚かれることなんだって。そして、そのどよめきが快感になりました。そこからどんどん筋肉を大きくすることにハマっていったっていう感じです。

他人が望む「かわいいれいたん」像に自分を寄せようとは思えない

とは言え、世の中のアイドルは華奢な清純派か豊満なセクシー派が二大勢力。私みたいなムキムキはいないわけです。どんどんがっしりしていく私に、これまで応援してくれていた男性ファンからは否定的な声も。なんでも事務所にクレームまで来たそうです、「俺たちの玲佳ちゃんをムキムキにさせるな!」って。

才木玲佳

ファンが離れていくのは悲しいです。でもこればっかりはしょうがない。だって私は事務所にやらされているわけでも何でもなく、自分の好きでやっているんだから。応援していただけることはありがたいけれど、その人たちの望む「かわいいれいたん」像に自分を寄せようとは思えない。

結局のところ自己中なんだと思いますよ。でも、自分の人生は自分が生きなくちゃ。周りの声に振り回されて、自分のやりたいことや好きなことを手放したらもったいない。絶対そんなの楽しくないですよ。

それに、どんどんたくましくなっていく私を見て、新しくファンになってくださる方も増えた。万人に好かれようとしたって無理な話だし、今の自分を支持してくださる方を大切にやっていこう。そう決めて、ムキムキになってからもずっとアイドル活動を続けてきました。

こう話すと、そこまで自分を強く持てないと思うかもしれません。もちろん、私自身、生まれつき性格がポジティブだっていうのはあります。嫌なことがあったり、傷ついたりすることもあるけど、大抵のことは寝たら忘れる。朝になったら明るい才木玲佳に戻っています(笑)

才木玲佳

ただ、それだけじゃなくて。そんなふうに「私は私だ」って言い切れるようになったのは、自分が「これだ!」と思うもので認められたことが大きかったのかもしれません。あのK-1の出場会見で力こぶを見せたとき、たくさんの人が褒めてくれた。おかげで、私はこれでいいんだと自信が持てるようになりました。

それまでも褒めてもらったことがなかったわけじゃないんです。それこそかわいいと言ってもらったこともありますけど、こういう世界に入ると右も左も自分よりかわいい女の子ばっかり。だから、自分で全然そんなふうに思えないし、いくら人からかわいいと言われたって、自分の承認欲求は満たされないわけです。

自分を肯定できるようになる上で、自分が納得のいくもので他人から認めてもらえることはものすごく重要。そういう意味で私は恵まれていたし、筋肉に出会えてよかったなあって思います。

日本の男性からは一切モテない。でも、だからと言って自分を曲げるつもりもない

あ、でも筋肉を鍛えて唯一損したな~って思うことがあります。それは、男の人からまったくモテなくなったこと(笑)。もう全然です。

インスタでも男の人から来るメッセージは、「玲佳さんみたいなたくましい体になりたい」ばっかり。完全に女じゃなくて、師匠として見られている(笑)。そのへんはね、私もアラサー、脂の乗っている年齢ですから、ちょっとどうしようか考えているところです。

でもだからって、自分を曲げようとは思わない。モテのために筋肉を落とそうなんて発想は1ミリもありません。

むしろ外国の男の人からは異常にモテるようになったんですよ。それこそインスタにも外国の男の人からは「結婚してくれ~」っていうメッセージがバンバン飛んでくるし、最近はそれもありだなと本気で考えたり(笑)

才木玲佳

日本人の価値観に合っていないだけで、視野を広げれば今の私を受け入れてくれる人はたくさんいる。だからそこまで悲観していないし、このままの自分を好きになってくれる人が現れるのを待つだけ。それでいいと思うんですよね。

モテに限らず、自分と合わない価値観の人のために自分を変えるなんて変な話ですよ。何か言ってくる人がいたとしても、それは別の星の人ぐらいに思っていればいい。

例えば私なら、「ツインテールにノースリーブでムキムキの才木玲佳」が才木玲佳だと思っている。でも、中には「よくその腕でノースリーブを着られるね」なんて言ってくる人もいるかもしれない。そこで傷つくなら、そう言われないように自分を変えるしかないけれど、私はこれが最高だと思っているから、自分とは合わない価値観だってバッサリ切るだけ。

もちろん会社とか集団の中で生活していたら、合わないからってバッサリ切ってばかりじゃいられないかもしれない。でも、そこは本音と建前を上手く使い分けていればいいと思うんです。

私もたまに自分より立場が上の人から受け入れたくないことを言われることもありますけど、そのときは「そうですね~」って聞いている振りをしつつ、心の中で「全然そんなことないですけど」ってスルーします。建前の自分をつくるなんて悪いこと? いやいや、自分を守るためのバリアですから、ガンガン使っていきましょう。

しがらみにとらわれるより、自分の好きな通りに生きた方が絶対に人生は楽しい

それでも周囲を気にしてしがらみから抜け出せない人がいるとすれば……。すごく上からみたいになっちゃうんですけど、自分を持つのって、そんなに大変ですか?

才木玲佳

私はもうずっとこうやって生きてきたから、正直に言うと、そんなふうに悩んでいる人の気持ちは本当のところでは理解できないのかもしれません。

でも思うんですけど、そこまで人って他人に興味がないと思うんですよ。誰も自分のことなんて見ていない。事実、私は全然他人に興味がない(笑)。Twitterでも他の人の投稿はほとんど見てません。そんなものだと思うんですよね。

本当にあるかどうかもよく分からないしがらみにとらわれているぐらいなら、絶対に自分の好きな通りに生きた方がいい。だって、そっちの方が人生は楽しいですから。私自身も筋肉やプロレスが好きでやっていることなんで、誰に何を言われたって辞めるつもりはありません。

確かに試合が終わったらアザだらけになるけど、そのアザも勲章です。次の日、お化粧をしようと鏡を覗いたら、そこに目が真っ青に腫れている自分がいたとしても、全部勲章。アザだらけでも、人に何を言われても、たとえモテなくても、これが私の選んだ人生なんです。

才木玲佳

取材・文/横川良明 撮影/天野夏海


分岐点
生き方に「正解」はない時代。ライフデザインは自由だけど、人と違う道を行くのは、やっぱりこわい。だから、この特集で届けたい。自分らしい人生を謳歌する女性たちの声を。誰かと一緒じゃなくていい。あなたが選んだ道が、一番正しくて、一番素晴らしい――。

『私たちの分岐点』の過去記事一覧はこちら

>> http://woman-type.jp/wt/feature/category/work/bunkiをクリック

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