道端ジェシカさんインタビュー「自分の本音に気付くために『心のときめき』に正直でいたい」


大学進学とモデルの仕事――
悩んだ末に出した答え
13歳のとき、姉が所属していたモデル事務所にスカウトされる形で仕事を始めた道端さん。まだまだ子供だったそのころは、仕事に入り込むことができなかったという。

「そもそも、自分の意思で始めた訳ではなかったんです。なのに、流れに身を任せたらこうなっちゃったみたいなところがあって、フラストレーションが溜まっていたんですよね」
放課後は友達と遊びたいのに、オーディションに行かなければならない。楽しみにしていた修学旅行や遠足などの、授業に差し障りがない行事の日は特に集中して仕事が入ってくる。友達と楽しい思い出を共有できない寂しさがあった。
そんな道端さんが初めて自分の意思を持ったのが、高校卒業を目前にしたときのことだった。
「大学に進学するか、モデルの仕事に集中するか。その2つの選択の間で、とても迷ったんです。最終的に、まずはモデルの仕事に100%取り組んでみて、それからこの仕事が好きかどうかを判断しようと決めました。そうしたら気持ちがスッキリしたし、自分の中のプロ意識がぐっと高まったんです」
それまでは、何かあったときに周囲のせいにしていたところもあった。しかし、「自分で続けると決めて、その後の責任も負うと覚悟したら、モデルの仕事が楽しくなってきたんです」と、道端さん。退路を断ったときの気持ちの入り方の違いを知ったことは、人生においてとても大きな転機だったと振り返る。
このとき以来、迷ったときは、心がスッキリする方を自分で選ぶというのが、道端さんの生き方だ。そのために必要なことは、心が発する本音に敏感でいること。「自分が素敵だと思うことや気持ちがときめくことに正直になれば、自然とベストな選択ができるようになるはず」と道端さんは話す。
深く、幸せな呼吸を意識しながら
心のおもむくままにチャレンジしていきたい
映画には、どうしようもない現実を突きつけられたときに深い呼吸をして、心の落ち着きを取り戻すという重要なシーンが出てくる。自分の内面を見つめるヨガは、忙しい日々を送る女性たちが心の声に敏感になるための、一つの方法だ。
道端さんは、この映画をどんな人に見てもらいたいと思っているのだろう?
「ヨガを題材としたエンターテインメントムービーなんですけれど、ヨガをやりましょうと訴えているわけではありません。私は、その押しつけがましくないところがとても好きなんです。だから、ヨガをしている人とか、興味がある人はもちろんですが、別に興味がない人にも見てもらいたいですね。女性の成長物語としても面白いはずですから。映画を見て、ヨガとは全く別のメッセージを受け取ってもらってもいいと思うんです」
これからも大好きなモデルの仕事をベースに、機会があれば女優の仕事も続けていきたいと語る道端さん。そしてもう一つ、セレクトショップをやってみたいという夢も温めているのだとか。
「まだまだ漠然としていて、考え中なのですが。実現の可能性を調べている間も、とても楽しいんです。これからも心の声に耳を傾けながら、新しいことにもどんどんチャレンジしていきたいです」

『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』
2014年10月25日(土)より、シネマート新宿他全国ロードショー
ハリウッドセレブから火がついたヨガブームが日本中に広がり出してから20年あまり。ヨガは心身ともに健康的で調和のとれた生活を送るためのツールとしてすっかり定着し、今や国内のヨガ人口は200万人にものぼるといわれています。身体を整えるために行う人。心の癒しとして取り入れている人。ヨガの歴史や精神に共鳴して始める人。入口や目的はさまざまですが、ヨガに魅了された人の多くが感じるのが、ヨガは心の平安(シャンティ)をもたらしてくれるということ。『シャンティ デイズ365日、幸せな呼吸』は、ヨガの持つそんなポジティブな力をモチーフに、二人の女性の友情と成長を描きます。幸せを探しているすべての人に贈る、日本初・本格ヨガエンターテインメント映画です。 公式サイト:
http://shantidays365.com/ 配給:スールキートス
取材・文/朝倉 真弓 撮影/柴田ひろあき スタイリスト/百々千晴 ヘアメイク/Eita(イリス) 衣装協力/ニット:マイラン(問い合わせ先:リディア・03-3797-3200) パンツ:プラネット ブルー ワールド(問い合わせ先:フリーズ ショップ ルミネ新宿店・03-3342-5440)
『Another Action Starter』の過去記事一覧はこちら
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