17
OCT/2014

やりたいことは全部やればいい! 迷いの多い30代を経た今、躊躇している女性に伝えたいこと

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20代後半の女性たちがよく口にする、「30歳になっちゃう」という言葉。なぜ私たちはこんなにも30代になるのが怖いのだろう?
これからの人生について、一人であれこれ悪い想像をしてしまうから? それなら、少し先の未来を歩く先輩たちが、何に悩み、何に喜びながら30代を過ごしてきたのかを知れば少しは不安がなくなるかも。すでに30代を乗り越えた“40’sウーマン”たちが語る等身大の言葉に耳を傾けてみよう。
やりたいことは全部やればいい! 迷いの多い30代を経た今、躊躇している女性に伝えたいこと
株式会社シーボン
管理部 人事課 マネージャー
畑敬子さん(43歳)
大学卒業後、国家公務員に一般職として採用。28歳で管理職試験を受け、人事の専門職に。33歳で退職し、2年間の専業主婦生活を経験した後、スポーツ関連企業に再就職。2008年、株式会社スマイルズに人事マネージャーとして入社し、その後人事総務部の部長に昇進。2014年4月より現職

28歳から管理職としてキャリアを積むも
33歳で退職して2年間専業主婦に

今でこそ人事として、若い人たちに「将来のキャリアをしっかり考えなさい」なんて言っていますが、20代のころの私は全くキャリア志向のない人間でした。何しろ、若いころの夢は「30歳までに4人子どもを産んで専業主婦になること」でしたから。大学卒業後は一般職の国家公務員になりましたが、それもお給料がそこそこ良くて、安定した仕事という理由で選んだだけでした。

ところがある時、同じ一般職として働いている女性の先輩たちの会話が耳に入ってきたんです。彼女たちの口から出るのは職場の不満や上司の悪口ばかり。これが自分の行く末なのだろうかと思うと、初めて「私はこのままでいいのだろうか」と迷うようになりました。

そして28歳の時に管理職昇格試験にチャレンジしたのです。猛勉強の末に1度目の試験で合格して、私は人事職になりました。試験や面接の結果、省庁側が総合的に判断して職種を決めるのですが、私はそれまで総務や秘書の経験しかなかったので人事への配属は予想外。でも、やってみると人事の仕事は面白くて、天職だと思うようになりました。ドラッカーが「最初の仕事はくじ引きである」と言っていますが、まさにその通り。自分に適した仕事に最初から就けるものではないですし、自分にどんな適性があるかなんて、やってみないと分からないものだとつくづく感じます。

こうして人事の仕事にやりがいを感じていたのですが、33歳で国家公務員を辞め、2年間専業主婦をしていた時期があります。27歳のときに結婚した夫は九州で働いており、私は単身赴任で東京にいるという状態だったのですが、このタイミングで私も九州へ行くことに決めたのです。ただ、このころの記憶は正直ほとんどありません(笑)。専業主婦を自分なりに楽しんでやっていましたが、仕事を辞めて社会との接点がなくなり、生きているか死んでいるか分からない生活をしていたんだと思います。覚えているのは「自分は社会から必要とされていない」という不安が日に日に大きくなったことだけ。私は「このまま結婚生活を続けるべきか」と悩んだ末、離婚を考え始めました。そして36歳の時、また仕事に就くことにしたのです。

30代半ばで初めて民間企業に就職
人と組織が自分を成長させてくれた

やりたいことは全部やればいい! 迷いの多い30代を経た今、躊躇している女性に伝えたいこと
とはいえ、民間企業で働いた経験がない私が社会に必要とされるのか分からない。それで、まずは短期の派遣で働いてみることにしました。すると一般事務で入ったのに、1週間後には主任に昇格して採用の責任者になり、わずか1カ月ほどで「正社員にならないか」と言われたのです。その時に私が思ったのは、「自分を必要としてくれる場所はあるんだ!」ということ。だからその会社には申し訳なかったのですが、ちゃんと就職活動をすることにしました。そして、私を人事課の主任として採用してくれたスポーツ関連企業に就職したのです。私にとって、これが民間企業でのキャリアのスタートですから、本当に夢中になって仕事に取り組みましたし、初めて新卒採用を任せてもらうなど、いい経験をさせてもらったと思っています。ただ、ちょうどそのころ正式に離婚を決めたこともあり、東京に戻って働こうと決めて2度目の転職活動を始めました。

その中で出会ったのが「スープ・ストック・トーキョー」を運営するスマイルズという会社です。上司になる管理部長と話をして、「この人となら同じ思いで仕事ができる」と確信できたのが決め手になりました。その予想通り、入社後はその上司と協力しながら仕事に打ち込んでいたのですが、1年後に思い掛けない出来事が……。その上司が病気で急逝したのです。あまりに突然のことで、1カ月ほどは毎日泣いていましたが、「私がしっかりしなければ、この組織は崩れてしまう」という責任感から、前を向いて走り始めました。こうしてがむしゃらに仕事をしているうちに、人事総務部の部長になることが決まりました。

上から昇格の打診があった時、生意気ですが、二つ返事で受けた訳ではありませんでした。別に役職へのこだわりはなかったし、ポジションが上がると現場と丁寧に関われなくなるのではないかと思ったので。でも、引き受ければスマイルズ初の女性部長になる。女性社員たちが喜んでくれることは分かっていましたし、本音を言えば「どうせ部長になるなら、自分が最初になりたい」という気持ちもありましたから、最終的には自分から「やらせてください」と経営層に申し出ました。部長時代には、他の企業と社員を入れ替えて異業種経験を積ませる「交換留職制度」や、社員が自己啓発のために取得できる「育“自”休暇」といったユニークな人事制度をいろいろと作りましたが、それは「まずはやってみる」というチャレンジ精神から生まれたもの。キャリア志向のなかった私がここまで成長できたのは、スマイルズという“人と組織”が私を育ててくれたおかげだと心から感謝しています。

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