日常的に「寂しい」と感じる女性が6割以上。コロナ禍で増す孤独の解消法は?【働く女性調査】

新型コロナウイルス感染拡大によって、外出の自粛や在宅ワークが増えた今、一人で過ごす時間が増えて、孤独を感じる機会が増えているかもしれません。
そこで、20~30代の働く女性にアンケート調査を実施。どんな時に「寂しい」と感じるのか、孤独を感じたときの対処法は何なのか、コロナショック前後の比較で98人の女性に回答してもらいました。
Q.1 過去に、どうしようもなく「寂しい」と感じたことはありますか?

コロナ禍に関係なく、これまでに寂しさを感じたことがあるかを質問。すると、「ときどき感じる」と回答した人が約6割。「いつも感じる」と回答した女性をあわせると、約7割りが寂しさや孤独を感じたことがあるようです。
では、一体どのような瞬間に寂しさを感じているのでしょうか、具体例も聞きました。
・誰もいない家に帰った時(32歳/一般事務)
・仕事中も人と会話をすることがないし、一人暮らしの家に帰って「誰とも話さずに一日が終わるな」と感じた時(28歳/一般事務)
・常にです。仕事を頑張っても評価されないのが虚しくなります(31歳/接客サービス業)
・夜ご飯を食べている時です。一人で食べるのですごく寂しいです(25歳/エンジニア)
・テレビで幸せそうな家族を見たり、休日に家で一人で過ごしている時です(23歳/事務)
・悩み事を話せる相手がいない時(34歳/キッチンスタッフ)
・美味しいものを食べていても共有相手がいない時(33歳/一般事務職)
・休日に何も予定がなく、お腹がすいた時(32歳/製薬会社勤務)
・シングルマザーなのですが、子どもが就寝した後にリビングでゆっくり自分の時間ができた時に「少し話し相手がほしいな」など考えたり、お布団の中へ入ろうとした時、今の時期は冷たくて寒いので「誰かと一緒に寝たい」など毎日思います(38歳/事務員)
・恋愛ドラマを見た時に、自分には大切なパートナーがいないなと思ってしまう瞬間(22歳/データ入力)
・夫がよく友人と遊びに行くので、その頻度が多いと寂しいと思います。近くに友人がいないわけではありませんが、結婚のため地元を離れたので知人が少なく、また末端でも医療従事者のため休日は自粛しているので、とても寂しく感じます(28歳/医療事務)
・子どもが寝静まって、夫が帰ってくるまでの時間(36歳/看護師)
・子どもが寝た後、夜中に持ち帰りの仕事や家事をするのですが、一人でポツンとする感じがします(36歳/事務)
・夜子どもが眠った後、一人で残った家事をこなしている時(30歳/学童保育指導員)
・自宅に帰って、小さい子どもと二人で夫が帰ってくるのを待っている時に、たまに寂しいなと感じます(31歳/運送業)
・子なしの夫婦共働きなのですが、夫と仕事をする時間がずれているため生活がすれ違っていることが多いです。そのためか夜ごはんを一人で食べたり、ベットに入ったりする時に寂しく感じます(32歳/営業事務)
・クリスマスなどのイベントの日、仕事が終わって一人で夜帰ってる時。周りは楽しそうなのに自分には何の予定もなく帰る時(37歳/接客サービス)
・職場に同じ職種で女性がいません。たまに職種の違う人も交えて全員が集まる場面で、女性同士が仲良く喋っているのを見た時(28歳/畜産従事者)
・結婚して子どもがいますが、Instagramで独身の友達同士が旅行に行っているのを投稿していた時(31歳/店頭営業)
・眠れなくて静かな夜中は寂しく感じます(27歳/一般事務)
・夜一人でお風呂に入っている時(31歳/販売サービス)
では、コロナショック後に働く女性たちの「寂しさ」や「孤独感」にはどんな変化があったのでしょうか。
Q.2 新型コロナウイルス感染拡大が広がってから、「寂しい」と感じる瞬間は増えましたか?

「かなり増えた」という回答が14%、「増えた」を選択した人が39%という結果に。半数以上の人が、コロナショック以前よりも寂しさや孤独を痛感する日々を送っているようです。
一方で、「減った」「かなり減った」という回答も1.5割程度見られました。それぞれの回答理由について、詳しく見ていきましょう。
・感染が広がる前は同僚達とランチをしていましたが、在宅ワークになり一人で食べるようになりました。たまに出社しても、同僚達は出勤日が異なるため交流が減り、寂しく感じます(経理事務 39歳)
・自宅が会社と地元からも離れていて里帰りができず、地元の友達などともコロナが心配で会う機会がとても減ったため(歯科衛生士/32歳)
・彼の会社がコロナにとても厳しく、感染が拡大すると共にほとんど会えなくなった。友達とも気軽に会えなくなり外出が減ってしまった(29歳/医療事務)
・以前はよく会って食事をしていた遠方に住む友達と、昨年から1年以上も会っていません。もともと人付き合いが少ない方なので、余計に孤独感を感じてしまいます。また、独り身が長く、カップルや家族連れを街中で見かけると、泣きたくなります(33歳/会社員)
・直接人と会う機会が減り、会っても昔のように大声で話したり笑ったりがしにくいから(35歳/コピーライター)
・コロナのせいで職場の雰囲気が悪くなりました。みんな自分のことで精一杯って感じで、余計に虚しさが増しました。(31歳/接客サービス業)
・コロナが原因で周りの人がイライラし始めて、友人とも疎遠になりました(32歳/一般事務)
・夫がコロナウイルスで忙しくなっている職種なので、帰ってくるのが遅い時があるから(31歳/運送業)
・子どもの在宅時間が増え、一緒にいられることが多くなったから(39歳/営業)
・友人知人と自由に会えない寂しさはあります。ただ、家族の時間はその分増えているので、総合的に寂しいと思うことは減りました。というか、一人の時間がないですね(37歳/営業職)
・家族も在宅ワークで一緒にいる時間が増えたから(31歳 /店頭営業)
・コロナの関係で彼氏と同棲をすることになり、毎日一緒に食事ができるようになったからです(24歳/一般事務)
・夫の在宅時間が増えたため、二人の時間がしっかりとれるようになり、今までしていなかった妊活を始めました。コロナウイルスの影響により、友人や同居していない家族に会えないことは寂しいですが、我が家にとってはターニングポイントになったように思います(29歳/販売サービス)
・以前よりも楽しいアピールをする人が減ったので、嫌な気持ちになったり、比較して寂しさを感じることが減りました(32歳/事務)
・コロナの影響で生活に変化はありましたが、リモートで人と会話をすることなどできるし、家の中で快適に過ごす方法も以前より増えたように思うから(38歳/事務)
・SNSで繋がっているからです(32歳/小売業)
・コロナが流行する前から出歩くこと自体少なかったし、自分一人の時間が好きなので、外出自粛をして自分の時間を楽しんでいます。ひとり親で子どもと住んでいるので、特に変わりがないです(36歳/トリマー)
・仕事も今までと変わらず、家族も仕事や学校に行っているので、変化はありません(31歳/医療事務)
・もともと一人が気楽で好きなので、寂しいと思うことが少ないので(30歳/塾講師)
・おうち時間を充実させるために適応できたから(26歳/一般事務)
Q.3 「寂しさ」や「孤独」を感じたとき、あなたはどんな過ごし方をしていますか?
では、どうしようもなく寂しくなってしまったとき、女性たちはどんな対処をしているのでしょうか? 回答者の皆さんに“孤独対策”を明かしてもらいました。
・誰かにLINEをしたり、SNSにどっぷり浸かって、みんなの中にいるような気持ちになる(39歳/営業)
・地元の友達とのグループLINEで延々とダラダラとやり取りをしたり、ビデオ通話で話したりしています。他にも、生放送のネット配信の視聴者チャットを見ていると、一人じゃない気持ちになる(36歳/トリマー)
・最近はソーシャルゲームのチャットに参加するようになり、より気軽に他の人とつながることができて気分転換になっています(31歳/販売サービス)
・オンラインゲームで会話をする(38歳/一般事務)
・在宅の時間が増えたことは逆にチャンスだと思っていて、子どもとたくさん遊んだり、家族でタコパや焼き肉をしたりして、家族との時間を大事にするようにしています。友人との時間はアフターコロナの楽しみにとっておこうと思います(37歳/営業職)
・家族と一緒におうちパーティーやボードゲームをして楽しむ(31歳/店頭営業)
・旅系YouTubeを見たりして、現実逃避したり、将来の楽しみを探す時間を取るようにする(35歳/医療通訳)
・YouTubeで同じ年代の女性のありきたりな暮らしなどを見て、共感している(29歳/一般事務)
・YouTubeでカップル動画を見て、幸せをおすそ分けしてもらう(29歳/一般事務)
・ペットがいるので思いっきり抱きつく(21歳/事務職)
・一回目の緊急事態宣言の後に飼い始めたハムスターと遊ぶ(31歳/司書)
・YouTubeでペットチャンネルの動画を見て癒されてます(29歳/グラフィックデザイナー)
・録画しているお笑い番組を見て、寂しい気持ちを紛らわせています(27歳/営業)
・お笑い動画を見たり、芸人のラジオをスマホで聴いたり、とにかく笑うことを意識してます(37歳/接客サービス)
・ネガティブな気持ちや暗い気持ちを吹き飛ばすために、思いっきりバカバカしい動画などを見て笑う(31歳/一般事務)
・映画を観たり、新しい副業を始めてみたりと寂しさを感じる時間がないようにしている(33歳/一般事務)
・熱中できるゲームをして時間を忘れる。アクションゲームが特に集中できるので、あっという間に時間が過ぎ、寂しさを感じなくなる(31歳/システムエンジニア)
・夢の世界に逃げる。お高いスイーツを食べたりして一人の時間を充実させる(30歳/塾講師)
・長風呂やスキンケアといった美容に時間に費やしています(32歳/営業事務)
・自分のスキルアップのために、ジャンル問わずやってみたかったことを勉強しています(37歳/営業職)
まだしばらく続くであろう自粛生活。寂しいと感じる瞬間があるかもしれませんが、楽しみなこと、癒されること、ほっとすること……自分なりの対処法を見付けてこの時期を乗り切りたいですね。
【アンケート調査概要】
●調査方法:21~39歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークスにて)
●調査期間:2021年1月18日
●有効回答者数:98名
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