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JUL/2021

「知らないだけで損してる」 会社員も今すぐ始められる投資・節税でお金を増やす・残す【FP監修】

投資

ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに学ぶ、一生お金に困らないための“お金とのいい付き合い方”。今回は、稼ぐ、貯めるだけではなく、自分のお金を「増やす」「残す」方法についてです。

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高山一恵さん

高山一恵さん
CFP(日本FP協会認定)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)/DCプランナー1級所持。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性による女性のためのファイナンシャルプランニングオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画し、10年間取締役を務め、退任。 2015年に株式会社Money&Youの取締役就任。女性向けWEBメディア『FP Cafe®』や『Mocha』を運営。また、『Money&You TV』や「マネラジ。」などでも情報を発信している。「女性」にお金の知識を伝えるべく精力的に活動を展開している。 「Money&You

お金の情報格差が拡大 「知っている人」だけが得する時代

長引く不景気にコロナ禍の社会不安――。見通しが立たない将来に備え、節約を始めたり、貯蓄方法を見直した、という女性は多いのではないでしょうか。

一方で、「貯めるだけ」ではお金に困らない将来を歩むには不十分。そこで必要なのは、今手元にあるお金を「増やす力」。そして、それをできるだけ減らすことなく手元に「残す力」です。

「増やす力」は分かりやすいですね。まさに、投資のことです。

長引く不景気で国家財政が圧迫されていること、加えて、現行の社会保障制度の維持が危ぶまれていること。このような状況については、何となくでも「知っている」という方が多いと思います。

さらには、企業でも福利厚生費用を減らす動きが進み、個人に自助努力を求める動きが加速していきそうです。

これまでの記事でもご紹介してきたとおり、ある程度は自分で自分の老後に備える必要が出てきています。そこで、これまで以上に必要なのが、「投資スキル」です。

投資と聞くと、難しいとか、元本割れするとか、ネガティブなイメージを抱く人もいるかもしれませんが、これからは投資をするのが当たり前の時代。

家賃や公共料金を支払うのと同じような感覚で、積み立て投資などに積極的に取り組んでいただきたいと思います。

投資

国も、個人の資産形成を支援しています。そのうちの一つが「つみたてNISA」や「iDeCo」など税制優遇の恩恵を受けながら投資できる制度です。

国はもう、国民一人一人の面倒を見切れない……。だからこそ、個人でこうした投資に取り組んでほしいと思っているわけです。こうした支援にしっかりと乗っかるか乗っからないかで、5年後10年後に大きな差が生まれます。

ちなみに、多数ある投資方法の中でも初心者に特におすすめなのが「つみたてNISA」。

なぜかというと、国がコストや運用成績の面などから厳選した、中長期的に安定的に資産を増やしていける可能性の高い投資信託のみを取り扱っているからです。

というのも、現在日本では、約6,000本の投資信託が販売されていますが、その内容はというと、玉石混交です。どれが良い商品なのか、素人が見ても分かりませんよね。

その点、つみたてNISAで扱われている商品は、国が厳選した商品ですから、初心者でも取り組みやすくなっています。

会社員でもできる節税対策

さらに、「増やす」だけでなく、手元にあるお金をどれだけ「残す」か、ということにも目を向けてほしいと思います。要は、節税です。

会社員の多くは確定申告をしないため、節税の意識があまり高くないかもしれません。でも、実は会社員でも行える節税対策はいろいろと存在しています。

例えば、セルフメディケーション税制をご存知でしょうか。

医療費控除の特例として、風邪薬などの市販薬をドラッグストア等で年間1万2千円以上購入したら所得控除が受けられる、というもの。

花粉症などの薬も対象ですし、意外に控除の対象になっていることを知らずに通り過ぎている人は多いはず。

厚生労働省 セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について

節税

その他にも、学び直しで大学に通っている場合などは勤労学生控除という制度の対象になる可能性があります。

国税庁「勤労学生控除」について

あとは有名どころですが、ふるさと納税はおすすめ。

節税対策の多くは結婚している世帯やファミリー世帯に有利なように設計されているのですが、ふるさと納税については独身世帯が優遇される設計になっています。

国税庁「ふるさと納税」について

以上のように、知らないだけ、使っていないだけで、実は会社員でも節税できる制度はたくさんあります。

投資などでお金を積極的に増やすことも大事ですが、投資は経済や相場状況などによって結果が左右されるのに対して、節税は確実に手元にお金を残すことができる方法です。

そういった意味でも、節税の知識を身につけることはとても大切。若いうちから学んで、知れば知るほど、大きな得が得られます。

最初は面倒だと思うかもしれませんが、一番面倒なのは、最初の一歩を踏み出すときだけ。スタートを切れば、どんどん慣れていきます。

投資

5回にわたって、「お金に困らない」、「お金にふりまわされない」、幸せな人生を送るためには、「貯めるだけ」がすべてではないというお話しをしてきました。

先行きが見えにくい時代です。まずは、生涯に必要なお金を知り、他人任せでなく自ら稼ぐ力をつけること。無駄を恐れず、いいお金の使い方を失敗から学ぶこと。

そして、「知らないだけ」で損しないように、お金を増やす・残す知識を身につけること……。できることから実践していきましょう。

あなたを幸せにするお金との“いい関係”を見つけてくださいね。

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取材・文/太田 冴

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