「上司と同僚でお土産の価格帯が違う」はNG!? 職場でのお土産マナー

挨拶、言葉遣い、身だしなみ、所作――。もう新人ではないという人の中にも、「あれ!? こんな時どうすればいいんだっけ」とビジネスマナーで急に困った経験があるという人は多いのでは? そこで、マナーのプロ・美月あきこさんが皆さんの悩みにキッパリ華麗に回答していきます。
美月あきこ
■FB:https://www.facebook.com/Akiko.Mizuki ■ブログ:http://ameblo.jp/lucille/

今回の質問
夏の旅行で海外に行きましたが、荷物が多くなるのであまりたくさんのお土産は買いたくありません。でも、職場の人に旅行にいくことを公言している場合は、絶対にお土産を買ってくるべきなのでしょうか?買ってくる場合には、誰に、何を、どんなタイミングで渡せばいいのでしょうか?(一般事務/28歳)
プロの回答
お土産はコミュニケーションツールと捉えましょう。休暇を取ることは当然の権利ですが、あなたがお休みの間、職場の他の人がプラスαの仕事をしていたり、あなたの代わりをしてくれているかもしれません。休暇取得は、「お互い様」という考え方で、周りへの配慮を欠かさないようにするのがビジネスパーソンとしてのマナー。そこで、お土産をきっかけにして旅先の話をしたり、休暇中の御礼を伝えることをオススメします。
まず、誰にお土産を買ってくるかですが、自分が所属している部署の方々、休暇を許可した担当者や上司などには用意しておくべきでしょう。そして、あげるものとしては「消えないもの」がベター。例えば、キーホルダー、ストラップ、健康アイテム。女性などであれば美容関係のものなどがよいでしょう。
その他の方でしたら、お菓子類などの「消えるもの」を。チョコやクッキーやドリンク類などは無難ですね。当然かもしれませんが、その土地ならではの物をチョイスすることでお渡しした時の話題も広がりやすくなります。
もしもお土産を買ってくることができなかった場合は、休暇明けにはお休みを取らせてもらったお礼をしっかり伝えましょう。そこで自分がお土産を買ってこなかったことを言い訳したりする必要はありません。逆に相手に気を使わせてしまいますから。
ただし、少々気まずい雰囲気になってしまうのがどうしても気になるという方は、別のお菓子を準備するなどし、「旅先のものではないのですが、是非食べていただきたくて持参しました。おやつとして召し上がってください」など一言添えてお渡しすれば丁寧ですね。
逆に、お土産を用意するときに気を付けた方がいい点としては、「数が足りない」というケースはもちろんのこと、職位によって種類を変えたりするのは辞めた方が賢明です。例えば、社長や上司には少し高めのもの、それ以外の同僚には安いものなど、買い分けをする方も時々いるように思いますが、それはそれで角が立ってしまうものです。皆さまに同じくらいの値段の物をお渡しして失礼になることはありませんよ。
取材・文/栗原 千明(編集部)
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