約6割の女性が面接で「こんなはずじゃない」状況に? 転職経験者が明かす求人情報と面接後のギャップ 【638名アンケート】
アンケート実施期間/2021年10月5日~10月19日
有効回答数/638名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査
3人に1人が「求人情報を半分以上信じていない」と回答
面接で求人情報の内容と違うと感じたことがある人は約半数
今回は、女性たちが求人情報をどこまで信頼しているか、どのような項目を見ているかなどを調査。「求人情報にはネガティブなことは書かれていないのでは」「情報を盛っているのでは」といった理由から、37.3%の人が「求人情報を半分以上信じていない」と回答しました。
さらに、実際の面接で求人情報の内容と違うと感じたことがある人は半数以上という結果が出ています。
Q.1 求人情報の内容をどの程度信じてる?
『女の転職type』会員を対象に、求人情報に書いてあること(内容)をどの程度信じているか尋ねたところ、「7割」(25.4%)との回答が1位になりました。
一方で、「半分も信じていない(5割以下)」と答えた人も37.3%と、3人に1人はいることが明らかに。
Q.2 求人情報を信じていない理由は?
求人情報を信じていない理由は、「ネガティブなことは書かれていないと思う」(75.5%)がトップ。フリーコメントでは、「現在働いている企業の求人情報に実情と違う点があった」や「人事は現場のことを分かっていないから」などが集まりました。
Q.3 面接で求人情報の内容と違うと思ったことはある?
面接に進んだ際、求人情報に書かれていた内容と違うと思ったことがあるか聞いたところ、「ある」(57.6%)が「ない」(42.4%)を上回る結果となりました。
「ある」と答えた人の実際のエピソードがこちらです。
・みなし残業外の残業代が出なかった(20代/営業系/東京)
・月の残業時間11時間と記載がありましたが、面接では「お客さまあっての仕事なので何時に帰れるか分からない」と言われた(40代/営業系/埼玉)
・残業はほとんどなしと書かれていましたが、かなり残業が多めだと面接の際に聞きました(20代/事務・経理・人事系/東京)
・求人は総務庶務だったのに、営業の電話も仕事に含まれていた(20代/事務・経理・人事系/千葉)
・ノルマはないけど、目標はあった(20代/事務・経理・人事/宮城)
・お客さまのサポートがメインと書かれていたのに、実際は新規案件を取らなければならなかった(40代/営業系/神奈川県)
・「育児時短勤務あり」になっていたけど、1年間働いている人が対象だった(40代/介護・医療・福祉系/東京)
・面接に進んでから研修期間の給与が違うことなどが知らされた(40代/クリエイティブ系/青森)
・未経験歓迎とあったが、面接で経験者の方が良いと言われた(30代/事務・経理・人事系/静岡)
Q.4 求人情報、まずは何から見る?
求人情報をチェックする際は、「仕事内容」(82.0%)から見るという声が最多。2位に「給与」(65.8%)、3位に「勤務地」(49.1%)が続きます。
給与が上位だったのに比べて、各種手当や制度が書かれていることの多い「待遇、福利厚生」を優先的に確認するという声は10.5%と少数派でした。
Q.5 求人情報のどの項目で「女性が活躍している職場」と判断する?
「女性が活躍している職場」だと判断する要素としては、1位「出産・育児をサポートする福利厚生」(50.9%)、2位「育児休業取得率(50.0%)」、3位「女性の平均継続勤務年数」(48.3%)が上位に並びました。女性が長く働き続ける制度がある=女性が活躍している職場だと判断している様子が見て取れます。
求人情報で情報収集しつつ、疑問点は面接でしっかり質問を
求人情報に掲載されている業務内容や条件は「モデルケース」である場合も。その結果、求人情報を見て感じた印象と、実際の業務内容や条件面に差を感じてしまうこともあるかもしれません。
こうしたミスマッチを防ぐため、気になる項目や具体的な業務内容などは面接時に質問し、疑問や不明点を解消することが大切です。
職業安定法では「採⽤時の条件があらかじめ⽰した条件と異なる場合などに、その内容を求職者に明示すること」が義務付けられています。「労働条件通知書」で明示された内容が、面接時に聞いた内容と異なっていないかを確認するようにしましょう。
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※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
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