マンパワーグループ 大迫知未さん/将来のことは誰にも分からないから、やみくもに悩まず“今”を頑張る!
仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。
今回紹介するワーキングビューティーは、人材派遣の営業として働く大迫知未さん。外回りも多く、数字目標にも追われる仕事をしながらも、いつも明るく前向きに業務に向かい、心身ともに美しくいられるのはなぜなのか。その秘訣を伺った。
野球部マネージャー経験で培った
“へこたれない精神”
編集部:新卒からずっと人材派遣の営業職なのですね。どんなお仕事をされているのですか?
派遣スタッフを必要としている企業を探すという新規開拓はもちろん、既存顧客である企業を訪問し、派遣スタッフの勤務状況や、新たなニーズをヒアリングしています。また、すでに派遣されているスタッフと定期的に面談し、仕事などで困っていることがないかなど、細かく聞くようにしています。1日のうち大半は外出していますね。
編集部:それはお忙しそうですね! 営業職というと、数字に追われて精神的にもハードなイメージがあるのですが、実際はどうですか?
正直、毎月の数字目標はあるのでプレッシャーはあります。でも、当社はチーム力を大事にしていて、個人の目標が厳しそうだったら、チームのメンバーで補い合い、チーム全体で達成しようという風土があります。これまで、お互い助け合いながら目標を達成してこられたので、数字目標が苦になることはなかったですね。わたし自身、楽観的な性格というのもあるのかな(笑)。
それよりも、わたしたちは商品ではなく、“人”を扱う仕事をしているため、派遣スタッフの勤怠の乱れなど、トラブルも少なくありません。やはり、顧客企業からクレームが入ると凹みますね。
編集部:トラブル対応は気分的にも落ち込みますよね。そんなときどうやって切り替えるのですか?
おかげさまで毎日忙しすぎるくらいなので、落ち込んでいる暇がないというのが本音です(笑)。寝たら忘れるじゃないですけど、いつまでも引きずらないようにしています。トラブルやクレームがあったら、その場でしっかり対応して「次につなげよう!」と。
思えばこんなポジティブな性格になったのは、高校時代、野球部のマネージャーをしてからですね。365日ほぼ休みなしで、炎天下でも雨の日でも部員と一緒に切磋琢磨した3年間だったので、ちょっとしたことではへこたれなくなりました。
スタッフの顔と名前、話した内容は
覚えておくのがモットー
編集部:28歳でリーダー職である主任になられたそうですね。お仕事に変化はありましたか?
わたしのチームには男女一人ずつメンバーがいるのですが、自分一人で仕事をするのと違って、後輩を育成するのって大変だなと実感しています。何か相談されたときに、「こうした方がいいよ」ときちんと伝えたつもりでも、間違った伝わり方をしていたり・・・。思ったことを伝えるのって難しいですね。最近は、後輩から相談を受けたら、その背景や、顧客の様子、その場の雰囲気などを詳細に聞くことで的確なアドバイスができるよう心掛けています。
編集部:営業という仕事はマニュアル通りにいかないことのほうが多いからこそ、後輩への指導の仕方も難しいですよね。ちなみに、大迫さんがお仕事をされる上で他にも意識していることはありますか?
わたしたちの仕事は、信頼関係がすべてだと思っています。身だしなみや言葉遣いなど自分自身の印象はもちろん、時間や約束を守る、何でも話しやすい雰囲気を作ることも常に心掛けています。特に派遣スタッフは、顔と名前はすべて暗記し、話したことは手帳やノートにメモしておくなどなるべく覚えておくようにしています。「冷房が直接あたって寒い」と話していたら、次に会ったときに「冷房の件、最近は大丈夫ですか?」などと声をかけるだけで、関係性は変わってくると思うんです。ちょっとしたことですけど、人と人の関係で成り立っているビジネスだからこそ、人との関わり方は強く意識していますね。
将来に不安になっても仕方ない
そのときがきたら、本気で考えればいい!
編集部:毎日忙しいと、食生活も乱れがちだと思うのですが、何か気を付けていることはありますか?
実家暮らしなので、朝晩、母の手料理をしっかり食べています。あと、美肌のためにビタミンCをたっぷり摂ろうと思い、寝る前にローズヒップティーを飲んでいますね。
編集部:仕事がハードな分、お休みの日はゆっくりされているのですか?
いえいえ、全然! 週末は早起きして愛犬の散歩をするのが日課です。それから必ずといっていいほど、どこかに出かけますね。むしろ、外に出ないとイライラしちゃうくらい(笑)。特に温泉が大好きで、先日は群馬の温泉に行ってきました。遠出できないときは近場のスーパー銭湯に行くことも。大好きな人とパーッと遊んでリフレッシュすることで、仕事もまた頑張ろうって思えるんです。
編集部:30代になると、結婚や出産などのプライベートのこと、仕事のことなど、いろいろと考えることも多いですよね。最後に、大迫さんの将来の夢や目標があれば教えてください。
そうですね。同世代の友人と飲みにいくと、決まって「いつ子どもを産むか」とか、「営業をずっと続けるか」という話になります(笑)。わたしも、せっかく女性に生まれたので、いつか結婚して子どもを産みたいと思っています。そしてできれば、子どもがいても今の仕事は続けたい、と。でも、将来どうなるかなんて分かりません。だからこそ、今は目の前の仕事を頑張って、結婚や出産については“そのとき”になってから考えようかなと。先のことを悩んだって仕方ないですから!
何事もポジティブに捉える大迫さんと話していると、聞いている方まで「なるようになるさ」と思えてくるから不思議だ。嫌なことがあったら、その場で必ず“心”もリセットするという大迫さんだからこそ、忙しい仕事をしながらも、ストレスを溜め込まず毎日生き生きと仕事ができているのだろう。
取材・文/岩井愛佳 撮影/赤松洋太
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