「日本人である」だけで役に立てる。フィンランドで実感した“ありのまま”の価値/週末北欧部chikaのフィンランドおしごと日記
北欧好きをこじらせたchikaさん。会社員生活を経て、ついに憧れのフィンランドで寿司職人としてのキャリアをスタート! ワークライフバランスや男女平等の先進国ともいわれるフィンランドでの、リアルなおしごと事情を紹介します
>>chikaさんのキャリアストーリーはこちら
【前回のお話はこちら】
コーヒーに音楽、ニコチンまで! シェフそれぞれの「気分の上げ方」/週末北欧部chikaのフィンランドおしごと日記
日本に関するシェフたちの質問にあたふた
以前インタビューで「ありのままが価値になる場所は絶対ある」と言っていましたが、まさにそれを表すエピソードですね。
そうですね。頑張って身に付けたことで役に立つスキルもあれば、「ありのままの自分」が価値になることもあるのだと実感できました。
現職で身に付けた経験が転職先で生きるように、スキルと場所のマッチング次第で「自然体が評価される」キャリアチェンジは他にもあるのでしょうね。
現地の言葉が上手に話せないとか、現地の文化をうまく理解できないとか、どうしてもできないことに目が向いてしまいそうですが、外国では「日本人である」ことが価値になる。希望と勇気が持てますね……!
お寿司も洋食も、料理のスキルはまだまだ道半ばですが、日本語を読むことはキッチン内で誰よりもできる。
それを頼りにされて誰かの役に立てることが、心理的な安心感を生み出してくれているように思います。
「おんつぁ」の意味を初めて知ったように、chikaさんにとっても日本に関する新たな発見がありそうです。
そうなんです。シェフたちは勤勉なので「納豆と味噌の違いって何?どっちも発酵だよね?」「塩麹を作ってみたけど失敗したみたい。どこで間違ったと思う?」など、質問されてはあたふたしています(笑)
フィンランドに来たことで、逆に日本文化を学ぶ機会が増える。寿司職人としての深みにもつながりそうですね。
編集/天野夏海
『フィンランドおしごと日記』の過去記事一覧はこちら
>> http://woman-type.jp/wt/feature/category/work/finland/をクリック