「必ずチカに渡して!」チップで感じるお客さまの愛/週末北欧部chikaのフィンランドおしごと日記
北欧好きをこじらせたchikaさん。会社員生活を経て、ついに憧れのフィンランドで寿司職人としてのキャリアをスタート! ワークライフバランスや男女平等の先進国ともいわれるフィンランドでの、リアルなおしごと事情を紹介します
>>chikaさんのキャリアストーリーはこちら
【前回のお話はこちら】
「私、チームに必要ない……」そんな孤独を救う、“ヘルシーな”貢献感/週末北欧部chikaのフィンランドおしごと日記
手付かずのチップの使い道は……?
これはうれしいですね……!
そうなんです……! チップ文化がないだけに、チップを頂くと「それほど喜んでくださったんだ!」とうれしくなります。
こうやってお客さんがお店の人にお礼を伝える方法があることもいいですね。
そういえば日本だと、言葉でお礼を伝える以外の方法はあまりないなと思います。
フィンランドの場合、「何のドリンクが好き? ぜひ一杯おごらせてほしい!」とドリンクをご馳走してくださったり、わざわざキッチンのシェフたちに「本当に最高だった!」と直接声を掛けに出向いてくださったり。
そうやって感謝の気持ちを伝えてくださるお客さまもいますね。
以前ご紹介いただいたサインを求められた話もそうですが、こうやってバイネームで感謝を伝えてもらえるとスタッフ側もサービスしがいがありますね。
そうして得たチップをスタッフ全員で分けるという、レストランのスタンスもすてきです。
直接お客さまと会話することがないキッチンのシェフたちにも平等に感謝が伝わる良いシステムですよね。
チップは分配する以外にもレストランが一定額を貯金し、みんなで旅行に行く計画を立てたり、特別なおやつを購入したりと、社員が自由に使えるようにもなっています。
ところでチカさんが大事にしている手付かずのチップ、いつか使うとしたら何に使いますか?
どうしましょうね……! いつか包丁を買うのに使おうかな……など、何か特別な使い道を考え中です。
お札に書かれた「TO CHIKA」の文字に、店員さんもほのぼのしちゃいますね(笑)
chikaさん最新書籍
世界ともだち部(講談社)
chikaさんに喜びとひらめきを与えてくれる「世界各国にいるともだち」とのエピソードをつづる、前向きフレンドシップエッセイ!
『世界ともだち部』には、例えばこんなともだちが登場します!
・「兄」「妹」と呼び合うフィンランド人のともだち・ハリネズミさん
・「こんな人になりたい!」と思い続けている心のヒーロー、ノルウェーの歌手5人組
・はじまりは一目惚れ!わたしの“はんぶん”だと感じる韓国人のともだち・キツネさん
・大学時代の寮で、眠れない夜に発足した「インソムニア部」
etc…
編集/天野夏海
『フィンランドおしごと日記』の過去記事一覧はこちら
>> http://woman-type.jp/wt/feature/category/work/finland/をクリック