フィンランド移住1年目に学んだ「パートオブライフの実現」に必要なこと/週末北欧部chikaのフィンランドおしごと日記
北欧好きをこじらせたchikaさん。会社員生活を経て、ついに憧れのフィンランドで寿司職人としてのキャリアをスタート! ワークライフバランスや男女平等の先進国ともいわれるフィンランドでの、リアルなおしごと事情を紹介します
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【前回のお話はこちら】
フィンランド語より英語が重要? 首都ヘルシンキで働くために必要なスキルセット/週末北欧部chikaのフィンランドおしごと日記





パートオブライフの実現には「自分の意思」が不可欠
フィンランド移住1周年、おめでとうございます!
ありがとうございます!
パートオブライフ、1年前にご紹介いただいた時にすてきな考え方だな〜と思いましたが、言うはやすく行うは難しですね。
まさにそうで、今まで「自分のリミットを自分でつくる」ことをやってこなかったのでうまくできませんでした。
人に迷惑をかけたくなくて「NO」が言えなかったり、自分の体力で解決できることなら「やっちゃおう」と引き受けてしまったり……。
パートオブライフな環境に身を置いたからといって、いきなりそれが実践できるわけではないですもんね……。
一方で、フィンランド人の同僚たちは自分で自分の望みをかなえていっていて。
私からすると「それもNOって言っていいことだったの!?」と驚くことも多かったけれど、職場もそれを理由に評価を下げることはなく、実現する方法を一緒に考え、落としどころを見つけていくスタイルでした。
過去に登場した自分らしさ100%のシェフや「好きでもここまで働けない」と言い切るシェフ、自分のやりたいことのために学び直しを決めたシェフたちは、まさに自分のスタイルを貫いていましたね。
そんな働き方、生き方の“つくり方”を目の当たりにしたことで、「私も自分の願いにもっと素直になってみたい」と思うことができました。
日本でも「勝手にダメだと思い込んでいるだけ」なことはたくさんありそうです。
「フィンランドだからできる」のではなくて、日本にいる私たちも、本当はもっと自分の望みに素直になってもいいのだろうなと思いました。
私もまだまだ「つくり方」自体を学び始めたばかりですが、フィンランド2年目は今まで耳を傾けてこなかった自分の願いにもっと敏感になりたいです。
そして、それをかなえてあげる強さが欲しいなと思っています。
「理想の働き方を自分でつくる力」も、長く働く上で大事なスキルかもしれませんね。
引き続き、2年目の『フィンランドおしごと日記』が楽しみです!
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世界ともだち部(講談社)
chikaさんに喜びとひらめきを与えてくれる「世界各国にいるともだち」とのエピソードをつづる、前向きフレンドシップエッセイ!
『世界ともだち部』には、例えばこんなともだちが登場します!
・「兄」「妹」と呼び合うフィンランド人のともだち・ハリネズミさん
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・はじまりは一目惚れ!わたしの“はんぶん”だと感じる韓国人のともだち・キツネさん
・大学時代の寮で、眠れない夜に発足した「インソムニア部」
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週末北欧部 chika
北欧好きをこじらせてしまった人。フィンランドが好き過ぎて12年以上通い続け、ディープな楽しみ方を味わいつくした自他ともに認めるフィンランドオタク。移住のために、会社員生活のかたわら寿司職人の修行を始め、ついに2022年春に移住。モットーは「とりあえずやってみる」。そんなこじらせライフをSNSアカウント「週末北欧部」にて発信中
Twitter:@cicasca / Instagram:cicasca
編集/天野夏海
『フィンランドおしごと日記』の過去記事一覧はこちら
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