育休後にフルタイム復帰、起業、男性が時短勤務…自分らしい「育休後の働き方」を見つけるために大切なこと/Woman type特集まとめ
コロナ禍以降に浸透した時間・場所にとらわれない働き方や、国が力を入れて取り組んでいる男性育休の取得促進によって、育休復帰後の女性の働き方が多様化している。「女性が時短勤務をする」以外に今はどんな選択肢が生まれているのか、識者・経験者が語る実例を通して紹介しよう
「子どもが生まれた後は、女性が時短勤務で、男性がフルタイム」ーーそれが当たり前だと言う認識は、そろそろアップデートが必要かもしれません。
2023年4月から約2か月にわたりWoman typeでお届けしてきた特集「変わる、育休後の働き方」では、育休後の働き方に詳しい識者や専門家、さまざまなワークライフスタイルを選択した夫婦など多くの方にお話を伺いました。
その中で見えてきたのは、“こうあるべき”という既存の観念にとらわれず、自分たちにとってベストな選択と向き合う姿勢でした。
いつか自分が育休から復職する時に、自分たちらしい働き方を選択できるように。七つの記事からヒントを探ってみてください。
育休取る人・送り出す人“全方位ハッピー”な職場のつくり方
育児休業を取得する社員のみならず、「送り出す側」の社員へのサポートとして「育休職場応援手当(祝い金)」(以下、育休職場応援手当)を導入すると発表した、三井住友海上火災保険。
男女問わず、育児休業を取得した社員の同僚全員に最大10万円の一時金を支給するというもので、メディアで報じられた直後から大きな話題を呼びました。
その制度が発表されるまでと後では、社内ではどのような声があったのでしょうか?
また、育休を取る人・送り出す人の双方が気持ちよく働き続けられる職場は、どのようにつくることができるのでしょうか。
同制度の企画者の一人で、三井住友海上火災保険で人事部主席スペシャリスト(主席HRストラテジスト)を務める丸山剛弘さんに話を聞きました。
育休後コンサルタントが明かす「新型コロナと男性育休が変えた」子育て女性の働き方
将来的に子どもを持つことを望む女性たちにとって、どのように子育てと仕事を両立していけるのか、キャリアアップは諦めざるを得ないのか? という悩みは付いて回るものでしょう。
しかし、育休後コンサルタントとして活動する山口理栄さんは「この2~3年で、育休後の女性の働き方やキャリアには、大きな変化が起きている」と話します。
自身も二度の育休を取得した経験を持つ山口さん。現在の活動を通して当事者に話を聞く中で感じた、育休後の変化とは一体どのようなものでしょうか?
育休後に夫婦でフルタイム復帰しても子育てに支障はない?
第二子を出産した後、夫婦ともにフルタイムで仕事に復帰した小中麻未さん。
現在は基本的に在宅勤務をしながら、早朝5時~22時までの柔軟性の高いフレックス勤務で働いています。
「基本的にワンオペで育児・家事を担っている」という彼女ですが、なぜ育休後にフルタイムで復帰することを決めたのでしょうか。
「この選択に後悔はない」と話す彼女に、仕事と子育てを両立させている現在の生活について詳しく聞きました。
育休明けに男が時短・女がフルタイム選んだ夫婦の“超合理的”な選択
「男性が時短勤務で、女性がフルタイム勤務」という選択をした玉置さん夫妻。
「“デフォルトとは逆パターン”を選んだからこその苦労もある」一方で、家族にとってはメリットの方が大きいと話します。
それは一体、どのようなものなのでしょうか? 夫婦が現在の共働きのカタチを選択するに至った理由とともに、話を聞きました。
カリスマダイエット講師・松田リエが“育休復帰後すぐ起業”を選んだ理由「
かつて保健師として働いていた松田リエさんは、育休後に病院勤めを辞めて「起業」を選択。
現在はYouTubeやブログなどで食事改善による健康的なダイエット方法を発信する「カリスマダイエット講師」として人気を集めています。
しかし育休を取得した当時は、起業することは考えていなかったそう。
なぜそのような選択に至ったのでしょうか? 彼女のワークライフに与えた影響とともに聞きました。
20代で見つけた「自分らしい手に職」でかなえた育休後の理想的な働き方
ソフトウエア開発会社のサイボウズで法人営業として働く渡會さくらさんは、育休取得後にフルタイムで仕事に復帰。
「私がフルタイムで復帰できたのは、フルリモート・フルフレックスの環境であったことが大きい」と話す彼女ですが、育休後に理想の働き方ができる環境を選択できたのには、20代の時の過ごし方が大きく影響していると言います。
どのような20代を過ごしたら、育休後に「自分らしい働き方」をかなえることができるのでしょうか?
「育休後のキャリア」で困らない人になるために今からできること
「子どもがいると、転職に不利なのでは」という漠然とした不安から、いずれは子どもを持つことを望む女性の中には、転職を焦る人も少なくないかもしれません。
しかし、人材紹介『type転職エージェント』で企業の採用支援を行う栢沼 恵理子さんによると、「育休後の女性をピンポイントで採用したい」企業が増えているとのこと。
ワーキングマザーの採用・転職市場にはどのような変化が起きているのでしょうか?
同社でキャリアアドバイザーとして働く江口 歌奈子さんにも合わせて話を聞きました。
『変わる、育休後の働き方』の過去記事一覧はこちら
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