働く女性100人に聞いた“20代のお金の後悔”がリアルすぎる「親の言葉を鵜呑みにした結果…」

仕事も頑張りたいし、プライベートだって楽しみたい。そんな毎日を忙しく過ごすことで精一杯の20代。

しかし将来、30代、40代と年齢を重ねたときに「あの頃に、あれをやっておけばよかったな」なんて後悔はしたくないはずです。

そこでWoman typeでは、30~40代の働く女性たち100人を対象にアンケート調査を実施。「転職・キャリア」「お金」「結婚・出産」の3つに分けて、「20代の時にやっておけばよかったと思うこと」を聞いてみました。

今回のテーマは、「お金」です。

令和5年の「家計の金融行動に関する世論調査」(出典:金融広報中央委員会)によると、20代全体の平均貯金額は118万円、そのうち36%が「貯金なし」でした。

「同年代の約4割の人が貯金なしなら、自分も大丈夫」とつい思ってしまいそうですが、人生の先輩たちは「20代のお金」でかなり後悔しているみたい……。さっそく調査結果を見てみましょう!

>>20代の後悔「転職・キャリア」編はこちら

働く女性100人に聞いた“20代のお金の後悔”がリアルすぎる

Q1 お金に関して、20代のうちにやっておけば良かったと後悔していることはありますか?

働く女性100人に聞いた“20代のお金の後悔”がリアルすぎる

お金に関して、20代でやっておけばよかったと後悔していることが「ある」と回答した人は68%。彼女たちはどんなことを悔やんでいるのでしょうか。

コツコツが一番難しい……後悔の圧倒的1位は「計画的な貯金」

「毎月2000円でもいいから、給料からお金をよけてコツコツ貯金しておけばよかった」(31歳/会社員)

「実家にいるうちに、貯蓄をしっかりしておけばよかった。一人暮らしとは、貯められる額が圧倒的に違う」(34歳/販売サービス)

「子どもや今の自分にお金を残すために、計画的に貯金をしておくべきでした。若い頃の方が何かと融通が利くので、計画通りに進みやすいはず」(33歳/セラピスト)

「投資」で今頃大金持ちだったかも!?

「もっと早く貯金をして、投資信託を始めていればよかった。20代からやっていたら今頃大金持ちで、老後の人生設計も大幅に変わっていたかもしれない!」(46歳/経営企画事務)

「若いうちから投資を始めることで、時間の経過とともに資産を成長させられたはず。失敗したとしても、20代のうちなら良い経験の一つだと思う」(30歳/会社員)

「親から『投資は怖いものだ』と聞いていたので、20代の頃は情報を得ることすら拒否していた……今思うと、もっと早くに投資を学んで資産形成をしていればよかった」(31歳/看護師)

お金の後悔は「貯金」「投資」に関するものが大半を占めていました

趣味のものを買ったり遊びに行ったりして、ついつい無駄づかい。そのツケは30代以降もじわじわと回ってくるようです。

そして「お金の後悔はない」と答えた人の中には「将来設計をきちんとしておけばいいだけ。定期的な収入を投資や貯金に回すなど、個人で管理すればいい」(49歳/フリーランスライター)という真っ当な意見も。耳が痛い……!

働く女性100人に聞いた“20代のお金の後悔”がリアルすぎる

20代をやり直せるなら「貯金の仕組みづくり」「お金の知識をつける」

次に「もっとお金を貯めたり投資したりするべきだった」という女性たちに「20代をやり直せるとしたら、何をするか」についても聞いてみました。

“強制貯金”の仕組みを整える

「貯金用の口座をつくって、給料日に必ず入金して貯金する」(31歳/会社員)

「無駄づかいをしない。必要なものだけを買って、残りは使わないように分けて貯金しておく」(31歳/クリエーティブディレクター)

無知は罪!お金の勉強をする

「国や自治体に申請すればもらえるお金のことを知らなかったり、税金を多く払いすぎたりしていたので、しっかりお金の勉強をして使える制度を学ぶ」(33歳/飲食業)

「投資の知識がなかったので、20代のうちに勉強して株式投資がしたい」(35歳/一般事務)

自己投資で「稼げる自分」をつくる

「国家資格などを取得しておく。転職をする時に武器の一つになるので」(35歳/一般事務)

「定額サービスやオタ活に力を入れるのではなく、美容や勉強などの自己投資にお金をかける」(31歳/看護師)

「20代のうちに夫と別れて、お金が稼げる仕事にチャレンジしたい」(39歳/無職)

最も多かったのは、先取り貯蓄など「強制的にお金を貯める体制を整える」というコメント。さらに投資やお金にまつわる勉強を、20代のうちからやっておきたいという意見が続きました。

具体的なアドバイスとしては、「積立系の養老保険、ドル建て投資、投資信託全般」(46歳/経営企画事務)、「民間の健康保険や生命保険を、終身タイプで入っておく」(48歳/一般事務)、「新NISAのつみたて投資」(34歳/販売)という声が挙がっていました。

その一方、お金の後悔がある人の中にはこんな意見も。

若さと時間は何にも変えられない

「貯金も大事だけれど、若いうちにもっと遊んで、たくさんの経験をしておけばよかった。時間は戻らないので……」(31歳/一般事務)

「貯金ばかり気にして、そのときにほしいものや行きたい旅行を我慢してしまった」(38歳/デザイナー)

「貯金を気にしすぎて、せっかくの20代を楽しめなかった」なんて本末転倒! 20代の働く女性は、消費と貯蓄の良いバランスを見極めながら、しっかりとお金に向き合っていきたいですね。

>>【キャリア・転職編】20代のキャリア選択に後悔する女性たちの共通点と、二つの教訓

【アンケート調査概要】
●調査方法:30~49歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークスにて)
●調査期間:2024年4月4日~4月8日
●有効回答者数:100名

文/大室倫子(編集部)