14 FEB/2023

事務職なのにトイレ掃除も業務のうち? 働く女性たちが編み出した「どうしてもやりたくない仕事」を乗り切る秘策

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どうしてもやりたくない業務を割り振られたとき、皆さんはどうしていますか?

たとえやりたくないことでも、仕事は仕事。最後までやり切るために、自分なりに工夫しながら乗り切っている人も多いのではないでしょうか。

そこで、20~30代の働く女性たちに、「どうしてもやりたくない仕事」にどんなふうに取り組んでいるのか調査してみました!

Q.1 今の職場で、自分の担当だけど「どうしてもやりたくない仕事」はありますか?

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そもそも、今の職場で「どうしてもやりたくない仕事」があるかどうかを尋ねると、「ある」と回答した人が全体の7割という結果に。

多くの女性たちが、嫌々ながらやっている仕事があるようです。では、それは一体どんな業務なのでしょうか?

経費をケチるな!

「朝のオフィス清掃。清掃業者を雇っていないため、社員が床をほうきで掃いてモップがけまでやらないといけない」(33歳/一般事務)

「週1回のトイレ掃除。事務職なのにやる意味が分からない」(37歳/一般事務)

「今までは売り上げ管理システムを使用していたけれど、経費削減のためExcelでの売り上げ管理に変更。非常に手間がかかるようになった」(38歳/事務)

「新入社員の名刺作成。あまりIllustratorは得意ではないのに外注は高いとのことで任された」(32歳/営業事務)

今、昭和でしたっけ?

「紙で提出する膨大な交通費精算」(26歳/営業)

「書類を指でめくって数える仕事」(32歳/事務)

「受け付けた電話を、館内放送で伝えないといけない」(34歳/営業事務)

理不尽……

「もともと販売員として雇用されたが、妊娠を機に経理に。PC作業が苦手で嫌い」(30歳/一般事務)

「なんでもチェックしたがりの部長への確認業務。指示通りに広報物を修正しても、次の校正で真逆の指摘をされることがしばしば……」(33歳/一般事務)

「自分たちのせいではないシステムエラーについてお客さまに説明しないといけない」(25歳/サービス業)

「好意でやっていたはずの備品管理がいつのまにか当たり前になってしまった。社員が好き勝手に備品を使うので、管理しきれない」(30歳/税理士アシスタント)

「社内誌の配布とアンケートの回収。昼休みか業務後にしかやってはいけないから損した気分になる」(28歳/企画職)

先生もつらいよ

「生徒の相談と称したモンスターペアレントからの要望に応えること」(29歳/教員)

「土日の部活指導。手当も安いし休みの日がつぶれる」(38歳/教員)

上記のほかに、全体を通して多かったのが、「電話応対やクレーム対応がストレス」という声。不満を抱きながらも、皆割り切って取り組んでいるようです。

では、「どうしてもやりたくない仕事」に取り組んだ結果、得られたものはあったのでしょうか?

Q.2.「どうしてもやりたくない仕事」をやり切った結果、どんな効果を得られましたか?

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「どうしてもやりたくない仕事」に取り組んだ結果、「何も得られなかった」「自分に悪影響があった」と回答したのは26%。約7割の人が、何かしら得るものがあったと回答しました。

やりたくないと思う仕事でも、取り組み方次第では、自分にとってプラスの経験にすることもできるようです。

ただ、そうはいっても、「どうしてもやりたくない仕事」をやり切るためにモチベーションを維持するのは楽ではありませんよね。

女性たちは、どのような工夫をして乗り切っているのでしょうか。

Q.3「どうしてもやりたくない仕事」をやり切るために、どんな工夫をしていますか?

音楽や好きなものに癒やしてもらう

「在宅ワークなので、好きなアーティストの曲を聴きながら作業をして、仕事のモチベーションを上げている」(27歳/一般事務)

頭の中で好きな歌を歌いながら作業する」(30歳/サービス業)

「推しのグッズをデスクに飾って気分を紛らわせる」(26歳/営業)

「パソコンのデスクトップをかわいい動物の画像に設定して緊張を緩和させている」(22歳/修理士)

嫌なことは先に片づけちゃう!

TODOリストの一番上にその業務を書いておき、最初に終わらせます」(33歳/システムエンジニア)

「作業を終える時間を決める。その時間内に終わると達成感が味わえる」(34歳/会社員)

「好きになれない仕事を後回しにしない」(26歳/企画職)

「嫌だと思う仕事は1番に終わらせるようにしています。嫌な仕事が頭の中にあるともやもやした気持ちが続くので……」(35歳/総務)

自分一人で抱え込まない!

職場の仲間と相談できる環境で仕事を進めている」(37歳/営業事務)

「同じ部署の人たちと部長の愚痴を言い合い、元気を出す」(33歳/一般事務)

「家族に愚痴を聞いてもらい、何とか日々乗りきる」(30歳/福祉)

私はロボット……

「無の心で頑張る」(24歳/事務)

「ひたすら無心で機械になったつもりでやると、あまりむなしさを感じなくて済む」(32歳/事務)

「お金のためだと割り切って、感情を殺す」(38歳/一般事務)

考え方を転換させる

「資料作成は苦手なのですが、せっかくなのでいかに見やすく作れるかということに重きを置いて考えるようにしたところ、以前より苦痛じゃなくなりました」(27歳/IT関連)

「人生において、これも自分を育ててくれる大事な要素だと思うと、真剣に取り組めて苦にならない」(33歳/一般事務)

「掃除する時は、体を曲げたり伸ばしたりして、運動する機会をいただいていると思いながら、取り組むようにしています」(33歳/一般事務)

「自分なりの攻略法を考え、楽しく思えるように工夫しています」(28歳/通訳)

終わった後に、自分にご褒美を与える! という回答も多数ありました。

皆さん、自分に合ったモチベーションアップの方法を編み出して仕事に取り組んでいることが分かりますね。

誰しも「やりたくない」と思う仕事の一つや二つあるかもしれませんが、せっかくやるなら自分にとってプラスの経験にするに越したことはありません。

自分なりに楽しめる方法を見つけて、乗り切っちゃいましょう!

【調査概要】
●調査方法:20~39歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークス)
●調査期間:2023年1月26日~2月1日
●有効回答者数:99名

文/光谷麻里(編集部)