ひろゆき「フルタイムの仕事と育児の両立は無理」働く女性の悩みをぶつけたら予想外な答えが返ってきた

働く女性が抱えるさまざまなお悩みに応えていくべく、女性のキャリアの専門家や、自分らしいキャリアを築く女性たちのインタビュー記事をお届けしてきた、Woman type編集部。
今回は、姉妹媒体である『エンジニアtype』での連載が人気を博しているひろゆきさんをお招きし、働く女性たちのお悩みをぶつけてみました!
ひろゆきさんの回答やいかに……!?

ひろゆきさん
本名・西村博之。1976年生まれ。99年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。東京プラス株式会社代表取締役、有限会社未来検索ブラジル取締役など、多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとしても活躍する。2005年に株式会社ニワンゴ取締役管理人に就任。06年、「ニコニコ動画」を開始し、大反響を呼ぶ。09年「2ちゃんねる」の譲渡を発表。15年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。フランス・パリ在住。著書に『働き方 完全無双』(大和書房)『論破力』(朝日新書)『プログラマーは世界をどう見ているのか』(SBクリエイティブ)『自分は自分、バカはバカ。 他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ)『1%の努力』(ダイヤモンド社)など多数■X
お悩み1:仕事と育児の両立が難しい……。
仕事と育児の両立が難しく、育児をしつつ仕事も納得いくまでやり切るには時間が足りないと感じています。
かといって、寝かしつけ後の夜に仕事をするのは嫌です……。 どこまで割り切って仕事をするのか、悩む日々です。
基本的にパートナーがよほど協力的で時間に自由のある人でない限りは、日本社会でフルタイムの仕事と育児の両立は無理です。
理想の状況で進むのであれば、両立出来そうに見えますが、子どもが風邪をひいたり、仕事がトラブったり、不測の事態になると破綻します。
全くトラブルが起きず、時間外労働も一切ない業務で、子どもは全く風邪を引かないし、けがもしないという奇跡に期待するなら、話は別ですが……。
どこかの段階で子育てで支障を来すことを社内に理解してもらって、不測の事態に備えておいた方が良いと思います。
お悩み2:どうしたら、新人たちとなじめる?
今30歳なのですが、新人たちとなじむ方法が分かりません。
お局っぽいって思われたら嫌だし、お互いに遠慮している部分もあるよなぁと勝手に悩んでしまいます。
会社は友達づくりの場所ではないので、なじむ必要はありません。
新人が聞きたいことがある時にきちんと聞ける関係性をつくって、作業進捗を把握しておくだけで十分だと思います。
月に一回、10分ほど個人MTGみたいなのをして「最近、困ったことはない?」とか聞いておくと、何か起きた時に「次回の個人MTGで聞いてみよう」と思ってもらえると思います。
お悩み3:後輩指導に時間が取られて、自分の仕事ができない……。
4月から後輩社員が入ってきたけど、その分自分の仕事にかけられる時間が減ってしまいました。
マネジャーでもないのに後輩指導をしなければならないことへのモチベーション、どう保てばいいでしょうか。
大きな会社だと毎年新人さんが入ってくると思うので、日常業務をマニュアル化してください。
「マニュアル通りにやって分からないところがあったら聞いてね」くらいのスタンスで、質問がきたら、マニュアルを修正するようにしていくと、他の新人が入った時に楽になりますし、部署を離れることになっても、そのマニュアルが重宝されるはずです。
「時間をかけて後輩を指導しなくても、仕事してくれるようにする」を目標にしてみるといいです。
時間を掛けなければいけない時点でやり方が間違ってるかも? と考えると良いやもです。
お悩み4:思いっきり働きたいのに、残業するなと言われてうんざり。
生産性を意識しすぎるあまり、残業時間ばかりに目を向ける上司にうんざりです。
残業が少なくなることは良いことですが、私は独身のうちに思いっきり仕事したいのに。どうしたら上司に分かってもらえますかね?
会社によっては規則で、部下の残業時間が多いと上司にペナルティーが発生することがありますからね。
歩合制の会社で、自分で納得できているのであれば、サービス残業して成果を残すというのも一つの選択肢だとは思います。
ただ、おいらだったら、仕事をしたいという情熱は、副業とか資格取得とか自分の将来のために使うと思いますけどね……。
お悩み5:ロールモデルになる先輩がいない
自部署にロールモデルになるような先輩がおらず、このままここでいいのかなと迷っています。
育児と仕事を両立できる制度は整っている会社なので長く働きたいのですが、管理職は男性ばかり、時短の方で成果出している方もおらず、自分の将来像が見えません。
男性管理職ばかりの会社には2種類あります。
女性管理職を増やしたいと経営層が思ってる会社。
女性管理職を増やしたいと経営層が思ってない会社。
経営層が女性管理職を増やす気がないのであれば、速やかに転職しましょう。
逆に、女性管理職を増やしたいと思ってるけど、なかなか女性側がなろうとしてくれないという会社もあります。
そのパターンだと、「女性が働きやすい職場」というイメージをつくって、女性求職者を増やしたかったりするので、管理職もあの手この手で出世させようとする場合もあります。
同僚や直属の上司を見るのではなく、社長や取締役などの経営層が10年後にどういう会社にしたいと考えてるのか? を見てから判断すると良いと思います。
ドライに論破されるのでは……と内心おそるおそる相談してみた取材班ですが、予想に反して女性たちの悩みに寄り添ったアドバイスをくれた、ひろゆきさん。意外な一面が垣間見えた気がしました。
明日から実践できそうな、ひろゆきさんの具体的なアドバイス。ぜひ参考にしてみてください!
文/光谷麻里(編集部)