散歩で捻挫、ゴロ寝でうつ!? 働く女性342名に聞いた「無駄だった」連休の過ごし方
ストレスの多い現代社会。多忙な毎日に疲れを感じている働く女性も多いのではないでしょうか。そんな時、来る長期休暇のことを考えるとわくわくするものですよね。
一方、忙しく働いているうちに、あっという間に長期休暇がきてしまい、「休み中にすることを何も考えていなかった!」なんてことも。
実際に、5割近くの女性たちが「どうしようもなく無駄な長期休暇を過ごしたことがある」と回答していました。
Q.1 「どうしようもなく無駄だったな」と感じる長期休暇を社会人になってから過ごしたことはありますか?
社会人になるとなかなか長期の休暇が取りにくいもの。「無駄にはできない!」という意識を持っている人も多そうですね。
また、女性たちはどんな長期休暇を「無駄だった」と感じているのでしょうか。
・「本当は旅行に行きたかったけど、うかうかしてたら休みが来てしまい、結局SNSをひたすら見続けて連休が終わった」(一般事務/25歳)
・「携帯ゲームデビューをしてしまった。そして、そのゲームを未だに続けている」(広報/29歳)
・「4日間の連休中、ずっとペットの猫と遊んでました。他は食べていただけで、休みが終わった時には太っていた」(接客・販売/28歳)
【体に異変が……!】
・「仕事が忙しくて本当に疲れていたので何もしないことにしようと思っていたが、連休中ずっと寝ていたことで頭痛や疲労感が増して余計にぐったり。うつっぽくなってしまった」(営業/28歳)
・「何もすることがなくて散歩でもしようかと思い外に出たら、自転車とぶつかって転倒。足首を捻挫して動けなくなり、家でじっとして終わった」(営業事務/26歳)
【THE自堕落】
・「前中は布団の中で過ごし、お昼ご飯を食べたらネット動画をあさり、おやつを食べてごろごろして、ネットゲームをして夕飯を食べて、お酒を飲んで寝る」(カスタマーサポート/28歳)
・「1日ほぼパジャマで、食事とお風呂以外ほとんどごろごろ寝て過ごした」(一般事務/29歳)
【仕事のやつめ!】
・「会社の繁忙期に長期休暇に突入して、休み中もずっと仕事のことが頭から離れなかった。少し出掛けたりもしたが、仕事のことが気になって全然休んだ気にならなかった」(SE/31歳)
【ある意味すごい体験】
・「友達とも休みが全然合わず、地元に帰ろうにも連休中は交通費が高過ぎて帰省もできず。1人ですることもないので、キャバクラでバイトしてた」(接客・販売/26歳)
・「無趣味すぎて恋人もいない休暇で、有り金のほとんどを使ってエステに投資しまくった。結果は伴わなかった」(看護師/30歳)
回答事例を見ていると、“ずっと●●をしていた”というように、一つのことを何となくだらだらやってしまった人は無駄な休暇を過ごしてしまったと感じてしまう傾向がありそうです。
「休もう」という意識からあえて自宅で大人しくすることを選んだ人も、ゴロゴロの限度を超えるとそれが体調不良につながってしまった様子。以前弊誌で脳科学者の米山公啓先生を取材した際も、「休日に家でずっとゴロゴロしていると脳がリラックスできない」と話していました。まさにその通りですね!
しかし、これまでに「有意義な長期休暇を過ごしたことがある」という働く女性も、8割以上います。
Q.2 社会人になってから「有意義だったな」と感じる長期休暇を過ごしたことがありますか?
では、どんな長期休暇が有意義だったと感じているのでしょうか。
具体的に聞いてみると、圧倒的多数の人が、「海外旅行」と回答。働く女性たちは、どんなところに旅行しているのでしょうか。
・「インドネシアの離島に行き、スキューバダイビングと読書と昼間を繰り返した。いつもは、あちこち観光して、疲れる旅行が多いので、バカンスを満喫した感じ」(営業事務/30歳)
・「旅行でモルディブに行き、日常とはかけ離れた体験ができた。いくら食べても飲んでも追加料金なしのプランだったので、お金を気にせず過ごせたことも貴重な体験だった」(32歳/コールセンター)
・「アジア方面へ女友達と旅行。観光名称だけでなく、旅行会社にリクエストしてローカルなところも案内してもらって、現地の人の暮らしが見られて楽しかった。異文化を感じることができ、非日常を経験することで、日ごろのストレスの発散ができた」(営業/26歳)
・「仕事関係の女友達と、5日間のイタリア発クルーズ船旅行に行った。海外も初めてだったし、クルーズ船で旅するなんて経験はもうないと思う」(一般事務/29歳)
・「4泊5日でトルコに一人旅をした。そこで出会ったガイドさんと仲良くなった。良い人に出会えたことが良かった」(30歳/通訳・翻訳)
短めの連休でも行けるアジア方面への旅行が比較的人気のようです。さらに、寄せられた回答を見ていると、“初めてのことへの挑戦”や、“非日常の体験”が連休を有意義に過ごす上で非常に大切だということが分かります。また、“観光名所を外す”、“旅行先でだらだらする”、“一人旅にしてみる”など、いつもと一味違った旅になると、特別感も高まります。新しいことを見て・聞いて発見する行為がたくさんある長期休暇は、働く女性たちの満足度を高めてくれるようですね。
次に多かったキーワードが「親孝行」や「家族サービス」でした。「両親を連れて箱根へ旅行しました。普段親元を離れて暮らしているので、久しぶりの会話で改めて親子の絆が深まった気がしました」(31歳/介護ヘルパー)、「家族と国内旅行をしたこと。子どもが近所では見られない特急を見てキラキラした目をしていたこと、温泉にはしゃいでいたこと……。その姿を思い出すと、また旅行に連れていってあげたいから仕事も頑張らなきゃという気持ちちなります」(営業企画/34歳)などのコメントが寄せられました。
さらに、資格取得や海外留学など、自分のスキルアップに長期休暇を活用したという女性たちも、有意義な時間を過ごせたと感じているようです。「2週間の休暇をもらい、ビジネス講習会に行きまくった。他社の優秀なビジネスマンの考えを知ることができた」(営業/32歳)、「韓国に語学留学した。仕事にも活かせることがありそうだし、好きな韓国ドラマを字幕無しで見たいというと思ったので」(クリエイティブ系/27歳)などの声が挙がっています。
その他、インドア派の女性たちも、部屋の大掃除や読書など、やろうと思っていたけれど普段できなかったことに取り組めた人は長期休みへの満足度も高くなっていたようでした。
働く女性にとって貴重な長期休暇。せっかくならば有意義に過ごしたいものですよね。お金がないから旅行は行けないな……という人も、“非日常”をテーマに次の休暇の過ごし方を考えてみてはいかがでしょうか?
【アンケート調査概要】
●調査方法:転職サイト『女の転職@type』の20代~30代女性会員へのWebアンケート
●調査期間:2016年3月17日~29日
●有効回答者数:342名
文/栗原千明(編集部)
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