夏帆 波瑠 松本若菜 宮崎あおい──10月秋ドラマ出演者が語った「仕事の壁」を乗り越えるマインドセット
今クールも注目の「秋ドラマ」が続々とスタートしています。
そこで今回は、10月スタートの注目ドラマに出演されている俳優たちが、過去にWoman typeのインタビューで語ってくれた「仕事論」を紹介。
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』夏帆さん、『フェイクマミー』波瑠さん、『ザ・ロイヤルファミリー』松本若菜さん、『ちょっとだけエスパー』宮崎あおいさんの記事をピックアップしてお届けします。
確かな実力で第一線を走り続ける彼女たちは、キャリアの転機や日々の仕事と、どんな思いで向き合っているのでしょうか。
火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』夏帆さん
夏帆さんと竹内涼真さんがW主演。「料理は女が作って当たり前」という亭主関白な彼と、彼氏ファーストで自分を見失っていた彼女。プロポーズ直後に別れた二人が、「料理」を通じて当たり前を見つめ直し、成長していく再生ロマンスコメディ。
話題の火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』で、自分らしさを取り戻すため奮闘する主人公・山岸鮎美を演じる夏帆さん。
10代から活躍を続ける彼女ですが、過去のインタビューでは「もうこの仕事は続けられないと思った時期もありました」と、ネガティブモードに陥った過去を告白。そこから脱出できたシンプルな答えとは?
仕事の向き不向きで悩んでいたときは、この仕事が「好き」という気持ちをどこかに忘れていました。
でも、ふっとあるとき、仕事をしていて楽しかった瞬間のことを振り返って、『やっぱりこの仕事が好きだ』という気持ちに気付けたおかげで、もう一度立ち上がることができたんです。
誰かに決めてもらうんじゃなく、自分で自分の人生の決定権を持つ。
自分で自分のやりたい仕事を選ぶ機会も持てるようになったら、演技の幅も広がったし、一つ一つの役に対する覚悟も変わった。昔よりもっと前向きに仕事に向き合えるようになったんです。
金曜ドラマ『フェイクマミー』波瑠さん
波瑠さんと川栄李奈さんのW主演。東大卒の元バリキャリだが転職に苦戦する主人公・花村薫(波瑠)が、ベンチャー社長(川栄)から娘の小学校受験のため「母親なりすまし」を依頼される。ウソとトラブルだらけのファミリークライム・エンターテインメント。
『フェイクマミー』で“ニセモノの母親”という難役に挑む波瑠さん。
過去のインタビューでは、自身が「並大抵の覚悟ではできない」と一度は出演を迷ったオファーを、最終的に引き受けた理由を明かしてくれました。そこには彼女の「責任感」に対する強い信念がありました。
私がいつも大切にしているのは、責任感を持つことですね。
自分の役に向き合えるのは自分だけなんです。脚本家の方や演出家の方は作品全体のことを考えて、いろんなことを求めてきますが、それが「役として違う」と思ったら、ちゃんと私が責任を持って守ってあげなきゃいけないと思うんです。
自分がちゃんと守らなきゃいけない領域だという線引きをして、そこに責任を持つこと。
そしてどうやったら異なる意見と折り合いをつけられるか調整することは、仕事をする上で大事なのかなと思います。
日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』松本若菜さん
妻夫木聡さん主演。競馬の世界を舞台に、馬主一家と仲間たちの20年にわたる壮大な物語。松本若菜さんは、主人公の元恋人であり、北海道で牧場を営むシングルマザー・野崎加奈子役を演じる。
昨今の活躍が目覚ましい松本若菜さん。過去のインタビューでは、34歳まで飲食店のバイトと俳優業を両立していた「遅咲きブレイク」の裏側を告白。
努力が報われない中でも夢を追い続けられた、独自のモチベーション維持術を教えてくれました。
つらいことがあったときは、反省しながらも「私、本当によく頑張った!」と、自分のことを必要以上に褒めるようにしてきました。
だって、他の人に認められないんだったら、自分だけでも自分を認めてあげないと、本当に折れちゃうから。
ネガティブな自分がひょこっと顔を見せたら、「大丈夫、緊張したっていいさ」という感じで、打ち消すのではなく、「そういう自分もいるさ」と認めてあげる。
そんなふうに自分と付き合ってきたから、これまで何とかやってこられたのかなと思いますね。
火曜ドラマ『ちょっとだけエスパー』宮崎あおいさん
大泉洋さん主演、脚本・野木亜紀子のオリジナル作品。人生どん底のサラリーマンが「ちょっとだけエスパー」になり世界を救うミッションに挑む。宮崎あおいさんは、主人公と「仮初の夫婦」として暮らすことになる謎の女性・四季を演じる。
『ちょっとだけエスパー』で、SFラブロマンスの世界観を彩る宮崎あおいさん。
4歳からこの世界にいる彼女が、長く第一線で活躍し続けるために、ずっと大切にしてきた心掛けとは?
女優って特殊な職業だと思うんです。特に若い頃は、丁寧に接していただけることに対して、「私がすごいのかも」なんて勘違いしちゃいそうになることもあって。
でも、それはダメだって自分に言い聞かせてきました。
「自分がいるから、周りに人がいる」んじゃなくて、「周りの人がいてくれるから、自分がここにいられる」って考えるようにしていて。
年齢もキャリアも重ねて「勘違い」することはなくなりましたけど、それでも「自分は何者でもない」ということを肝に命じています。
文/Woman type編集部


