デキる女は絶対に使わない!? 仕事の電話対応やメールでありがちな間違い敬語6つ

挨拶、言葉遣い、身だしなみ、所作――。もう新人ではないという人の中にも、「あれ!? こんな時どうすればいいんだっけ」とビジネスマナーで急に困った経験があるという人は多いのでは? そこで、マナーのプロ・美月あきこさんが皆さんの悩みにキッパリ華麗に回答していきます。
美月あきこ
■FB:https://www.facebook.com/Akiko.Mizuki ■ブログ:http://ameblo.jp/lucille/

今回の質問
電話やメールでのやりとりで使う敬語が時々よく分からなくなります。間違った敬語を使っていそうで不安です。(23歳/営業職)
プロの回答
今回の質問者の方は23歳ということですが、何年か会社で働いていても、電話やメールで使う敬語で「あれ? これでいいんだっけ」と不安になることってありますよね。
今回は、私が仕事の電話対応やメールのやりとりで、よくあると感じている間違い敬語の事例を正解例とあわせてご紹介したいと思います。
ビジネス電話でありがちな間違い敬語事例3つ
【NG1】「ちょっとお待ちいただけますでしょうか」
【正解】「今しばらくお待ちいただけますでしょうか」
口語で「ちょっと」という言葉はよく使われるのですが、より丁寧に言うなら「少々」、「今しばらく」です。電話口の相手がお客さまや、目上の方である場合は特に、 「少々」、「今しばらく」を使うよう意識しましょう。
【NG2】「お声が小さいようで、聞き取り難いのですが」
【正解】「大変恐縮ですが、少々お電話が遠いようです」
目上の方にお願いをするときは、「大変恐縮ですが」、「誠に恐れ入りますが」といった言葉を添える方が丁寧です。相手の名前が聞き取れなかったときも、「大変恐縮ですがお名前をもう一度うかがっても宜しいでしょうか」とお伝えしましょう。相手が自分の名前を知らない場合は、自分の名前を先に名乗ることも忘れずに。
【NG3】(電話を受けた時に)「はいもしもし、こちら株式会社●●の伊藤です」
【正解】「お電話ありがとうございます、株式会社●●の伊藤です」
「もしもし」は昔の名残で、相手への呼び掛けに使われるようになった言葉(「申す、申す」という呼び掛け)です。ですので、自分が電話の受け手である時に使うのは不適切。「もしもし」は使わず、「はい」と返事をするか、「お電話ありがとうございます」など電話をいただいたことへの感謝をまず伝えると良いでしょう。
ビジネスメールでありがちな間違い敬語3つ
【NG1】「分かりました」
【正解】「承知しました」
目上の方に対して使う正しい敬語としては、「承知しました」や「承りました」という言葉が正解です。より丁寧な返信を心掛けたいなら、「分かりました」や「了解しました」という言い方は避けてください。
【NG2】「●●様でございましたか?」
【正解】「●●様でいらっしゃいますか?」
「ございます」は、「です」や「あります」といった言葉をさらに丁寧にした表現です。通常は自分のことや物に対して使うので、自分以外の人に対して使うときは「いらっしゃいます」を使うのが適切。
【NG3】「●●をお教えします」
【正解】「●●をお伝えいたします」
教えるという言葉は、上から目線の印象を相手に与えてしまいます。より丁寧に表現するなら、「お伝えします」、「ご説明いたします」などの言葉を使いましょう。
私の周囲を見渡しても、売れている営業パーソンや、社内で“優秀”と言われている人には、敬語上手な人が多いように感じます。仕事ができる女性になるための基礎として、普段の言葉使いを是非見直してみてくださいね。
取材・文/栗原 千明(編集部)
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