【逆質問は無理にするな!】中途採用の面接で人事が「逆質問」から知りたい2つのこと
これまでのカウンセリング件数は2万件以上! 女性に大人気のキャリアカウンセラー水野順子さんへの連載取材で、長く働き続けたい女性に役立つ転職・キャリアの情報を発信していきます。初めての転職活動に役立つノウハウも盛りだくさん! 長期的な視点で今後のシゴト人生を考える上でも参考にしてくださいね。
「最後に、何か質問はありますか?」
面接の最後に必ず聞かれる「逆質問」。転職活動中の女性たちの中には、「何を聞けばいいんだろう」と悩んだことがあるという人も多いはず。そこでズバリ、「人事の本音」を紹介したい。
逆質問は入社後のミスマッチを防ぐためにある
女性の転職、中途採用に詳しいキャリアカウンセラーの水野順子さんによれば、「逆質問の一番の目的は、面接で応募者が確認し足りないことや、分からないこと、誤解していることがないかどうか確認すること」だという。
採用担当にとって最も避けたいことは、せっかく採用した人材が、すぐに会社を辞めてしまうこと。入社後のミスマッチを防ぐため、不安なことや、分からないことは面接の場で解消しておきたいと思っている。
また、二次的な目的として、「意欲の確認」があると水野さんは話す。どんな質問をすると、意欲が低いと見なされてしまうのだろうか。
・HPや求人を見れば分かることを質問する
→「何も調べて来ていないんだな」という印象を与えてしまうので避けた方がよい。
・職場の人間関係の良し悪しについて質問する
→人間関係次第で仕事のモチベーションが変わる人なのか? と採用担当を不安にさせてしまう。
また、人によって感じ方が違うこともあり、回答が難しい場合も。
・待遇面のことだけしつこく質問する
→待遇面の条件によって入社するかしないか決めるなら、しっかり確認すべき。しかし、待遇面のことばかり質問してしまうと、「仕事を頑張る気がないのかな」という印象を採用担当に与えてしまうリスクもある。
逆質問を“無理に作る”必要はナシ!
分からないことを聞くときは、質問の意図を添えてみよう
転職活動中、企業研究をしていく中で気になったことや、知りたいことが出てきた場合は、面接の場で必ず確認しておきたい。その際には、「質問の仕方」を工夫してみることが大切だ。
例えば、ゆくゆく社内でどんなキャリアパスがあるのか知りたいが、企業HPや求人に載っていなかった場合……。
Ex
「ぜひ御社で長く勤めさせていただきたいと考えております。もちろん個々の能力や経験により異なるとは思いますが、御社では、どのような異動や昇進をするパターンが多いか教えていただけますでしょうか」
など
入社するか判断する条件面で確認したいことがある場合は、率直に聞くことも大切だ。
Ex
「入社後の生活リズムを考えるために、何時頃に退社される方が多いか教えていただけますか?」
など
なぜその質問をしているのかという意図が明確だと、採用担当に余計な不安を感じさせることがなく、適切な回答も得られるだろう。
自分を偽って入社しても、ミスマッチを起こしてしまうのは企業にとっても自分にとっても不幸なこと。
「後悔しない転職」をするためにも、不安なことや、疑問に感じることは面接などの場でしっかり解消しておこう。
取材・文/栗原千明(編集部)
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