27 MAY/2021

自分史上「最高の体調」を引き出す“超肺活”とは? 自律神経研究の第一人者に学ぶ肺活トレーニング【小林弘幸さん】

最高の体調を引き出す超肺活 

呼吸の質が、全身の健康状態を大きく左右するということをご存知でしょうか?

私たちは、食べ物から栄養を吸収しなければ生きていけませんが、呼吸によって取り入れた酸素と食べ物から取り入れた栄養を結合させることで、生きるためのエネルギーを生み出しています。

数日食べなくても生きていけますが、数分呼吸ができないと人間は生きていけない。呼吸によって酸素を取り入れることは、それほど脳や体にとって大切なことなのです。

しかし、「最近は、たっぷり酸素を吸えていない人が多い」と順天堂大学医学部教授で自律神経研究の第一人者の小林弘幸さんは言います。

長時間のデスクワークが続いたり、ステイホーム期間に運動量が落ちていたり……現代人の生活は呼吸が浅くなりがちです。

お腹の底までたっぷり空気が行き渡るような深い呼吸ができていないな、と感じる女性は多いのでは?

最高の体調を引き出す超肺活

では、どうすればしっかり体に酸素が行き渡るような呼吸ができるようになるのでしょうか。

「いい呼吸ができるようになると、自律神経も整い、最高の体調が引き出せるようになる」と話す小林先生に、肺活トレーニングの方法を教えてもらいました。

基本の呼吸法

肺活トレーニングを行う際には、リラックスした状態で呼吸をすることが大切です。

3~4秒かけて鼻から息を吸い込み、6~8秒かけて口からゆっくり息を吐き出す。この基本の呼吸法を繰り返していきましょう。

また、基本の呼吸と、自宅で簡単にできるトレーニングをあわせて行うことで、胸郭の可動域が広がっていくと、肺にたくさん空気を取り込めるようになります。

下記で紹介するトレーニングを1日1~3セットを目安に行ってみましょう。

<胸郭のトレーニング>

最高の体調を引き出す超肺活
最高の体調を引き出す超肺活

 

<肩甲骨のトレーニング>

最高の体調を引き出す超肺活
最高の体調を引き出す超肺活

 

<肋骨まわりのトレーニング>

最高の体調を引き出す超肺活
最高の体調を引き出す超肺活

深い呼吸で自律神経を整え、仕事効率もアップ

基本の呼吸法と、肺活トレーニングを続け、深い呼吸が自然とできるようになっていくと、自律神経が次第に整うようになります。

一方で、自律神経のバランスは、暴飲暴食や過度なダイエット、睡眠不足や生活リズムの乱れ、ストレスなどによって崩れやすいもの。

不健康な食生活、生活習慣の見直しとセットで、肺活トレーニングを日々の暮らしに取り入れてみましょう。

特に、仕事が忙しく、常に焦っている、疲労をためている人は要注意。朝から晩まで忙しなく働いていると、交感神経が優位な状態が続き、呼吸が浅くなってしまうのです。

最高の体調を引き出す超肺活 

「呼吸が浅く、酸素が全身の細胞に行き届かない場合、思考力や判断力が落ち、仕事のパフォーマンスも下がってしまう」と小林先生。

効率良く仕事をこなし、パフォーマンスを上げていくためにも、深い呼吸で酸素を取り込み、自律神経のバランスを整えることが効果的なのです。

「ゆっくり動く」ことで自律神経が整う

小林先生によると、「ゆっくり動く」「ゆっくり話す」習慣が、自律神経を整えるための第一歩になるとのこと。

仕事が忙しいときには、ついせかせかしてしまうものですが、まずは「ゆっくり」の動作を心掛けてみましょう。

意識的にゆっくりした動作をとることで、心にゆとりが生まれ、そのゆとりが副交感神経の働きを優位にします。

最高の体調を引き出す超肺活 

頭と体がリラックスした状態になると、呼吸も自然と深くなり、結果としてあなたの能力がしっかり引き出せるようになるのです。

「がんばろう」「ちゃんとやらなきゃ」と強く思い過ぎずに、「なるようになり」と言い聞かせて気楽に過ごすことが大切。

イライラしたり、疲労が取れにくかったり、仕事の能率が落ちていると感じている人は、ぜひ「ゆっくり動作」と「肺活」を取り入れてみてください。

過去一番「調子がいい自分」と出会えるかもしれません。

最高の体調を引き出す超肺活 小林弘幸先生

【論客・記事監修者 プロフィール】
小林弘幸さん

順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。 1960年、埼玉県生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。また、順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した“腸のスペシャリスト'でもあり、みそをはじめとした腸内環境を整える食材の紹介や、自律神経と腸を整えるストレッチの考案など、様々な形で健康な心と体の作り方を提案している。『医者が考案した「長生きみそ汁」』、『自律神経を整える長生き呼吸法』(アスコム刊)などの著書のほか、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)や『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBSテレビ)などメディア出演も多数

書籍紹介『最高の体調を引き出す超肺活』

最高の体調を引き出す超肺活

本書では、『医者が考案した「長生きみそ汁」』や、『聞くだけで自律神経が整うCDブック』など大ベストセラー書籍を次々に送り出してきた著者が、長年研究してきた自律神経に多大な影響を与えていた肺について、初めて徹底的に解説します!

文/Woman type編集部