【転職者調査】給与交渉した女性の7割以上が年収アップを実現。交渉のベストタイミングやコツは?

昨年末に『女の転職type』が行ったアンケートによると、女性が転職する理由のトップは「年収を上げたいから」でした。
20~30代の働く女性のうち、9割以上が「現在の年収」と「理想の年収」にギャップを感じているとの調査結果(※)も出ています。
そこで今回は、年収アップ転職を叶えるために欠かせない「給与交渉」をテーマにアンケート調査を実施。
転職経験を持つ女性たちを対象に、入社前に給与交渉をしたのか、実際に年収アップに成功したのか、そして、年収アップに成功した人たちはどんな風に給与交渉をしたのか、アンケートで聞いてみました。
Q.1 転職した時に、給与交渉をしましたか?

回答者100人のうち、転職経験者は82人。そのうち、転職活動の際に給与交渉を行った経験を持つ女性は42.7%でした。
転職では「年収アップ」を叶えたいと回答している女性が多い一方、なんと半数以上の人が給与交渉をせずに、入社を決めています。
企業側から提示された給与金額をそのまま飲んでいる人が多く、年収アップの機会を逃しているかもしれません。
では、実際に給与交渉を行った女性たちは、交渉したことで「年収アップ」に成功したのでしょうか?
Q.2 給与交渉の結果、入社時の年収は上がりましたか?

転職時に給与交渉をした女性のうち、約7割の人が年収アップを実現しています。入社前に交渉をするだけで、年収を上げられる可能性がいかに高いか、分かる結果ではないでしょうか。
では、年収アップに成功した女性たちは、選考のどのタイミングで交渉を行ったのでしょうか?
Q.3 給与交渉はどのタイミングで行いましたか?

給与交渉のタイミングは、二次面接以降に相談するケースが多いようです。実際のところ、いつ切り出すのがベストなのでしょうか?
過去Woman typeで取材を実施したキャリアアドバイザーのえさきまりなさんによると、「最終面接で好感触な実感が持てたり、内定をもらったりしたタイミングで交渉するのが安心」とのこと。
一度出した内定を企業が取り消すのはタブーなので、内定が出てから受諾するかどうかを回答するまでの期間に交渉をするのが一番オススメ。
逆に初期の段階で年収の交渉をしてしまうと、「お金のことしか考えていない」と思われてしまう恐れがあるので注意しましょう。
付き合い始めの恋人に「年収いくら?」って露骨に聞かないのと同じですね(笑)
(※こちらの記事より引用)
Q.4 初めに提示された年収から、どの程度年収金額が上がりましたか?

給与交渉に成功した女性たちが、実際にどの程度年収を上げることができたのか聞いてみたところ、50万円以上と回答する人も約1割存在しています。
一方、約半数を占めるのが、「20万円未満」の回答です。どうすれば、なるべく希望に近い給与額での入社を叶えられるのでしょうか。
えさきさんは、「なるべく、複数の会社で選考を進めて」と話します。
複数企業の選考を進めることが重要です。
本命の1社に絞って選考を進めようとする方が非常に多いんですけど、本命の会社以外もぜひ面接を受けましょう。
例えばA社から450万円を提示された時に、「B社からは500万円提示されているので上げてほしい」という交渉ができるようになります。
複数内定を得ていれば、「たくさん内定がある=各社が欲しい優秀な人」という評価になりますし、1社だけで選考を進めるよりも交渉はグッとしやすくなりますよ。
(※こちらの記事より引用)
複数社の面接を受けることにより、各社から提示される給与額を参考に、自分の市場価値をより正しく把握できるようにもなっていきます。
Woman typeでは、転職を検討中、年収アップを目指したい、そんな女性に役立つコンテンツを多数掲載中。納得感のあるキャリアを描いていくために、ぜひ役立ててくださいね。
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●調査方法:21~39歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークスにて)
●調査期間:2021年5月27日~6月2日
●有効回答者数:100名
(※)20~39歳の女性127名を対象に、2021年5月12日~14日にWoman typeが実施したWebアンケートの結果より、「現在の年収(2020年度)」と「理想の年収」に差があった女性の比率を参照
『働く女の本音白書』の過去記事一覧はこちら
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