03 JUN/2022

「何となく」で転職した壁づくり職人・左官が、天職に変わった理由「人と比べても焦るだけ。まずは、目の前の仕事と向き合うと決めた」

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「自分に合う仕事を見つけたい」そんな気持ちで転職活動を始める人は多いけれど、誰もが天職を見つけられるわけではないだろう。

でも、偶然にでも始めた仕事を天職に変えていくことはできるのかもしれないーー。

そう思わせてくれたのが、壁づくりを手がける「左官職人」として株式会社井上工業で働く磯貝さん(28歳)だ。

井上工業磯貝さん

株式会社井上工業 磯貝美波さん

不動産会社に新卒で入社し、営業や物件の管理業務を担当。5年間勤務した後、2021年に株式会社井上工業に転職。壁づくりを手がける左官職人として未経験からキャリアをスタートさせた

左官職人になって約1年。もともと不動産営業として働いていた彼女は、キャリアチェンジの理由をこう語る。

「左官職人を知ったきっかけは、本当に偶然で。求人に応募したのも、何となくだったんです」

しかし今、磯貝さんは「左官職人を生涯の仕事にしたい」と考えている。彼女はなぜ、何となく始めた仕事を「天職」にできたのだろうか。

「私も職人になれるんだ」営業職を辞めて左官職人に転身

磯貝さんは左官職人になる前、不動産会社の営業職として働いていた。

「前職では、物件のオーナーさんから寄せられる設備に関するクレームへの対応や、入居者への家賃の催促を担当していました。担当物件の設備にトラブルがあった場合には、現場に行って自分で作業をすることも。やることはたくさんあったのですが、これといったスキルや強みが身に付いている実感はありませんでした」

仕事が夜遅くに及ぶことも少なくなく、精神的にも、肉体的にもつらい日々が続いた。

連日のハードワーク、先が見通せない不安。前職で働き始めて5年がたった時、転職を決意した。

「とにかく当時の仕事を辞めたくて、転職しようと決めたんです。やりたいことがあったわけではないので、最初は何となく転職サイトを眺めていただけ。

井上工業の左官職人募集の求人を見つけたのも、偶然でした」

磯貝さんが目にしたのは、「未経験から左官職人になれる」とうたう井上工業の求人だった。

井上工業_磯貝さん

「左官職人のことは、『壁をつくる仕事』としてうっすらと知っていました。ただ、職人の世界って、学校を卒業してすぐに修業を始めないといけないイメージだったので、求人を見て『私でも、なろうと思えば職人になれるんだ』と驚きました」

思い起こせば、前職でもオフィスワークや電話対応より、現場に出て作業をする方が好きだった。「左官職人になれば、今よりも楽しく働けるかも」そんな期待が膨らんだ。

今やれることをやる。劣等感を捨てたら仕事の楽しさが見えてきた

井上工業への入社が決まり、未知の世界に飛び込んだ磯貝さん。最初は、知らないことやできないことの多さに焦りを感じたという。

「入社後の2週間は、事務所の研修スペースでひたすら練習用のパネルを塗り続けました。砂とセメントと水を混ぜ合わせてつくるモルタルという建築用の資材を、ケーキにクリームを塗るように、コテを使って薄く塗り伸ばしていくんです。

基礎を覚えたら、早速現場デビュー。配属先はマンションの建設現場。外壁などの平らで広い壁を塗るところからのスタートでした 。

でも、新人の私にできることは一握り。壁を塗る際に使う材料は多種多様、場所によって塗り方も、使う道具も違う。

こんなにいろんなことを覚えなきゃならないの? と圧倒されました」

例えば、壁から天井へと切り替わる部分を塗ろうとすると、まっさらな広い壁に使うようなコテだと、大きすぎて隅まで塗りづらい。また、階段部分の壁となると、より繊細な作業が必要となる。

井上工業_磯貝さん

「できないことだらけだけど、はやく周囲の期待にも応えたい。いろいろ覚えなきゃ、もっとテキパキ動かなきゃ、と自分を追い込んでいきました」

入社7カ月目、自分の未熟さに焦りを感じていた磯貝さんに、ある転機が訪れた。

「ある日、現場で一番ベテランの職人さんが声を掛けてくださったんです。『自分にできることしかできない、それは当然のこと。だから焦らなくていい』って」

今、自分にやれることをやる分だけやればいい。そう腹を決めた時から、目の前の仕事に集中できるようになった。

「先輩たちと自分の力量を比べて落ち込むのではなく、できることを全力でやる。そして、確実に技術を身に付けていけばいいんだと思えるようになりました」

すると、さらなる変化が磯貝さんに訪れた。

「塗り上がった壁を見て、達成感や満足感を持てるようになったんです。『われながら、いい感じに塗れたなあ』って思えることが増えてきて。どんどん仕事が楽しくなっていきました」

じっくり時間をかけて技術を磨く。それが自分らしい働き方

一人前の左官職人になるには4〜5年の経験が必要となる。まだまだ時間はかかるが、磯貝さんは「それもいい」と笑顔だ。

「前職でも約5年働きましたが、何かを極めている感覚がなく、手応えがありませんでした。でも左官職人の世界は、経験を積めば積むだけ技術が磨かれていく

現場でじっくり技を磨く働き方がわたしには合っているし、やりがいを感じるところですね」

井上工業_磯貝さん

最近では、先輩職人から「だいぶうまくなってきた」と褒められることも増えた。

偶然のめぐり合わせで何となく始めた仕事だったが、「この先もずっと左官職人として生きていきたい」と磯貝さんは言う。

「今はマンションなどの大型現場に携わることが多いですが、もっといろいろな規模の現場を手掛けてみたい。あと、自分の家を買うことがあれば、その壁も自分で塗ってみたい。それが今の夢ですね」

手に職を身につけた今、働き方の選択肢も広がった。

「このまま井上工業で経験を重ねていくこともできるし、もしかしたら、将来は独立するかもしれない。

手に職があるから、その時々で、かなえたい働き方を実現できたらいいなと思います」

周囲と自分を比べて「できない自分」に焦っていた時期を経て、今、磯貝さんの表情は明るい。

自分にできることと向き合い、目の前の仕事に打ち込んだ結果、「できることを増やしていく楽しさ」に気付いたという磯貝さん。

彼女の経験は、ないものを探すばかりではなく、今ある仕事と誠実に向き合うことの大切さを教えてくれた。

井上工業_磯貝さん

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取材・文/夏野 かおる 撮影/赤松洋太 編集/秋元 祐香里・柴田捺美(ともに編集部)