「加藤史帆って芝居ヘタだね」世間の声に失った自信。それでも彼女が前に進めたワケ

「加藤史帆って芝居ヘタだね」世間の声に失った自信。それでも彼女が前に進めたワケ

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Another Action Starter

日々の暮らしの中で、ちょっとしたチャレンジをすること。それが、Woman typeが提案する「Another Action」。今をときめく人たちへのインタビューから、挑戦の種を見つけよう!

2024年12月に日向坂46を卒業後、俳優として活躍の場を広げ続ける加藤史帆さん。

ラブコメディーからサスペンスまで、さまざまなジャンルで主演を務め、新たな一面を見せ続けている。そんな加藤さんが今回挑むのは、人気コミックスのドラマ化で話題の『その天才様は偽装彼女に執着する』(CBCテレビ)だ。

ドラマ『その天才様は偽装彼女に執着する』のキービジュアル

日向坂46を卒業して1年あまり。俳優として順風満帆に歩みを進めているように感じさせるが、「卒業したばかりの頃は、自分の演技に対する世間の厳しい声を、言葉以上に重く受け止めて、自分の価値を見失ってしまっていた」と振り返る。

「今でも自信をなくして落ち込むことはよくあります」と話す彼女が、それでも新しいフィールドに挑み続けられるのは、なぜなのか。“俳優・加藤史帆”のチャレンジの源泉に迫った。

カメラに向かってポーズを取る加藤史帆さん

加藤史帆さん

1998年2月2日生まれ。日向坂46元メンバー(1期生)で、2024年にグループ卒業後、モデル、俳優として幅広く活躍。俳優としての近年の主な出演作はドラマ『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』(24、25年)など。舞台『四畳半神話大系』への出演を控えている ■X Instagram

「成長した自分で挑める」2年ぶりのラブコメ

ドラマ『その天才様は偽装彼女に執着する』で加藤さんが演じるのは、帰国子女の天才プログラマー・若月 郁(今野大輝)の“偽装彼女”となる星野 凛役。

30歳目前で彼氏なし・職なしの崖っぷち女子である凛は、兄の頼みで郁の家事代行として働き始める。しかし、家事代行だけの契約だったはずが、「偽装恋人」の契約が追加されて──と、「契約」から始まるラブストーリーだ。

加藤さん

前回出演したラブコメ『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』(MBS 毎日放送)で森カンナさんとお芝居させていただいたときは、セリフを覚えることに精一杯で。本当に未熟だったので、今回オファーをいただいて、「またラブコメにチャレンジできる!」と、うれしかったです。

この2年間で、役に入り込んで演じる力が少しずつ身に付いてきたような実感があって。以前よりも成長した自分でどう挑めるか、楽しみな気持ちが一番強かったです。

ドラマ『その天才様は偽装彼女に執着する』場面写真

凛という人物像を自分の中で噛み砕き、具体的なイメージを持って現場に臨んだ加藤さん。

監督と何度もすり合わせを重ねながら、キャラクターを丁寧に形づくっていった。

加藤さん

監督と「凛はこういう子だよね」と丁寧に確認しながら、少しずつ人物像を具体化していきました。

凛は、一生懸命で、まじめで、人に弱さを見せない女性。凛のように、現場ではなるべく明るく、ハイテンションで過ごすようにしていました。

郁と出会う前の凛は、転職活動も婚活もうまくいかず、自分の人生を他人に委ねようとしてしまう。

そんな凛の苦しさに対して理解を示しつつ、加藤さんは芯の強い一面も覗かせる。

加藤さん

私も凛と同年代の女性なので、彼女の焦ってしまう気持ちも理解できます。

一方で私自身は、「こうしたい」という欲が強く、自分の幸せは自分で決めたいタイプなので、自分の人生のオールは離さないようにしたいです。

ドラマ『その天才様は偽装彼女に執着する』場面写真

「私は何もできない…」自信を失った時に必ずやること

「自分の人生のオールは離さない」

そう話す加藤さんだが、凛のように自分の価値を見失ってしまうことは少なくないという。

加藤さん

私もすぐに自信をなくしてしまうので、凛の気持ちがよく分かります。 心ないコメントや批判的な意見を目にすると気持ちがズーンと落ちてしまって。過去も今も、それはあまり変わりません。

「私って何もできないな」と落ち込んで、眠りが浅くなってしまったり……。

インタビューに答える加藤史帆さん

華やかな仕事だが、多くの人の目に触れる分、自信を奪われる言葉が投げつけられることもある。

特に堪えるのは、自分でも気にしている部分を指摘された時だ。

加藤さん

日向坂46を卒業したばかりの頃は、「加藤史帆って芝居ヘタだよね」っていう声を見かけると、自分でも理解はしていましたが、本当にしんどくて。

「やっぱり自分はダメなんだ」と必要以上に重く受け止めていました

自分の「できていないこと」をストレートに指摘された時のダメージは大きいものだ。場合によっては、乗り越えるためのパワーすら奪われてしまうこともあるだろう。

それでも加藤さんが、折れずに歩み続けてこられたのは、なぜなのだろうか。

加藤さん

自信を失ってしんどいときは、事務所の先輩やスタッフの方などに、とにかくすぐ相談しています

皆さんすごく親身に、具体的な解決策を提示してくださったり、悩みの原因を突き止めてくださったりするので、とても頼りにしています。

インタビューに答える加藤史帆さん

人に話すことは、解決策を得るだけでなく、心を整える行為でもある。

ネガティブな感情を吐き出すことは、前向きな一歩を踏み出すための準備の一つとも言えるだろう。

加藤さん

人に話すだけではなく、落ちる時はとことん落ち、お風呂で涙を流して出し切ります。

泣くとスッキリしますし、出し切ったら、後はプラスのものを入れるだけ。「アドバイスしてもらったことを実践するのみ!」という気持ちになれば、こちらのものです。

いい仕事をし続けるためには、しっかりお風呂で温まって、しっかり寝る。その日のうちに気持ちをリセットすることが大事だと思います。

日向坂46時代の経験が与えてくれる「人は変われる」という自信

「自分はダメだ」と思ってしまう時こそ、感情を出し切り、空っぽにする。そしてそこに、新しい視点や言葉を取り込んでいく。

そんな“デトックス”をくり返しながら、加藤さんは前に進み続けてきた。自信を失いやすい彼女が今もチャレンジの幅を広げ続けられるのは、日向坂46として積み重ねてきた日々の存在も大きい。

加藤さん

10代の頃はとてもシャイで、一人では何もできないタイプでした。

でもグループでいろんな経験をすることで「人って変われるし、成長できるんだ」と実感できました。

その経験が、今大変なことがあったときに「きっと乗り越えられる」と思える支えになっています。

インタビューに答える加藤史帆さん
加藤さん

幼い頃から映画やドラマを見て元気をもらってきました。「このワクワクする世界に挑戦したい」。俳優の世界に飛び込んだときに抱いた気持ちを忘れないようにしたいんです。

一度きりの人生ですし、後悔したくないですから。チャレンジを止めなければ、きっと成長できると信じています。

最後に加藤さんは、人懐っこい笑顔で今後チャレンジしたいことを語ってくれた。

加藤さん

これまでは、恋愛をしている女性の役が多かったのですが、自分のイメージから遠い役にもチャレンジしたいです。例えば、サイコパスとか殺人鬼とか。アクションにも挑戦してみたいです。

日向坂46を卒業してまだ一年あまり。加藤史帆の俳優としての物語は、ここからが本番だ。

カメラに向かってポーズを取る加藤史帆さん

ピアス¥205700/イシ(ゲイザー)
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取材・文/光谷麻里(編集部) 撮影/笹井タカマサ ヘアメイク/夢月 (Three PEACE) スタイリスト/辻村真理

『その天才様は偽装彼女に執着する』2026年4月23日(木)から毎週木曜深夜放送

ドラマ『その天才様は偽装彼女に執着する』のキービジュアル

「今日から恋人契約も追加で――」

平凡な生活を過ごしていた星野凛(加藤史帆)は、30歳を目前に職ナシ彼氏ナシの崖っぷち。そんな中でも結婚を夢見て婚活に励むも、≪謎の無神経男≫の乱入により台無しに。そんなある日、兄の頼みで「帰国子女の天才プログラマー」若月郁(今野大輝)の家事代行をすることになる。兄の友人だからきっと大丈夫、と不安はありつつ了承するも、その「天才プログラマー」はいつかの≪無神経男≫だった!最初は家事代行の契約だったはずなのに、徐々に内容が追加され、遂には恋人契約も――?

キャスト:
今野大輝 加藤史帆
香音 堀丞 西井幸人 室井響 / しゅはまはるみ

原作:村山犬・ちかふじ「その天才様は偽装彼女に執着する」(ライブコミックス「COMICエトワール」刊)
脚本:下 亜友美
演出:松嵜由衣 鳥居加奈 井上雄介
製作:「その天才様は偽装彼女に執着する」製作委員会
(エイベックス・ピクチャーズ CBCテレビ)

©村山犬・ちかふじ・ライブコミックス/「その天才様は偽装彼女に執着する」製作委員会

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