オンライン面接の手応えがない… 画面の温度差を埋めて熱意を伝える6つの非言語テクニック【転職Q&A 三木佳世子】
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今回寄せられたのは、「オンライン面接だと自分の熱意が相手に届いている実感が湧かない」という女性からのお悩み。画面越しに一生懸命話しても、面接官の反応が薄く一方通行に感じてしまう……。そんな画面越しの温度差を埋めるには、どうすればいいのでしょうか?
お悩みに答えてくれたのは、『口下手でも選ばれる人がやっていること』の著者であり、表情・声・間など“非言語(ノンバーバル)コミュニケーション”の使い方を解説する、株式会社MiraiE代表取締役の三木佳世子さん。
リアルなら自然に伝わっていた熱意や人柄を、オンラインだからこそ意識的に伝えるための「6つのノンバ戦略」を教えてもらいました。
株式会社MiraiE 代表取締役
三木佳世子さん
NHKディレクターとして12年間、100本以上の番組制作に携わる。2000人以上に取材する中で培った質問力・交渉力が評価され、大型番組のメンバーに抜擢。菊池寛賞・NHK会長賞受賞。2015年にサイボウズ株式会社に転職後、20年にPR会社取締役に就任し、23年2月に独立。現在は「伝える力」を軸に、幅広く事業を展開している。X Instagram
お悩み:オンライン面接だと、自分の熱意が相手に届いている実感がありません
オンライン面接だと、自分の熱意が相手に届いている実感がありません。カメラに向かって一生懸命話しても、面接官の反応が薄く、一方通行な気がして不安になります。画面越しでも「本気度」を伝える工夫はありますか?
三木佳世子さんの回答:オンライン面接では、「熱意の届け方」を整える
画面越しで「本気度」を伝える工夫、あります!
オンライン面接で、「しっかり話しているのに、なぜか手応えがない」と感じるというお声をたくさん耳にします。
志望動機もきっちり準備した。カメラに向かって、しっかり受け答えもしている。なのに面接官の反応は薄く、手応えがない……。
その理由は、オンラインではリアルと比べて、全身の動きや相手との距離感、微妙な変化などといった「細かな非言語情報」がかなり削ぎ落とされてしまうからです。
そもそも、面接官のリアクション自体が、オンラインではこちらに届きにくいもの。なので、反応が薄いことを必要以上に気にしないというのも、実はとても大事になってきます。
画面の中に切り取られた情報だけで、お互いに判断を迫られるというのが、オンライン特有の大変さです。
では、こちらの伝え方はどうすれば良いでしょうか?
面接官は話の内容だけで判断しているわけではありません。
むしろ、表情、視線、声のトーン、姿勢、間の取り方といった非言語情報から、「この人は信頼できそうか」「一緒に働いたらどんなコミュニケーションがとれるか」まで感じ取っています。
だからこそ、リアルなら自然に伝わっていた熱意や人柄を、オンラインでは、意識的に伝わるかたちに整えることが必要なのです。
ここからは、画面越しの温度差を埋めるための具体的なポイントを6つご紹介します。
画面越しの温度差を埋める6つのノンバ戦略
オンライン面接で熱意を伝えるために、何をどう整えればいいのか。意識したい6つのポイントがこちらです。
1.表情:オンラインではリアルの「1.5倍」を意識
オンラインでは、光や画質の影響を受けやすく、表情の細かなニュアンスは削られがちです。
口角をほんの少し上げる程度では、相手には無表情に見えてしまうことがあります。
そのため、オンラインではリアルよりも表情を1.5倍くらい誇張することを意識しましょう。
・口角をいつもより少し大きめに上げる
・うなずきを丁寧にする
・目元をやわらかくする
そうした工夫をしてはじめて、画面越しに「感じが良い人」「話しやすい人」として伝わります。
2.リアクションやジェスチャー:「聞き方」でも信頼を伝える
オンラインで最も軽視されがちなのが、「聞く側の非言語」です。
オンラインでは聞き手の反応が伝わりづらく、ちゃんと聞いてもらえているか不安になりやすいものですよね。だからこそ、「聞く姿勢を意識的に見せる」ことが、信頼につながります。
姿勢はまっすぐ、カメラに対して真正面に座る。うなずきや笑顔は、リアルより少し大きめくらいがちょうどいいでしょう。
また、「はい」「そうですね」「ありがとうございます」と短い言葉でテンポよく反応を返すだけでも、画面越しの空気は大きく変わります。
3.視線:「話すときはカメラ、聞くときは画面」を徹底
オンラインでよくあるのが、「相手の顔を見ているのに、目が合わない」という矛盾です。
相手の表情を見ようとして画面を見続けてしまうと、相手には「見られていない」という印象を与えてしまいます。これは、カメラの位置と視線の方向がズレているのが原因です。
対策はシンプル。「話すときはカメラ、聞くときは画面」。これを徹底してください。
自分が話すときだけカメラのレンズを見ることで、相手には「ちゃんと自分に向き合って話してくれている」という感覚が生まれます。
4.間の取り方:「余白の1秒」がスムーズな会話を生む
画面越しの相手に真剣さや安心感を伝えるのは、言葉の内容だけでなく、間の取り方も大きく影響します。
特にオンラインでは、音声の遅延によって会話がぎこちなくなることがあります。
そんなとき大切なのは、「ひと呼吸待つ」こと。沈黙を怖がらず「余白の1秒」を置くことで、オンラインでも呼吸の合ったスムーズな会話が生まれます。
5.声:半トーン低め、テンポは8割で落ち着きを
オンラインでは、声の情報が“その人の温度感”を伝える大切な要素になります。
声はリアルより半トーン低め、テンポは8割程度を意識すると、落ち着きや信頼感が伝わりやすくなります。さらに、口角を上げながら話すと、声にも自然な笑顔が乗ります。
「オンラインだと冷たく聞こえる感じがする」と思う方は、事前に発声練習をしておくのもおすすめです。
6.環境設定:「どう映るか」も大切な非言語情報
オンラインでも「どう見えるか」「どう映るか」は、面接官があなたを判断する大切な情報です。
まず意識したいのは、カメラの高さです。カメラは、上半身が見えるくらいの距離で、できるだけ目線と同じ高さに設置しましょう。映り方としては、証明写真の時のように画面の中にしっかりとバストアップで顔が入るように気をつけます。カメラから遠くて小さすぎる、あるいはカメラに近くて大きすぎるというのは、面接時の違和感につながってしまいます。
照明は、白くやわらかい光を正面寄りのやや斜め上から当てると、顔に自然な明るさと立体感が出て、表情が伝わりやすくなります。
そして、意外と見られているのが背景です。生活感が強すぎたり、物が散らかっていたりすると、面接官の集中力を削いでしまうことがあります。逆に、余白があり整った背景は、それだけで落ち着きや信頼感につながります。
環境を整えることは、相手への配慮や誠実さを伝えるための、大切な非言語コミュニケーションのひとつなのです。
小さな調整を積み重ねれば、誰でも熱意は伝わる
オンラインでのやり取りに苦手意識があると、「もっと上手に話さなきゃ」と思ってしまう方がとても多いです。
でも、決してあなたの言葉が下手なわけでも、熱意が足りないわけでもありません。オンラインでは“届き方”を少し工夫する必要があるのです。
リアルより大きめにうなずく。話すときにカメラを見る。声のトーンや間を意識する。背景や照明など環境を整える。
こうした小さな調整は、一つひとつは地味に見えるかもしれません。でも、オンラインではその小さな差で、相手に与える印象を大きく変えることができます。
完璧に話そうとしなくて大丈夫。「うまく話す」ことよりも、「伝わる状態を整える」こと。
相手が受け取りやすいかたちに整えれば、あなたらしさや誠実さは、ちゃんと画面越しにも伝わっていきます。
ぜひ、次の面接で取り入れてみてくださいね。
【書籍情報】口下手でも選ばれる人がやっていること/三木佳世子著
『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』などを担当した元NHKディレクターが、2000人以上の取材で気づいた「言葉以上に相手に届く非言語の力」を伝授。
近年の言語化ブームの中で、「うまく言語化できたのに伝わっていない」と悩むすべての人へ贈る、実践的な一冊です。
面接や仕事、人間関係など、あらゆる「選ばれたい場面」で役立つ非言語力(ノンバ)を、わかりやすく具体的に解説しています。
「何を話すか」ではなく、「どう伝わるか」。存在感が記憶に残る。
その視点を持つだけで、コミュニケーションは大きく変わります。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください!
『働く女性の転職Q&A』の過去記事一覧はこちら
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