04 AUG/2021

「幸せに働く」を叶える3つの条件とは? 6人の女性が語った収入と仕事のベストバランス

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仕事が楽しければ、収入が低くても幸せ? 収入が高ければ、忙しくても幸せ…? 幸せに働く「ベストバランス」は、意外と分からないもの。

そこで、Woman typeは会社員、フリーランス、副業・兼業、産休・育休などさまざまなキャリアを経験してきた6人の女性にインタビューを実施。

収入の増減や、働き方や仕事内容、昇進・昇格など社内ポジションの変化が、女性たちの幸福度に与える影響を探った。

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編集者 天野夏海さんのベストバランス

現在「8割会社員・2割フリーランス」という働き方を実践する天野夏海さん。

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人材系企業で営業、編集職を経て、海外留学・ワーキングホリデーへ。

帰国後はフリーランスの編集者・ライターとして活動し、今の働き方に辿り着いたという。

天野さんの年収・幸福度の相関グラフは、収入が最も少ない時期に、幸福度が最も高まっているのが印象的。やりたかった編集の仕事に就いてから、年収も幸福度も伸び始めた。

天野夏海

天野さんの幸福度を左右するものとは……?

>>記事はこちら『天野夏海さんのベストバランス』

キャリアアドバイザーえさきまりなさんのベストバランス

女性のためのキャリアスクールを運営するSHE株式会社でコミュニティーマネジャーとして働く傍ら、キャリアアドバイザーとしても活躍しているえさきまりなさん。

えさきまりな

短大卒業後、自動車ディーラーの事務職、エステティックサロンの店長を経て、人材系企業に転職し、キャリアアドバイザーの道へ。

「キャリアアドバイザーの仕事は天職」と話すえさきさんの幸福度は、得意な仕事を武器に職場で評価されるようになってから上昇。

えさきまりな

年収も、幸福度も引き上げた“天職”との出会いはいかにして訪れたのか。

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人生を祝うプロデューサー・オア明奈さん

現在、「人生を祝うプロデューサー」として、フリーランスで働くオア明奈さん。

オア明奈

中小企業支援のコンサルティングファームに新卒入社して7年間働いた後、オーダーメイドウェディングなどを手掛ける株式会社CRAZYに転職。

同社でプランナーや新規事業の責任者などのポジションを経て、現在は独立を果たした。

年収は減ったけれど、スタートアップ転職を機にオアさんの幸福度は上昇。プランナーの仕事に運命を感じ、熱狂しながら取り組んだ。

オア明奈

「忙しさも苦にならなかった」とスタートアップで過ごした第二の青春の時を振り返るオアさん。彼女が気づいた幸せの条件とは。

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広報・人事 中澤理香さん

中澤理香さんは現在、小売企業のEC立ち上げをサポートするIT企業・株式会社10Xで広報・人事として働く一方、副業で広報支援などの仕事も行っている。

中澤理香

mixi、Yelp日本支社、メルカリというメガベンチャーを経て順調にキャリアを重ね、いまや敏腕広報としてその名を知られるようになった中澤さん。

実は、20代半ばに「自分の専門性が分からない」という悩みから、一度目の退職を選択している。

中澤理香

最初に会社を辞めた時には、年収も幸福度も底まで落ちたが、その後はいずれも右肩上がりに上昇。

この底付き体験が彼女にもたらしたものとは一体何だったのか。

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IT企業勤務・育休コミュニティ主宰 栗林真由美さん

IT企業に勤めながら育休コミュニティ『MIRAIS(ミライズ)』を運営する栗林真由美さん。

栗林真由美

現在は二児の母として仕事と育児を両立しているが、第一子を妊娠した時には、育休でブランクができることに大きな不安に襲われたと明かす。

実際、第一子の妊娠が発覚し、妊娠自体は喜ばしいことだったが、キャリアへの不安から幸福度は一時的にダウン。

栗林真由美

「一時的な年収ダウンは、幸せを掴むためのチャレンジ代」と話す栗林さんの真意とは?

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カスタマーセールス 五十嵐夏菜(かなきゃん)さん

クラウド人事労務ソフトを提供するSmartHRでセールスとして働いている五十嵐夏菜さん。

五十嵐夏菜(かなきゃん)

“かなきゃん”の愛称で親しまれる彼女は、元アイドルであり、元iPhoneを日本で一番売った販売員であり、元エンジニア。職業、職場を転々としてきた彼女だが、実はそこには彼女なりの軸がある。

五十嵐夏菜(かなきゃん)

彼女の幸福度が最も上がる時は、「今しかできない挑戦」「自分にしかできない仕事」ができていると確信できたときだ。

どのように、自分を幸せにするチャンスとポストを引き寄せてきたのだろうか。

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6人のインタビューに見る「幸せに働く」叶える共通点3つ

上記で見てきた通り、キャリアの転機、収入のアップダウン、幸福度の変化は人によって全く違う。何を幸せとするかは、人それぞれだ。

しかし、今回特集に登場した6人の女性たちが語った内容には、共通点もある。

それは、下記の三つだ。

1.十分な収入は幸せに生きるための必須必要だが、年収アップと幸福度アップは必ずしも比例しない
2.天職との出会いは幸福度を高める。また、天職との出会いは年収アップにもつながる。
3.幸福度アップの背景には、必ず、自己決断がともなう。図らずも訪れた転機ではなく、自分の意思でつくった転機が、後の幸福度アップにつながる

こう見てみると、転職したり、独立したり、あるいは休職したりしばらく仕事から離れたり……ちょっぴり勇気のいる決断も、少し怖さがなくなるかもしれない。

その決断が、自分で考えくだしたものであれば、収入や社会的地位を一時的に失ったとしても、不幸になるどころか幸福度は向上し、後にさらなるキャリアの飛躍すらもたらすことがある。

ときには、右肩上がりの人生を降りることがあってもいい。短期的に見れば失ったと感じることも、長期的に見たらもっと大きなリターンを得られることもある。

立ち止まったり、失敗したり。凸凹な人生もいい。さまざまな経験を通して自分の感情を知り、天職と出会い、幸せに働き続けるためのベストバランスを見つけてほしい。

文/栗原千明(編集部)