AIで職を失うデザイナーとは?「ジブリ風」で話題の画像生成AIで強まる“デザイナー終了説”
撮影した写真が一瞬で「ジブリ風」になることが、大きな話題を呼んでいる。
事の発端は、OpenAIが2025年3月25日にChatGPTに加えた画像生成機能だ。
— Sam Altman (@sama) April 2, 2025
GPTに画像をアップロードし、「ジブリ風にして」「ドラえもん風にして」などと指示すると、あっという間に、オーダー通りの画像が生成されてしまう。
これまで、「AIの作る画像って、本業だと使い物にならないんだよな」なんて思っていた本職のデザイナーやイラストレーターも「いよいよヤバいかも……」と不安を感じた人も多いだろう。
米国と東京でデザイン会社・btraxを経営し、最新のIT動向に詳しいBrandon K.Hillさんは、この進化に「一部のデザイナーは本当に仕事を失うでしょうね」と話す。
デザイナーやイラストレーターは女性に人気の高い職種でもあるが、これから職を失う可能性が高い人の特徴とは?
今回のChatGPTアップデートや生成AIの進化が女性クリエーターのキャリアにどのような影響を与えるのか詳しく話を聞いた。
Founder & CEO btrax
Brandon K. Hillさん(@BrandonKHill)
北海道生まれの日米ハーフ。サンフランシスコと東京のデザイン会社btrax代表。サンフランシスコ州立大学デザイン科卒。 サンフランシスコ市長アドバイザー、経済産業省 始動プログラム公式メンター。ポッドキャストも運営
「デザイナーTOP20にAI」くらいの衝撃
ーーここ数日、SNSでクリエーターたちの発信を見ると画像生成AIの話題一色です。デザイナーではない人たちも、早速試して「すごい」「面白い」とSNSでシェアしていますが、デザインを本業とするBrandonさんは今回のアップデートをどうみていますか?
正直、これまでの画像生成とはレベルが段違いです。この精度があれば、活用先もかなり広くなるな、と思いました。
一番の違いは、単に「画像を生成する」レベルから「グラフィックデザインする」レベルに上がった点です。
prompt: sam altman as a cricket player in anime style pic.twitter.com/kgflS6dT6o
— Sam Altman (@sama) April 2, 2025
ほんの一週間前までは、生成するのはあくまでも「素材」でした。ポスターでも、雑誌の表紙でも、YouTubeのサムネイルでも、何かしらをデザインする上で必要になる素材をAIに生成してもらう。それが一般的な使い方でした。
それが今回のアップデートで、「文字と構図」まで生成してくれるようになりました。これはかなりの進化で、いよいよ職を失うかもと脅威を感じたデザイナーはたくさんいるんじゃないかと思います。
ーーそれほど影響範囲が大きいのですね。
例えば、商品ポスターを作るとしましょう。掲載する商品の魅力や広告主の要望を汲み取り、コンテキスト(文脈)に合ったキャッチコピーや画像、それらを美しく、読みやすくレイアウトする技術が必要になってきます。従来このフェーズは人間のデザイナーじゃないと対応できない作業でした。
ただ、今回のアップデートでChatGPTでも「素材同士を組み合わせる」ことができるようになった。もちろん、もう一段階、精度をあげる余地はありそうですが、それも「時間の問題」だと思わざるを得ないほどの進化ぶりです。
さらに感心したのが、「指示した部分だけを描き直す」ようになった点です。
実例を示しましょう。下記は昨日僕がChatGPTで生成した画像のビフォーアフターです。
元の絵(左)に対し、「スマホを見ているように修正して」と指示を出すだけで、すぐに手元や姿勢を修正してくれました。
ーーこれも従来はできなかった?
はい。「首の角度を変えて」「口元を開いて」などと、絵の一部を修正することはなかなか難しかったんです。
部分修正を指示すると、また一から新しく画像を生成しだして、修正しなくてもよかった箇所まで変わってしまったりして。何度も修正を指示するうちに「もう自分で描いた方が早い!」となるのがオチでした(笑)
部分の仕組みを使えば、手書きスケッチをGPTにアップして「この構造に変えて」と指示できたり、3面図やパーツを分けてPhotoshopファイルにまとめることもできるので、下手に人間デザイナーに依頼するより早いし、依頼もしやすいなんてことが起きそうです。
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