現役事務職の未婚女子・既婚女子が本音トーク! 結婚・出産後も仕事を楽しく続けていくための秘訣って?/株式会社ユキリエ
結婚、出産――。女性にとって重要なライフステージの変化は、働き方にも大きく影響する。それでも、「やりがいを感じられる仕事を長く続けたい」と考えている女性は多いだろう。
実際、2016年4月に株式会社ユキリエに新卒入社した佐藤由梨絵さん(仮名)も、その一人だ。まだ仕事を始めたばかりの佐藤さんだが、新しいことを覚え、習得していく毎日を心から楽しんでいる。一方、将来結婚をして家庭と仕事を両立していくことを想像すると、不安がよぎることもあるそうだ。
そこで、結婚生活と仕事を両立しながら同社の管理職として活躍している川上恵さん(仮名)に、“結婚後も仕事を楽しく続けていくための秘訣”を、佐藤さんと編集部で聞いてみた。
“結婚しているから”と言って特別視されたくない
長く仕事を続けられる環境を求めて転職を決意
――川上さんは、現在マネジャーとして管理職の仕事をしているそうですが、もともと結婚後のキャリアアップについてはどのように考えていたのでしょうか?
川上:「管理職になりたい」ということよりも、自らが主体的に動くことで成果が出るような仕事にずっと携わっていけたらいいなという気持ちが強かったですね。でも、私も佐藤さん同様、独身時代は「結婚を機に働き方が変わってしまうんじゃないか」と、心配していた時期もありました。
佐藤:結婚すると家庭での仕事も増えて、仕事に100%の力を注げなくなってしまうのではないかという不安があります。
川上:実際結婚してみると、正直自分自身には大きな変化はありませんでした。でも、驚いたというか、少しショックだったのは、周囲の人の変化ですね。
――というと?
川上:結婚したのは前職の職場にいたときなのですが、既婚者になった途端に周囲の同僚が「すぐ産休に入っていなくなっちゃうんでしょ?」という感じになってしまって……。責任のある仕事を任せてもらえないということが重なり、悔しい思いをしたんです。
佐藤:そういった職場で、川上さんの周囲の女性たちは結婚後も仕事を続けていらしたんですか?
川上:やはり、転職を選択する人は多かったですよ。私もその一人です。
――責任ある仕事、やりがいのある仕事を求めての転職だったんですね。
川上:そうです。それで、女性の管理職や、産休・育休から復帰してからも活躍している女性が多くいる職場を探し、ユキリエに入社することを決めました。実際に入社してから、ワーキングマザーの管理職の方も勤務していることを知り勇気付けられました。また、16年の4月からは私自身もマネジャーに任命して頂き、より責任のある仕事を任せて頂けるようになったので、とてもやりがいを感じています。
女性が長く働ける職場を選ぶ上で大事なのは
「制度があるかどうか」だけではない!
佐藤:私も就職活動の際には、できるだけ長く働きたいと考えていたので、福利厚生や会社のサポート制度、休暇制度の有無を気にしていました。でも、それだけではなく、実際に入社してみて大切だなと気付いたこともいろいろあります。例えばユキリエの場合、有給休暇はもちろん誕生日休暇や傷病休暇など休暇制度も充実していて、実際に利用者も多いので安心です。それに、全社員に担当マネジャーが付くので(※)先輩方との距離も近く、相談ごともしやすい雰囲気があります。さらに、仕事面でのスキルアップ支援も豊富。入社後の研修では、外部のビジネスマナー研修に参加させていただき、社会人としての基礎知識を身に付けることができました。
※担当マネジャー制度:各社員に1名、担当のマネジャーを配置
川上:転職をしてみて分かったのは、「制度があるだけで実際は使いにくい」という会社も少なくないということです。実際にその制度が活用されているかどうかを確認しておくことが大事ですね。あとはやはり社風です。結婚しているとか、子どもがいるとか、そういう属性に関わらず、仕事のパフォーマンスで正等に評価してくれる会社かどうかは確認しておきたいポイントですね。例えば当社では、年に2回の評価制度があります。普段の自分をアピールするチャンスになりますし、直接管理職の方とお話できる機会はとてもためになります。また、産休・育休の制度の利用実績もありますので、安心して今後のライフプランを立てられる環境です。社員の主体的な意見に耳を傾けてくれる社風なので、働きやすい環境を社員が自ら作り上げていける会社だと思います。
――なるほど。川上さんは結婚されてからの転職でしたが、ライフステージが変わっても安心して仕事を続けていきたいなら、未婚のうちからそういった職場を見つけておくといいですね。
川上:そう思います。身軽なうちに、自分が長く楽しく活躍できる環境を、自分で見つけておくことは非常に良いことです。そういう職場で若いうちから仕事でどんどん成果を出し、将来子どもができて産休・育休に入った後も“戻ってきてほしい”と周囲の人に言ってもらえるような人材になる努力をしておくことが大切ですよ。私自身まだ子どもはいませんが、そうありたいと思っています。
佐藤:私はまだまだ仕事を覚えている最中なので、将来の両立生活をバランスよくこなせるのか自信が無いのですが、ロールモデルになってくれるような先輩が多いので心強いです。
仕事はいつでも100%!
“中・長期的な視点”を持って両立バランスを取る
――佐藤さんは、仕事と家庭の「両立バランス」が気になっているようですね。
佐藤:はい。これから先に自分が築きたい人生のことを考えると、やっぱり“仕事も家庭も”両方ある生き方がいいなと感じます。だから、どっちかに比重が偏り過ぎても、幸せになれないのではないかと思ってしまって……。世の中のワーキングマザーの方たちは、すごく大変そうにしているイメージもあるし、仕事で精一杯な自分がそれに加えて家事も完璧にできるのか心配です。川上さんはどうやって、そのバランスを取っているんですか?
川上:何事も、優先順位を決めて取り組むことですね。1日は24時間と決まっていますから、仕事が忙しいときはやろうと思っていた家事ができなくなることもあります。でも、自分の中でやるべきことの優先順位がきちんと決まっていれば、スケジュールを調整し直すこともできますよね。
――確かにそうですね。あれもこれもと抱え込んでどれも中途半端になってしまうより、絶対にやらなければいけないことから着実に取り組んでいった方が気持ちも楽になります。
川上:そうです。とはいえ、仕事では絶対に力を抜きたくないので、いつも100%の力を注いでいます。家事は1日のうちに全部自分で完璧にやろうと考えるのではなく、1週間とか、1カ月とか、もっと中長期的な視点で帳尻合わせをするようなやり方でもいいと思うんですよね。
佐藤:そういえば、川上さんのご主人は保育士さんだそうですが、家事は分担されているんですか?
川上:もちろん! 2人で仕事をしているのですから、家事もシェアをするのが当然だと思っています。幸い、夫は家事に協力的なので、助かっていますよ。そうでない男性も多いのかもしれませんが、女性が上手にリードして、パートナーと家事を分担する仕組みをつくってしまえばいいと思います。逆に、どうしても夫が忙しい時には、私が率先して家事を引き受けます。
独身時代のチャレンジが
結婚・出産後もやりがいある仕事を続ける基盤をつくる
――改めて川上さんに質問なのですが、結婚後も仕事をイキイキと楽しみながら続けていくために独身時代からしておくべきことはありますか?
川上:仕事に対して「できません」と言わず、何でも「私がやります」と手を上げて挑戦してみること。そして、他のチームの人など、横のつながりを大切にしておくこと。そうすれば、結婚・出産後も責任の大きな仕事を任せてもらうための基盤ができていくと思います。
佐藤:やはり、一番大切なのは周囲の人から信頼される人になるっていうことですね。
川上:そうです。そういう意欲を持って働いた上で、働く環境も選んでいくと良いと思います。あとは、自分だけの時間が取りやすい独身時代に、資格取得などのスキルアップに自己投資しておきたいですね。
佐藤:ユキリエの先輩たちを見ていると、すごく勉強熱心な人が多いので私も刺激を受けます。仕事も家庭も両立しながら人生を充実させていく秘訣は、やっぱり自分の意識や選択次第なんだなと分かって安心しました。それに、何だか前向きな気持ちになれました!
川上:そう言ってもらえるとうれしいです。誰だって将来に対して不安があるのは当然なので、そういう時はどんどん周囲の人に相談したりして自分の気持ちと向き合っていけばいいと思います。私は実際に、ユキリエの休暇制度や入社時期に関わらず成果で評価をして頂ける仕組みのおかげで、結婚後も楽しく働くことができています。自分なりのルールで乗り切ることももちろん大切ですが、ユキリエのように長く働き続けるための制度や仕組みが整っている会社と出会うことが、結婚・出産後も仕事を楽しく続けていける一番の「秘訣」と言えそうですね。
取材・文/朝倉真弓 撮影/masaco(CROSSOVER)