【元AKB48メンバー名言集】キャリアの壁にぶつかった時、彼女たちを支えた8つの言葉

【元AKB48メンバー名言集】キャリアの壁にぶつかった時、彼女たちを支えた8つの言葉

今年結成20周年を迎えるAKB48。Woman typeでは、これまでAKB48を卒業した多くのメンバーにインタビューを行ってきました。

国民的アイドルグループという大きな看板を背負いながら、その後のキャリアで新たな挑戦を続ける彼女たち。その道は決して平坦ではなく、「キャリアの壁」や「逆境」に悩み、ぶつかってきました。

今回は、元AKB48メンバーのインタビューから、仕事で落ち込んだ時やキャリアの壁にぶつかった時にこそ読みたい、逆境を乗り越えるための「思考」と「行動」が詰まった8つの言葉をご紹介します。

前田敦子

好きなものを「好き」って言い続ける
前田敦子さん
前田さん

一番大きかったのは、とにかく好きなものを“好き”って言い続けたことです。AKBにいた頃は、『映画が好き』って、あまり言ってこなかったんですよ。はっきり周りに言えるようになったのは、20歳を過ぎてから。

映画の世界で働いている人とか、映画に出ている人を見つけたら、『私、映画が好きなんですけど、オススメの作品は何ですか?』って勇気を出して声を掛けたりして。

そうやって、好きなものを通じていろいろな方とコミュニケーションを取るようにしていったら、いつの間にか『あっちゃんは映画が好きなんだってね』って、皆さんから声を掛けてもらえるようになりました。

AKB48卒業後、「どうやったら映画に出られるんだろう」と悩んでいたという前田さん。夢への道を切り拓いたのは、シンプルな「好き」の発信でした。自分の気持ちをオープンにすることが、チャンスと応援者を引き寄せる。キャリアに悩んだ時こそ実践したい行動です。

前田敦子はなぜAKB48卒業後に“映画女優”になる夢を叶えられたのか「好きなことを伝え続けるって大事です」 woman-type.jp
前田敦子はなぜAKB48卒業後に“映画女優”になる夢を叶えられたのか「好きなことを伝え続けるって大事です」

柏木由紀

「みんなが辞めるから辞める」っていうのは嫌。納得するまでここで頑張ろう
柏木由紀さん
柏木さん

30歳を迎えるまでにいろいろ考えたんですけど、やっぱり、「みんなが辞めるから辞める」っていうのは嫌だなって思ったんですよ。

本当は「楽しい」って思ってるのに、みんなが辞めるから辞めるっていう選択をしてしまったら、すごく後悔するかもしれない。

もし後悔することになったら、人のせいにしてしまいそうなのも嫌だった。最後まで「自分が決めたことだから」と思えた方が絶対にいいので、グループの中で最高齢だろうと、歴代最長の在籍期間だろうと、納得するまでここで頑張ろうと決めました。

28歳の頃、同期が次々卒業する中で「自分も辞めるべきか」と悩んだ柏木さん。しかし、選んだのは「周りに流されない」ことでした。自分の心の声に従い「続ける」と決めたからこそ、後輩育成という新たなやりがいを見つけ、キャリアで一番の青春を過ごせたと語ります。

【柏木由紀】AKB歴17年「結局32歳まで」アイドルを続けたキャリア決断の裏側 woman-type.jp
【柏木由紀】AKB歴17年「結局32歳まで」アイドルを続けたキャリア決断の裏側

野呂佳代

「自分がここでできることは、全部やり切ったっけ?」と考える
野呂佳代さん
野呂さん

「この仕事は自分に合わないな」「ここは自分の居場所じゃないのかも」と思ったらまず、「自分がここでできることは、全部やり切ったっけ?」と考えるようにしていて。

合わないなら切り替えることも大事だと思うんですが、その前にやれることをやって、それでもダメだったら初めて転職を選択肢に入れます。

そうしないと、納得して次に進めないから。

「アイドルらしくない」と葛藤し、自分の居場所を見出せなかったという野呂さん。心が折れそうな時、自分にこの問いを投げかけ続けたと言います。「やり切った」という納得感が、次のキャリアへのエネルギーになる。今の仕事に悩む全ての人に響く言葉です。

野呂佳代「もっとかわいらしくしろ」居場所を見出せなくてもアイドルを6年続けてよかったワケ woman-type.jp
野呂佳代「もっとかわいらしくしろ」居場所を見出せなくてもアイドルを6年続けてよかったワケ

秋元才加

もっと自分に自信を持ってもいい
秋元才加さん
秋元さん

最初にオファーをいただいたときに浮かんだのが、「私でいいの?」という驚きと不安でした。……そうお伝えしたら、海外のエージェントの方が「僕たちから見ると、秋元さんこそ日本の女性のロールモデルだと思う」ときっぱり言ってくださって。

そうやって背中を押してもらえて初めて、私はもっと自分に自信を持ってもいいのかもしれないと思えるようになりました。

日本では「異端」に映ることもあるオリエンタルなビジュアルがコンプレックスだったという秋元さん。しかし、海外という「場所」を変えた途端、それは「最高の武器」に変わりました。自分の価値は、環境が変われば輝きに変わる。自己肯定感に悩む私たちを勇気づけてくれます。

秋元才加インタビュー「もっと自信を持ってもいいのかも」海外の仕事を通じて発見した“異端な自分”の魅力 woman-type.jp
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本田仁美

たとえ落ち込みながらでもコツコツ頑張ってきたことが、ちゃんと結果につながる
本田仁美さん
本田さん

私は考え込んでしまうタイプなので、ネガティブになったり、「なんかもうダメなんじゃないか……」って思ったりすることもあります。

でも今までの自分を振り返ると、たとえ落ち込みながらでもコツコツ頑張ってきたことが、ちゃんと結果につながっています。それはこれまでの人生から確信できること。

だから「もうダメだ」っていうときは、先の長い未来を見据えることで「大丈夫、頑張ろう」って思えます。

新たな挑戦の前には不安でいっぱいになるという本田さん。でも、そんな自分を受け入れた上で「これまでの経験」を信じています。完璧な精神状態でなくてもいい、歩みを止めさえしなければ、その努力は必ず未来につながるという確信が、彼女の強さの源です。

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AKB48・本田仁美「ドラマ『北欧こじらせ日記』が誰かの背中を押すきっかけになれば」/原作者chikaさんコメント付き

島田晴香

未経験なんだから仕事ができなくて当たり前
島田晴香さん
島田さん

先輩から「どうしてAKB48だったことを話したくないの?」と聞かれたんです。「『アイドルだったから仕事ができない』とは思われたくないから」と答えた私に対して先輩は、「そんなこと誰も考えていないと思うよ」「未経験なんだから仕事ができなくて当たり前でしょ」って言ってくれて。

もしかしたら、もっとラフに考えていいのかもって……。

アイドル卒業後、会社員としてリスタートするも、「元アイドル」のプライドが邪魔をして何もできなかった島田さん。この先輩の一言で呪縛から解放されます。「できなくて当たり前」と自分を許すことが、新しい挑戦の第一歩。心がふっと軽くなる言葉です。

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佐藤すみれ

辞めるにしても、せめて何かを得てから辞めよう
佐藤すみれ
佐藤さん

ここで辞めたら、今まで頑張ってきた自分が許すわけがないと思ったんです。研究生から必死にはい上がってやってきた、あの5年間は何だったの? って。

それに全部ゼロになった状態で辞めても何も残らないじゃないですか。辞めるにしても、せめて何かを得てから辞めようと決めていました。

突然のSKE48移籍で、「ファンゼロ」「居場所ゼロ」というドン底を経験した佐藤さん。心が折れてもおかしくない状況で彼女を支えたのは、「このままでは終われない」という不屈の精神でした。どんな逆境も「何かを得る」ための糧にするという強さに圧倒されます。

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近野莉菜

プライドは無駄というか、捨ててしまったほうが楽
近野莉菜さん
近野さん

自分が知らないことや分からないことは、素直に教えてもらうこと。そのほうが自分のためになるじゃないですか。

プライドは無駄というか、捨ててしまったほうが楽ですよね。

私自身、JKT48の時も、ショップ店員の時も、今のプレスの仕事でも周囲にゼロから教えてもらうことがたくさんあったのでそう思います。

25歳で人生初のアルバイトを経験し、敬語も使えず失敗続きだったという近野さん。JKT48移籍時とアパレル転身時、2度の「詰み期」を乗り越えられたのは、この「プライドを捨てる」という潔さでした。新しい環境に飛び込む時、一番大切にしたいマインドセットです。

【元JKT48 近野莉菜】アイドル引退→人生初のバイト生活。失敗続きのドン底から「やりたい仕事」つかみ取った執念 woman-type.jp
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