未経験転職で「周りが全員プロに見える…」スキル不足でも信頼を勝ち取る4つのアプローチ【転職Q&A 三木佳世子】

未経験転職で「周りが全員プロに見える…」スキル不足でも信頼を勝ち取る4つのアプローチ【転職Q&A 三木佳世子】

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働く女性の転職Q&A

20代~30代の女性が抱える仕事・キャリア・転職のお悩みに、その道のプロが本音でアドバイス! 「私らしい働き方」の発見や「いい転職」をかなえるためのヒントを提供します

今回寄せられたのは、「未経験の職種に転職したけれど、周りがプロばかりで毎日ビクビクしてしまう。頼りなく見られないための振る舞い方を知りたい」という20代女性からのお悩み。

入社してすぐには実力が追いつかない中で、周囲に「信頼できる人」と思ってもらうには、どうすればいいのでしょうか?

お悩みに答えてくれたのは、書籍『口下手でも選ばれる人がやっていること』が話題の、株式会社MiraiE代表取締役・三木佳世子さん。

「初心者であること」と「頼りなく見えること」は別問題だと語る三木さんに、実力不足をカバーしながら周囲に安心感を与えるための「4つの非言語(ノンバ)アプローチ」を教えてもらいました。

三木佳世子さん

株式会社MiraiE 代表取締役
三木佳世子さん

NHKディレクターとして12年間、100本以上の番組制作に携わる。2000人以上に取材する中で培った質問力・交渉力が評価され、大型番組のメンバーに抜擢。菊池寛賞・NHK会長賞受賞。2018年にサイボウズ株式会社に転職後、20年にPR会社取締役に就任し、23年2月に独立。現在は「伝える力」を軸に、幅広く事業を展開している。X Instagram

お悩み:未経験転職で自信がありません。頼りなく見られないためには?

27歳/コンサルタント

未経験の職種に転職したため、周りが全員プロに見えて毎日ビクビクしています。自信のなさが態度に出ているのか、後輩からも頼りなく思われている気がします。

もちろん勉強はしていますが、今すぐ実力が追いつくわけではありません。スキル不足をカバーしながら、「信頼できる人」と思ってもらうためには、どんな振る舞い方を意識すればいいでしょうか?

三木佳世子さんの回答:「初心者」であることと「頼りなく見えること」は別問題!

まずお伝えしたいのは、未経験だから不安になるのは当たり前、ということです。

新しい環境に入れば、周りはみんな自分より詳しく見えますよね。

会議でも専門用語が飛び交い、自分だけ何も分かっていない気がする。そんな状態で「堂々としていろ」と言われても、正直難しいのが本音だと思います。

しかも、私たちの内面は、思っている以上に態度や表情に表れてしまうものです。

そのため、言葉では「大丈夫です」と言っていても、視線が泳いでいたり、声が上ずっていたり、姿勢が縮こまっていたりすれば、周囲に「この人、実は不安そうだな」と伝わってしまいます。

だからといって、無理やり「できる人っぽく」振る舞おうとしても、周りには見透かされてしまい、逆効果になってしまうことも。

ですが、実は多くの人が見ているのは「今の実力」だけではありません。それ以上に見ているのが、「この人は今後、信頼できそうか」という部分です。

虚勢を張って、自信がありそうに嘘をつく人のことを、私たちは「信頼できそう」とは思いませんよね。

人は“能力”より先に“安心感”を見ている

「初心者」であることと「頼りなく見えること」は別問題!

例えば病院を受診するとき、口コミの評価も高く優秀な先生だったとしても、実際に対面したときに、目が泳いでいたり、声が小さかったり、質問するたびにオドオドしていたりしたら、少し不安になりますよね。

逆に、たとえその場で解決しなくても、「確認してご連絡しますね」「こちらで責任を持って調べます」と落ち着いて伝えてくれる人には、大きな安心感を覚えるはずです。

だからこそ、未経験で転職した直後は、「できる人に見せよう」と背伸びをする必要はありません。わからないことをしっかりと調べて取り組む、素直な姿勢を伝えること。

つまり、「安心して仕事を任せられる人」に見える振る舞いを意識してみてください。

ここからは、実力が追いつく前でも、相手に安心感と信頼感を持ってもらうための4つのアプローチをご紹介します。

「安心して任せられる人」に見える4つの非言語アプローチ

未経験であっても、周囲に信頼してもらうために意識しておきたいポイントは以下の4つです。

周りからの信頼が積み重なることで、自信は後から育っていく

1.わからないときほど、動きを止めない

未経験の人がやりがちなのが、わからないことが出てきたときに一人で抱え込んでしまうことです。

どう進めればいいかわからなくなったとき、「こんなこと聞いたら迷惑かな」「もう少し自分で調べてから聞こう」と思って検索するけれど、なかなか答えが見つからない。気づけば締め切りが迫っているのに、予定していた仕事は終わりそうにない……。

本人は一生懸命取り組んでいるつもりでも、周囲からすると、その間ずっと状況がわからず「何を考えているのか分からない人」に見えてしまいます。

ここで大切なのは、完璧な答えを持つことではなく、今の状況を周りに共有することです。

「今確認しています」
「〇時までに一度ご報告します」

このように途中経過を伝えるだけで、相手の安心感は大きく変わります。

信頼は、仕事の正解率だけで生まれるものではありません。困ったときや迷ったときの、「反応速度」からも生まれるものなのです。

2.「すみません」を減らし、「ありがとうございます」を増やす

未経験での転職直後は、先輩や同僚に仕事を教えてもらう機会が特に多い時期ですよね。そのときに気を付けておきたいのが、「すみません」「申し訳ありません」を連発してしまうことです。

もちろん本当に謝罪が必要な場面もありますが、質問するたびに謝る、教えてもらうたびに恐縮する、という姿勢が続くと、相手も「気にしなくていいのに」「そんなに自分に自信がないのかな」と感じてしまいます。

そもそも、未経験なのだから最初は知らないことがあるのは当たり前です。

そこでおすすめなのが、謝罪の言葉を感謝の言葉に変えること。

「教えていただきありがとうございます」
「助かりました」

と言われた方が、教える側も気持ちよくサポートできます。そして何より、学ぼうとしている前向きな姿勢が周囲に伝わります。

3.話すペースを「ほんの少しだけ」ゆっくりにする

自信がないときほど、人は無意識のうちに早口になります。

「間違えたくない」「変に思われたくない」という気持ちが強くなり、焦って言葉を急いでしまうからです。しかし、話すスピードが速くなるほど、相手には余計に落ち着きがなく見えてしまいます。

そんなときは、普段の話すスピードを「1割だけ落とす」ことを意識してみてください。それだけで、周囲に与える印象はかなり変わります。

落ち着いて見える人は、必ずしも最初から自信があるわけではありません。「落ち着いて見える振る舞い」を意識的に選んでいる人なのです。

4.「私は未経験なので」を予防線(口癖)にしない

これは意外に思われるかもしれませんが、未経験の人ほど「まだ未経験なので」「私なんて全然ダメで」と、失敗したときの予防線を張りたくなります。

しかし実はこれ、自分で自分の「信頼残高」を削ってしまっている状態なのです。

もちろん謙虚さは大切ですが、あなたが未経験であることは、すでに周囲も理解している事実です。毎回自分からその言葉を強調する必要はありません。

それよりも、

「確認して進めます」
「責任を持って対応します」

という言葉選びを意識してみてください。こちらの表現のほうが、相手には安心感や信頼感として真っ直ぐに伝わります。

周りからの信頼が積み重なることで、自信は後から育っていく

周りからの信頼が積み重なることで、自信は後から育っていく

新しい環境に飛び込むこと自体、とても勇気のいる挑戦です。未経験の職種であればなおさら、「自分にできるだろうか」「早く成長しなければ」と不安になることもあるでしょう。

多くの人は、「もっとできるようになったら自信が持てる」と思っています。

しかし実際には、その順番が逆だったりするのです。

小さな行動の積み重ねによって、まずは周囲から信頼される。その信頼が積み重なっていくことで、後から自然と自分への自信が育っていきます。

だから、新しい環境に飛び込んだばかりの今は、最初から完璧なプロを目指さなくて大丈夫。

最初から堂々としている必要もありません。不安があってもいいし、緊張していてもいいのです。

実力にまだ自信が持てない今だからこそ、誠実さ、反応の速さ、落ち着き、責任感といった「信頼される佇まい(ノンバ)」を少しずつ磨いてみてください。

人は意外と、「何ができる人か」よりも先に、「この人と一緒に仕事をしたいか」を見ています。

未経験だからこそ、自分の可能性を小さく決めつける必要はありません。まずは目の前の一つひとつを、丁寧に積み重ねていってくださいね。

【書籍情報】口下手でも選ばれる人がやっていること/三木佳世子著

口下手でも選ばれる人がやっていること

『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』などを担当した元NHKディレクターが、2000人以上の取材で気づいた「言葉以上に相手に届く非言語の力」を伝授。

近年の言語化ブームの中で、「うまく言語化できたのに伝わっていない」と悩むすべての人へ贈る、実践的な一冊です。

面接や仕事、人間関係など、あらゆる「選ばれたい場面」で役立つ非言語力(ノンバ)を、わかりやすく具体的に解説しています。

「何を話すか」ではなく、「どう伝わるか」。存在感が記憶に残る。

その視点を持つだけで、コミュニケーションは大きく変わります。

気になる方は、ぜひチェックしてみてください!

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