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APR/2018

パスポートなしでも非日常は楽しめる! GWは劇場で“妖怪”と過ごす/ミュージカル「しゃばけ」参 〜ねこのばば〜

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NO残業デーは劇場で“非日常”な体験を。
ふらり~女の夕べ

プレミアムフライデーに、NO残業デー。働き方改革が進み、プライベートタイムは増えたけど、一体その時間に何をする……? 会社を追われ、行き場をなくし街を彷徨うふらり~女たちへ、演劇コンシェルジュ横川良明がいま旬の演目をご紹介します。奥深き、演劇の世界に一歩足を踏み入れてみませんか?

横川良明
演劇ライター・演劇コンシェルジュ 横川良明
1983年生まれ。関西大学社会学部卒業。ダメ営業マンを経て、2011年、フリーライターに転身。取材対象は上場企業の会長からごく普通の会社員、小劇場の俳優にYouTuberまで多種多彩。年間観劇数はおよそ120本。『ゲキオシ!』編集長


いよいよゴールデンウィークも目の前! みなさん予定はもうお決まりですか? 旅行や帰省の計画を立てている人もいれば、特にまだ何も決まっていないという人も多いのでは。

もちろんバカンスで羽根を伸ばすのも素敵ですが、パスポートがなくても手軽に非日常を楽しめるのが観劇のいいところ。チケット代と交通費だけで、あなたのGWがとっておきのものに変わります。今回は、そんなGWにぴったりのイチオシ舞台をご紹介!

ミュージカル「しゃばけ」参 〜ねこのばば〜

しゃばけ 

Point1:妖怪モノだけど、可愛くてほんわか。大人気ファンタジー時代小説を完全ミュージカル化!

原作は、畠中恵さんの大人気時代小説「しゃばけ」シリーズ(新潮社刊)。江戸時代を舞台とした、病弱な若だんなと摩訶不思議な妖(あやかし)たちが活躍するファンタジーな和風ミステリーです。その良質なストーリーが幅広い世代の心を掴み、2001年に発売された第1弾『しゃばけ』は同年の日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞。以降も続々と新作を発表し続け、シリーズ累計800万部を突破。コミック化、ドラマ化などあらゆるメディアを横断的に展開する、現代日本が誇るファンタジー時代小説シリーズです。

そんな愛らしくも奇想天外な世界観を歌とダンスで表現したのが、このミュージカル「しゃばけ」。2017年1月に第1弾、同年9月に第2弾と立て続けに上演し、いずれも大好評。この第3弾でも、次々と起こる怪事件を、若だんなの頭脳と推理力、そして愉快な妖たちの活躍で解決に導きます。

Point2:体は弱いが心は強い。若だんなの成長と個性豊かな妖たちに胸がほっこり温まる!

小さな子どもから通な時代劇ファンまで、老若男女を問わず楽しめる「しゃばけ」。その人気の秘密は、愛嬌たっぷりの登場人物の数々です。変わり種な妖たちはもちろんのこと、やっぱりつい応援したくなるキャラクターと言えば、主人公の若だんなこと一太郎。廻船問屋兼薬種問屋、長崎屋の跡取り息子ですが、起きている時間より寝込んでいる時間の方が長いという生来の虚弱体質。それゆえに両親からも甘やかされ、大切に育てられてきた正真正銘のおぼっちゃんです。だけど、決して彼は単に病弱なだけではありません。むしろ体は弱くとも、心は強く、何より優しい。みんなに守られてばかりの若だんなが事件を通して少しずつ変化していくさまに、胸がほっこり温まる王道の成長譚です。

一太郎(若だんな):植田圭輔
一太郎(若だんな):植田圭輔

そんな若だんなを演じるのは、俳優の植田圭輔さん。小柄で愛らしいルックスと確かな演技力で人気を集め、Twitterフォロワー数は15万人超。舞台『弱虫ペダル』の真波山岳役や『おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME〜』のチョロ松役など話題の2.5次元舞台で活躍する注目の若手俳優です。さらに中村誠治郎さん、藤原祐規さんら腕も華も備えた実力派がズラリ。演劇ファンはもちろんのこと、あまり舞台に行ったことがないという人も、ひと目見れば必ず“推し”が見つかること間違いなし。こうした俳優との新しい出会いも観劇の楽しみのひとつです。

仁吉:中村誠治郎
仁吉:中村誠治郎

Point3:妖封じのお寺に僧侶の死体が!3つの事件が暴き出す、人間の悲しい欲望

舞台と聞くと堅苦しいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、この「しゃばけ」は歌も踊りもキャッチーで、キャラクターの感情の動きやストーリーの盛り上がりも自然と心に入ってきます。今回、ミュージカル化されるのは、原作ファンにも人気の「ねこのばば」というエピソード。一見何の関係もなさそうな3つの事件が思わぬ展開を見せるミステリー仕立ての物語です。物語が進むにつれ、次々と明らかになる真実。二転三転するストーリーに、気づけばあなたも若だんなと一緒に謎を追いかけているはず。

屏風のぞき:藤原祐規
屏風のぞき:藤原祐規

タイトルにもなっている「娑婆気(しゃばけ)」とは、「俗世間における、名誉・利得などのさまざまな欲望にとらわれる心」のこと。欲が尽きないのは、今も昔も変わらぬ話。そんな心の暗部が事件の鍵を握りながらも、決して苦い後味が残るということはありません。蠢く謎やスリルにハラハラしつつ、最後は晴れやかな気持ちで劇場を後にできるのが、ミュージカル「しゃばけ」のいいところ。仕事のことは一旦忘れて、楽しく休日を満喫したいGWにピッタリの爽やかな1本です。さらに今回はシリーズ初の日替わりゲストにも注目。人気舞台だけに前売完売の回もありますが、当日券は各回販売予定! どこかほんわかとした雰囲気が魅力の癒し系妖怪捕物帖、その魅力をぜひ舞台で味わってください。

守狐:福井将太
守狐:福井将太

公演詳細

■あらすじ
大切にしていた珍かな“桃色の雲”を失くしてしまい落ち込んでいた長崎屋の若だんな(一太郎)だったが、猫又たちに助けを求められ、久しぶりに外出することになった。

なんでも、妖封じで有名な広徳寺の寛朝和尚に仲間が捕まり、いつ退治されてもおかしくない状況なのだと言う。急ぎ、過保護な手代・仁吉(白沢)と、長崎屋の妖たち屏風のぞき・守狐と共に、広徳寺を訪れた一太郎だったが、なんとそこで、僧侶の死体を発見してしまう。

「下手人は、必ずこの寺にいる」

一太郎に取引を持ちかける寛朝と、怪しい動きをする若い僧・秋英。それぞれの思惑が交錯し、思いもよらぬ秘密が暴かれることとなり……。

■原作
畠中恵「しゃばけ」シリーズ(新潮社刊)より『ねこのばば』所収「ねこのばば」

■脚本・作詞

神楽澤小虎

■演出・音楽
浅井さやか

■出演
一太郎(若だんな):植田圭輔
仁吉:中村誠治郎
屏風のぞき:藤原祐規
守狐:福井将太
秋英:法月康平
寛朝:石坂 勇
あきつ来野良、市川真也、田中大地、松山祐樹

日替わりねこまた(五十音順):阿澄佳奈、加藤良輔、川隅美慎、桑野晃輔、椎名鯛造、鈴木裕斗、芹沢尚哉、廣野凌大、深澤大河、古谷大和、松村龍之介

■東京公演
2018年4月28日(土)~5月7日(月)
シアターサンモール

■大阪公演
2018年5月19日(土)・20日(日)
大阪ビジネスパーク円形ホール

©2001 畠中恵/新潮社 ©2018 CLIE

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連載『ふらり~女の夕べ』の過去記事一覧はこちら

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