森田剛 市原隼人 向井理 山田孝之/仕事を頑張りすぎて疲れた日に読みたい、実力派俳優4人の意外な仕事観
後輩もできて、任される仕事も増えてきた。そろそろ「この先どう働きたいか」にも答えを出さなきゃ──。自分のキャリアに焦りを感じるWoman type世代は少なくありません。
そんな時に読みたいのが、森田剛さん、市原隼人さん、向井理さん、山田孝之さんのインタビュー。長く活躍する4人がWoman typeに語ってくれたのは、仕事に真剣でありながら、自分を縛りすぎない考え方でした。
もっと頑張りたい。でも、頑張り続けるのはしんどい。そんな気持ちに寄り添う、4人の等身大の仕事論を紹介します。
森田剛:立派な目標がなくても、目の前の仕事に向き合える
映画『見上げてごらん』で、長年マンガ家のアシスタントを続ける土屋輝一を演じた森田剛さん。周囲の活躍に焦る役柄に共感する一方、自身は明確な目標を掲げずに歩んできたといいます。
インタビューで語ったのは、好きな表現に向き合い、一緒に働く人との関係を大事にする姿勢。将来のキャリアをうまく言葉にできない時、少し肩の力が抜ける言葉です。
現状維持って、素敵なスタンスだと思いますよ。そもそもこの世に生まれたことで、もう十分なはずなのに、それ以上に何かになろうとするって、結局は人間の欲じゃないですか。
そんなことを考えなくても、普通に自由に、楽しく生きられたらいいのになと思います。
一方で、自分がマンガでやっていくと決めた以上は、「一番になりたい」「売れたい」と思う土屋の気持ちもすごく分かるんですよね。
市原隼人:仕事が楽しくなくなったら、向いていない?
ドラマ『おいしい給食』シリーズで主演を務める市原隼人さん。仕事を楽しむためのヒントを尋ねると、本気になるほど苦しさや孤独も生まれると話してくれました。
興味を持って始めた仕事でも、深く関わるうちに難しさが見えてくるもの。市原さんは、そうして壁にぶつかることを、必ずしも悪い変化とは捉えていません。
本気で向き合ったら、楽しむことは絶対にできません。もちろん、楽しむ気持ちは大事だと思います。ですが、本気になればなるほど、苦しくなったり、孤独になったりすることが必ず起きます。
最初は興味本位だったり、「面白そうだな」という気持ちで入ったものでも、本気になればなるほど、本質的な苦しさや壁にぶつかるようになる。それは、自分がちゃんと本質と向き合うようになった証拠だと思うんです。
向井理:相手への反発は、自分を守りたい気持ちからだった
舞台『ブランク』の取材で、人との向き合い方について語った向井理さん。若い頃は、考え方の異なる相手に反発し、自分の意見を押し通そうとすることもあったそうです。
転機になったのは、2011年の初舞台。経験のない現場で周囲の指導を受け、自分の未熟さと向き合いました。今だからこそ、当時の強い主張の裏にあった気持ちも分かるといいます。
今振り返ると、自分を守るのに必死だっただけなんですよね。そんな自分の壁を壊してくれたのが、初めて立った舞台『ザ・シェイプ・オブ・シングス~モノノカタチ~』(2011年)でした。
当時は悔しさもあったし、素直に受け入れられない瞬間もありました。でも、怒るのってすごくエネルギーがいるし、愛がないとできないじゃないですか。そう考えると、面と向かって怒ってもらえるのは、とてもありがたいことですよね。
山田孝之:別の道を考えたって、今の仕事に本気でいい
公開オーディション番組『THE OPEN CALL』でメインパートナーを務める山田孝之さん。
いざとなれば「俳優以外の道も選べる」「いつ俳優を辞めたっていい」と思うことで、自分を縛らずに仕事と向き合ってきたそうです。
ミュージシャンの方がドラマに出ると、すごく良い芝居をすることがあるんです。20代の頃に「なんでこんなに良いんだろう」と考えて、「帰る場所があるからだ」と気付きました。
だったら、僕も“架空の逃げ道”をつくろうと思ったんです。「俳優として生きていくんだ」「これしかないんだ」と思うと、そこに執着が湧いて、生きづらくなるので。
今のところ「本当の逃げ道」は見つかっていませんが、今俳優に費やしているこの膨大な時間を使えば、次やりたいことなんかすぐに見つかると思っているんです。
実際に、ほかにもっと面白いことがあるなら、いつ俳優を辞めてもいいと思っています。


